ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

元祖・会いにいけるアイドル

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2011年9月にムーランルージュ新宿座生誕80周年記念映画として「ムーランルージュの青春」(2011 田中じゅうこう監督)が公開されました。僕も9月25日にK'sシネマで観ています。かつてムーランルージュ新宿座があった場所は、K'sシネマのすぐ近く、当時は新宿国際劇場、国際名画座というピンク映画の上映館があったところです。このあたりは昔は淀橋区角筈という地名でした。
「ムーランルージュの青春」というドキュメンタリーはちょっと変わった構成で、ムーランルージュ新宿座に関わった人々の証言に加えて、当時の舞台の模様を再現するドラマのパートが加えられています。当時の映像が残っていないから苦肉の策ですが、ハピイさんも取り上げておられた「明日待子万歳!」のくだりも再現されてその時代の雰囲気の一端がうかがえます。ファンと舞台の距離が近く、会いに行けるアイドルという点では、まさにAKB48の元祖といってもいいでしょう。証言のパートでは、当時90歳の明日待子さんがお歳を感じさせない若々しさでインタビューに答えておられるのが必見です。ダウンロード (1)
ダウンロード (10)
こういった昔のアイドルについては「幻の近代アイドル史 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記」(笹山敬輔・著 彩流社)に詳しく書かれています。
また、鎌倉の高齢者施設にいらした三崎千恵子さんをスタッフが探し出し、三崎さんが車椅子に乗って登場、貴重なコメントをされます。三崎さんはムーランルージュ新宿座に参加される前、元々松竹に「歌手」として入社していたので、言ってみればSKD出身の倍賞千恵子さんの大先輩のようなものです。三崎さんはこの映画の翌年、2012年に老衰のため亡くなられましたが、葬儀で弔辞を読んだのが倍賞さんでした。
「男はつらいよ」(1969 山田洋次監督)でおいちゃん夫婦に扮した森川信、三崎千恵子、渥美清さんも加えての軽演劇的なノリが初期の寅さんシリーズの面白さの核になってますね。森川さんの「おい、まくら、さくら出してくれ」なんてセリフもアドリブということです。残念ながら、森川さんは第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」(1971 山田洋次監督)を最後に亡くなり、おいちゃん役は松村達雄(相当難色を示したらしい)、さらに第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」(1974 山田洋次監督)から下條正巳に交代となります。お二人とも新協劇団という戦前のプロレタリア演劇の流れをくむ新劇人(下條さんはさらに民芸にも)なので、寅さんとのからみも当然変化していきます。次第にシリーズの色彩が変わっていくひとつの要素だったと思います。
今日から池袋の新文芸坐で「渥美清 没後20年特集上映」が始まります。初日の本日は「男はつらいよ」第1作と「男はつらいよ 望郷篇」(1970 山田洋次監督)の二本立てです。森川おいちゃんの大衆演劇のコメディ演技(「バカだねぇ~」という言い回し)を堪能したい方は是非!  (ジャッピー!編集長)
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明日待子健在

明日待子イラスト
 これは、3年前に描いた新宿ゴールデン街の「二都物語」というお店の29周年パーティのポスターです。
ここで描いた女性は「明日待子(アシタ マツコ)」さんです。
 戦前昭和10年代の元祖アイドルです。
 新宿にムーランルージュ劇場という歌舞軽演劇を中心としたエンターテイメントの殿堂がありました。
寅さんの初代おいちゃんの森川信さんやおばちゃんの三崎千恵子さんもここで活躍しました。
大学生をはじめとして各界著名人インテリ層に結構贔屓にされていました。
 明日待子さんは俄然ここのトップスターでした。
 有名なエピソードがあります。
 戦時下真っ只中、彼女が出演中に観客席の大学生から声がかかります。
 「明日、私は学徒出陣します。必ず帰ってまいりますので待っててください。明日待子万歳!」
 すると、演技中にもかかわらず、待子さんは間髪おかず舞台をおり、この学生はもとより学徒出陣とおぼしき
学生ひとりひとりに激励の握手をしたそうです。
 戦後ほどなく、待子さんは映画出演などもしましたが札幌の興行会社の跡取り息子へ嫁ぎました。
 そして、このアイドルはいまも健在です。96歳だそうです。
 しかも、現役の日本舞踊の家元です。
 帰ってこなかったかもしれない学徒出陣生たちの分もふくめ、明日をめざして今日も生き抜いているのでしょう。
                                                            (ハピイ氏橋)

