ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

怪談映画の最高峰

浦安に建つ「東京ディズニーランド」に対して、大坂には「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」があります。アメリカからやってきたテーマ・パークが東西で覇を競っているのです。そのUSJで「ハロウィン・ホラー・ナイト」と称して、今年は「和のホラーは我々日本人が世界に誇れるもの」というコンセプト?で「TATARI ~生き人形の呪い~」というアトラクションを開催しているそうです。そこに人形供養で有名な和歌山の神社から、供養された人形600~800体が使われているということがニュースで流れていました。だいたい、ハロウィンなのになぜ「和」なのかも意味不明ですが、この供養された人形を使うというのはどうなのかと思いますねえ。神社に人形を持ってきた人たちにとっては、様々な思い出があったと思うんです。きっと感謝の気持ちをこめて供養をお願いしたことでしょう。いくら供養したからといって、その人形が祟りとか呪いなんてタイトルのもとでお化け屋敷のアイテムにされるなんて思ってもなかったものでしょう。儲かれば何でもあり」がここまで来ましたか。そのうち、遺体も供養した後は物体だからと展示するんじゃなかろうか。
「東海道四谷怪談」(1959 中川信夫監督)ダウンロード (7)
は新東宝が傾き始め低予算を余儀なくされたにもかかわらず、スタッフが知恵と工夫を駆使して作り上げた日本映画史上不滅の怪談映画です。障子の向こうに現れる隠亡堀、戸板返しのシーンの衝撃は今も忘れ難いです。CGなんかないですから、戸板の端を二人の助監督が持って染料入りの水に潜って息を止めていたのです。そんなカツドウ屋魂の結集が名場面を生み出したのです。お岩さんを演じた若杉嘉津子さんは「こういう怪談物の役をやると、実際にこういう人がいたとしたら見世物にすることでしょ。見世物にして人がそれを笑ったりしたら、見世物にされた人間て怒るでしょ。それに気が付いたのよ。だったらやらせてもらう私がそういう欲のある気持ちでやるのはいけないことで、やっぱり自分自身が身も心も清らかになってこの役に当たらないといけない」と語り、朝、撮影に出掛ける前と帰宅してからのお線香をあげ、真摯な気持ちで臨んだといいます。この謙虚な気持ちこそが「和」の心なんです。USJの「和」といいながらのアメリカンな合理主義には違和感ありますなあ。貸し出した神社も神社だし。
「東海道四谷怪談」本日、池袋の新文芸坐にて「怪談累が淵」(1957 中川信夫監督)と二本立てで上映されます。お彼岸のお墓参りのお帰りにいかがでしょうか。  (ジャッピー!編集長)
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都会に隣接していた大マングローブ

浦安大三角写真

    50数年以上前の航空写真です。さて、いずこでしょうか。
 東京湾にそそぐ江戸川河口です。
 江戸川をはさんで左側が東京都江戸川区葛西で、右側が千葉県南葛飾群浦安町(当時)です。
 注目すべきは、河口を二股に分ける三角州です。
 浦安の漁民はここを「大三角」と呼んでいました。 その干潟に葦やらマコモなどの汽水域に群生する植物が
広大に群生していました。さながら熱帯亜熱帯のマングローブ林のようです。 スズキ、ハゼ、キス、浅蜊、青柳、蛤、海苔など魚介類もふんだんに取れる豊穣の海でした。 葦は農家のヨシ葺き屋根にも利用されました。
 この河口両岸一体は半農半漁な地域だったのです。海幸の大王国です。
 今、この「大三角」はどうなっているでしょうか。
 ネズミの大国、失敬、東京ディズニーランドになっています。一帯をそっくり呑み込むように。
 約50年前に始まった埋め立ての変遷は以下の写真です。
 浦安大三角2

 
   浦安大三角3
   (写真は単行本「浦安の大挑戦」(日新報道刊)より)
  たしかに50年近く前から「いずれ東洋一の遊園地が浦安にできるぞ」という話はありました。
 しかし、埋め立てがはじまったとはいえ、まだまだ牧歌的漁村然とした色合いが強い当時の浦安からは
それは絵空事にしか思えませんでした。
 20年近くたってやってきたのは、この埋め立て開始の時分に物故したウオルト・デイズニーの魂の具現物でした。
 浦安とデイズニー・・・今もって摩訶不思議な組み合わせです。ファンタステイックかな。
埋め立て前の浦安の様子は東宝映画「あおべか物語」(昭和37年、川島雄三監督、原作 山本周五郎)
でとくと人の目線でご覧になれます。くわしくはジャッピー編集長にまかせます。
 さて、「3.11」でこの埋め立て地帯は広範にわたって液状化しました。
 ちょいと、下ネタっぽく、くくります。
 やはり元は三角州です。人間もその三角地帯は液状化しやすいのです。潮を吹き出します。
                                                  (ハピイ氏橋)
                                        
 浦安大三角

夜のひおしがりイラスト

 
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3時間の心理戦

「天国と地獄」(1963 黒澤明監督)の原作は、エド・マクベイン作の87分署シリーズ第10作「キングの身代金」です。この作品の成功があったからでしょう、東宝が続けて87分署シリーズから映画化したのが「恐怖の時間」(1964 岩内克己監督)です。こちらの犯人役も山崎努で、恋人を刑事に射殺されたことを恨んで、ニトロと拳銃を持って警察署(ちなみに設定は宮益署)の刑事部屋をジャックする青年を熱演しています。復讐の対象の刑事は不在で、戻ってくるまで待つと居座る青年と人質となる刑事たちとの攻防がスリリングな密室サスペンスの傑作です。青年を何とか説得しようと試みたり、状況を知らせようとメモを窓から外に落としたり、そのうち、男を刺した売春婦(小林哲子が特筆すべき好演!)を逮捕した刑事が戻ってきたりと緊迫の時間が続く一方、ターゲットの刑事(加山雄三)は産婦人科に妻の付き添いで行き、妻に「せっかくこうして二人でいる時間ができたんですもの。たまにはお食事しましょうよ」とねだられ、レストランに寄ったりします。妻は500円のヒレカツ定食を頼み、加山は「えー、二人で1000円だぞ」と苦い顔するから、すごい高給とりというわけではないのでしょう。(ベテランの刑事・志村喬が子供のお土産を抱えて「オモチャが高すぎるのか、それとも給料が安すぎるのか…」とボヤくシーンがあります)しかし、妻を演じるのが星由里子なので、「若大将」シリーズの二人が夫婦役となっていることが観客に「幸せ感」を植え付けます。だから、貧しい下層労働者で、恋人も失った山崎との格差感が浮かび上がるのです。加山は仕事とはいえ、自分が射殺したことに「俺が撃たなきゃあの娘も今頃こうして恋人と食事していたかもしれないんだ…」と罪の意識を覚え、妻を先に帰し、自分が撃った娘の家に線香をあげに行き、その家の貧しい暮らしにまた落ち込みます。こうして、寄り道をした加山が刑事部屋に帰ってくるのは、事件が解決したあとで
加山は何も知らないまま家路につき映画は終わります。
実は原作の「殺意の楔」は、夫が獄中で死んだことで(完全な逆恨み)乗り込むのは女で、ターゲットの刑事が不在なのは同じだけど他の事件の捜査で出掛けているのです。だから、脚本化にあたって、「天国と地獄」と同様に、「格差」という要素を強調したのだと思います。やはり、映画というものはそれが作られた時代の空気が編み込まれるものですね。マクベインの87分署ものにはもう一本、「クレアが死んでいる」を原作とした「幸福」(1981 市川崑監督)という名作もあり、「刑事キャレラ/10+1の追撃」(1971 フィリップ・ラブロ監督)やマクベイン自身が脚本に参加した「複数犯罪」(1972 リチャード・A・コーラ監督)などと比べても、87分署の映画化という点では、日本映画の方が圧倒的に優っています。  (ジャッピー!編集長)
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光ある所に影がある