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さらば、ハマの番長

昨日の横浜スタジアム、ベイスターズの三浦大輔投手の引退試合でした。images (4)
横浜一筋25年(大洋ホエールズ!入団の最後の選手です)、お疲れ様でした。ドラフト6位で入団、特別速い球を投げるわけでもなかった三浦投手は「何とかアピールしないと」と始めたのがトレードマークになったリーゼントです。その髪型から「番長」というニックネームになったわけですが、42歳の現役引退までそう呼ばれ続けたことで、いかにファンに愛されていたかがわかります。
広辞苑によると、番長は元々は「律令制の兵衛の長」で、一般には「非行少年少女仲間の長」とあります。10代に使う名称というイメージを覆した元祖は梅宮辰夫さんです。梅宮さん主演で1968年に始まった「不良番長」シリーズは1972年まで16作まで作られ、梅宮さんの実年齢は30歳~35歳なんですが、ちょっと肉がついて貫禄たっぷりの姿は中年そのものです。シリアスな活劇で始まったのですが、シリーズが進むにつれてコメディ色が強くなり、ナンセンスなギャグがエスカレートしていきます。
「不良番長手八丁口八丁」(1971 内藤誠監督)content-pc-trailer-xlarge-000004823
は第12作目。バイク屋のおやじ(由利徹)が「俺は大正時代の番長だぞぉ!」と啖呵をきると、辰ちゃんが「オレたちの映画観てマネしてんだろ」といなします。マンションの一室に「まぼろし探偵社」を開いている明智大五郎(人呼んでカミナリ・ゴロー)と名乗る山城新伍は「あるときは片目の運転手、またある時はめくらの運転手…」などとアドリブ全開です。しまいにはピーター扮する火星人!(歩くたびにピコピコ音がする)が突然現れるアナーキーぶり。そして、辰ちゃん率いるカポネ団が覗き斡旋業、出張ホスト、ニセ映画撮影隊とテキトーにこなしていくうちにお決まりの土地のヤクザ組織との対決になります。シリーズのレギュラー、いつもラストの乱闘で命を落とすジャブ(鈴木やすし)が敵にやられ、「いいなー 番長はいつも最後まで死ななくて… 僕は今回は素顔で死のう」と愚痴って自分でつけヒゲとってガクッと死にます。辰兄ぃも「バッキャロー! 俺は番長だから弾なんて当たんないんだ」と言って、シリーズのお約束の展開をネタに開き直るのが笑えます。劇中、「オレは40過ぎても番長だぁ!」と2回も吠える梅宮辰夫さん、現在は闘病中のようですが、早くお元気になられて「80過ぎても番長だぁ!」と言ってもらいたいです。   (ジャッピー!編集長)
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危険な匂いのする映画

今週月曜日の臨時国会での冒頭行われた安倍首相の所信表明演説。海上保安庁、警察、自衛隊に「今、この場所から心からの敬意を表そう」という呼びかけに自民党議員が総立ちで拍手するという場面がありました。野党はもちろん自民党内部にも異様な光景と映った人もいたようです。僕も、今までの議会で見たことのない光景で、「大政翼賛会」とか「恐怖政治」「独裁国家」といった単語が20個ばかり頭の中を駆け巡りました。これまで「戦争と人間」シリーズ(1970~1973 山本薩夫監督)や「激動の昭和史 軍閥」(1970 堀川弘通監督)ダウンロード (9)
といった映画で見ていた「歴史が傾いていく瞬間」を、現実に目の前で見てしまったという感じ。何とも気持ち悪いです。
これより前、12日には安倍首相、「シン・ゴジラ」(2016 庵野秀明監督)について「自衛隊の皆さんがカッコよく描かれていて国民の揺るぎない支持が大ヒットの理由」などと語ったのです。何でも都合よく引き合いに出すなあとあきれましたが、「シン・ゴジラ」という映画自体、政治利用される危うさがあることは大いに感じます。
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第1作の「ゴジラ」(1954 本多猪四郎監督)のゴジラが核爆弾の恐怖を象徴しているように、今回のゴジラが東日本大震災のメタファーであることはわかります。想定外の災害にどう立ち向かうか…狙いはわかります。ゴジラが形態を変える(進化する?)というのも、地震、津波から原発事故という流れを踏まえているように思えました。しかし、一般人をほぼ排除し、政府の危機管理や対応だけに絞り、官僚、最新鋭の兵器を行使する自衛隊をひたすらカッコよく描く展開は、国策映画と言われても仕方ない匂いがします。「日本はこんなものじゃない」という台詞なんか、国としてのプライドを取り戻そうとネオ・ナショナリズムを進める安倍首相がいかにも言いそうじゃないですか。「上からの」日本の結束、に見えるメッセージが気持ち悪かったです。うがった見方をすると、安倍政権が民主的手続きをふっ飛ばして憲法改正を急ぐ状況、オリンピックというナショナリズムが高揚しやすい時期の公開も勘ぐってしまいます。
特撮、ゴジラ映画好きの僕はワクワクしながら公開されてすぐ観たのですが全く楽しめなかったし、世の中絶賛する人で一色なのも驚きというか、まさに怖いものを感じました。個人的な映画の好みからしても、会議とかシステムばかり描いて、人間ドラマが欠如している点がつまらなかったです。登場するのが、「次の首相はお前だな」とか人格を感じられないエリート人間ばかりで好きになれないし。写真出演しているせいか、世間では岡本喜八監督作品に似ているとか、影響うんぬんと言われてますが、全く違いますねえ。   (ジャッピー!編集長)
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ビートルズは教えてくれた