リオのパラリンピックも閉会式を迎えました。練習施設も見つからないなど、まだまだ障害者スポーツに厳しい環境を乗り越え全力で競技にのぞむ選手たちの姿に感動しました。しかし、オリンピックがテレビ各局、夜中から朝にかけていろいろな競技を放送していたのと比べて、ほぼNHKしか放送していませんでしたね。タレントを特別応援キャスターとかいって揃えてオリンピックを盛り上げていた民放各局は、パラリンピックの感動をとか言いながら、ニュースの中のスポーツコーナーで取り上げるぐらい。視聴率という商売になるかどうかだけの構図が露骨に浮かび上がるこの格差。
格差といえば、オリンピック直前まで、ブラジルでは反対デモがけっこうありました。深刻な不況、経済混乱の中、富裕層と外国人のためのイベントだと非難する人たちから「政府は医療や教育に金を使え」という声があがったのです。コパカバーナ海岸の五輪オブジェがよく映し出されましたが、あの海岸が見える丘の山腹にもびっしりとはりつくようにファベーラがありました。「シティ・オブ・ゴッド」(2002 フェルナンド・メイレレス監督)でも描かれたファベーラは急激な都市化、大きな貧富の差が生みだしたスラムで麻薬密売などの犯罪の温床とも言われています。ここに暮らす人々なんかは、オリンピック・パラリンピックの期間中もその華やかな喧騒と関係なく、日々をどう生き延びるかということに必死だったでしょう。ファベーラの人たちはすぐ近くの立派なスタジアムなどの建造物をどんな思いを持って見ていたか…。
思い出すのは、「天国と地獄」(1963 黒澤明監督)です。20130503143731
ラスト、被害者の三船敏郎と狭い面会室で対面した犯人(山崎努)は「…俺の住んでるアパートは夏は暑くて眠れない。冬は寒くて眠れない。そんな俺のアパートから見上げると、あんたの家はまるで天国のように見えたよ…」と話します。このあと絶叫する山崎の渾身の演技もあって、格差が生み出す羨望と憎悪が観る者の心を揺すぶります。考えてみれば、この映画の公開は1963=昭和38年、東京オリンピックの前年だったのです! 現在、格差拡大の中、豊洲の地下空洞問題やら、競技場建設の費用膨張やら、どんどん血税が使われ、一部の利権だけが潤うような匂いが濃厚です。果たして東京はオリンピックをやるに値する都市なのか考えてしまいます。2020年、繁栄からはじき出された人々が、ピカピカの競技場に憎しみの視線を向けているなんてことにならないか、日本。   (ジャッピー!編集長)
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監督の顔は履歴書

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根本陸夫さんは、選手獲得の辣腕ぶりで「球界の寝業師」などと呼ばれました。特に西武監督時代は、いったん球団職員にしたり(伊東勤)、他球団がドラフト1位指名した選手をプリンスホテル(西武系列)に入れて入団拒否させ、後に西武が指名する(川村、高山)などの「囲い込み」、松沼兄弟、秋山などを他球団との争奪戦の末、獲得したり、熊谷組内定といわれていた工藤を強引指名し入団させたり、表技、裏技を駆使して好選手を集めました。アマチュア野球界にとどまらず、膨大な人脈があったといわれていて、辞めた選手の就職先なんかの面倒見も良かったそうです。試合が終わり、選手たちと帰りのバスに乗っていて、突然ユニホームを背広に着替えて誰にも告げず途中下車したこともあったそうですから、日本各地に陰の人脈を持ち、監督しながら隠密行動とっていたわけですね。今でいうGMの先駆者ですな。
一方、監督としては、ほとんど緻密な作戦もなく、西武球団発足1年目は開幕12連敗を喫するなど前期最下位、後期も5位(当時パ・リーグは2期制)と低迷するも、選手を集めてのミーティングは1回だけ。それも「頑張っていこう」というぐらいのものだったという鷹揚さ。根本さんは、「指示されると選手は自分のリズムが崩れて力を出せない」とか「自分で状況を考えてやるべき」と述べているが、一説には西鉄~太平洋クラブ~クラウンライターから急に都会的なチームになったのでは、かつての豪快な野武士野球のファンが落胆してしまう。それが忍びなくてその西鉄のイメージの残像のために勝敗は度外視してたのではと言われています。確かに、西武3年目が終わると「勝てる監督に席を譲る」と呼んできたのは、自分の理念?と正反対、管理野球の権化・広岡達郎だったのですから、まんざらありえない話でもないですね。もっとも、根本さんがまず白羽の矢を立てたのは上田利治さんだったそうですが。(根本さんが広島監督時代、上田さんは若きコーチだった)
野球の采配は大雑把だった根本さんですが、礼儀とかには厳しかったそうです。西武球団の発足式で選手全員が初めて堤オーナーの前に整列することになり、九州の荒くれ球団のくせが出てポケットに手を突っ込む選手が出てしまわないように、あらかじめ全選手のズボンのポケットを縫いとじた!というエピソードがあります。そして「お前ら、命をかけるつもりで臨め」とドスのきいた声で言ったらしいです。ちよっとした親分ですね。いろいろな側面を持つ根本さん、実にいい「男の顔」をしています。  (ジャッピー!編集長)
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1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
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