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昨日、「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years」(2016 ロン・ハワード監督)を観に行きました。ビートルズ大好きの人間としては、もう前日から楽しみで先日購入したCD「ザ・ビートルズ ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」を何度も聴いたり久々に子供のようなワクワクした気持ちでした。
ビートルズがライヴをやっていた時代を中心にしているので、リヴァプールからロンドン、そしてアメリカへ。当時はアメリカを制すれば世界一ということでその熱狂ぶりの凄まじさ。泣き叫び、過呼吸になり、失神し警備の警官たちに担がれていく女の子たち。彼女たちもあれから50年、いろいろな人生を送り、今この映像を懐かしく思っているのかなあと勝手な同志愛のようなものを感じたのでした。世界中をツアーで回ることに疲れ(最初にツアーを止めたいと言ったのはジョージ)、スタジオ・ワークに没頭していく後期ビートルズ以降はあっさりと描かれており、4人がだんだんエゴをぶつけ合ったり、仲が悪くなったりという側面にあまり触れてないのがいいですね。ジョンの「キリストより有名」発言でバッシングを受けたり、意地悪い記者の質問に答えるシーンに4人の団結力が見えました。「エルビスは独りだったけど、彼らは四人だったから周りに対して自分たちを守ることができた」というナレーションが印象的でした。
彼らのライヴ映像に映る熱狂する女の子たちはほとんど白人なんですが、当時お店や公衆トイレも「黒人用」と分離されていた映像も映されますから、コンサート会場なんかにはほとんど来れなかったのでしょう。そんな状況で差別意識の強かったジャクソンビルで「黒人を分離するなら公演は中止する」と宣言したビートルズ。こうして彼らの音楽がそれまであったいろいろな壁を打ち破っていく、そんな時代の息吹もしっかりフィルムに焼き付けてあります。そんな意味でもウーピー・ゴールドバーグのコメントはとても心に残るものでした。あと、観客の中に当時14歳のシガニー・ウィーバーを見つけた監督が現在のシガニーにインタビューすると、「ジョンが大好きだったの」と語るんですが、その表情、熟女(失礼)が本当に夢見るような目になっていました!
東京公演も出てきます。来日に反対する右翼の街宣車、赤尾敏の姿も見えます。街並みも含めて、50年前の昭和日本の記録映像としても貴重です。カメラマンの浅井慎平さんの「ポップスというと送り手が媚びるものなのに、彼らには媚びるということがなかった。自分たちがやりたいことをやっていたからあれだけ共感を呼んだんだね」というコメントも良かったです。
観客の年齢層は高く、チケット売り場では、今どきの座席指定システムに慣れてない人も多く、普段映画館に足を運んでない人がビートルズにひかれて来場している感じ。公開5日目なのにグッズが売り切れ続出なのは大人買いゆえか。劇場限定の「シェア・スタジアム公演」の30分の映像もついていて大満足! 永遠に観ていたいと思ったのでした!  (ジャッピー!編集長)

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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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