ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

優性思想の議員とアベ晋ゾーに『仮面病棟』の坂口健太郎さんのセリフを

3月18日の当ブログ「やまゆり園殺傷犯とアベ晋ゾーは同類」でも書きましたが、コロナウィルスの感染拡大のため「一斉休校」の要請を出したとき、アベは「100人のうち重症化が20人いても10人は回復するし、残りは老人と病気持ちだから安心してください」と言いました。まるで、「100人のうち、亡くなっても10人。しかもそれは老人だから」と言っているようなものです。本来なら、そういった重症化の心配があるお年寄りや持病をある人など弱い立場を気にするべきだと思いますが、この選民主義の総理には頭の片隅にもそんな思いはないようです。さすがは、「生産性がない」とか「高齢者は歩かない」などと発言する議員を抱えている党のトップに立っているだけのことはありますね。「やまゆり園」で45人もの入所者を殺傷した植松被告と考え方の根っこは同じように思えます。

少し前ですが『仮面病棟』(2020 木村ひさし監督)という映画を観ました。病院を舞台にしたミステリー作品です。元は精神病棟だったという古い病院に、ピエロの仮面をかぶったコンビニ強盗が人質(永野芽以さん)を連れて闖入します。永野さんは犯人のために傷を負っていて、その手術をたまたま当直医を変わった坂口健太郎さんがさせられます。看護婦たち(江口のりこさん、内田理央さん)も怪しいし、思わぬことに巻き込まれてしまった坂口さんは「この病院には何かある……」と深まる謎に挑みます。

ミステリー映画なので、これ以上書くとネタバレになってしまいますが、この病院の院長というのが悪い奴(高嶋政伸さんが演じています。この方は最近、悪役ばかり

ですね)ということは、まあ書いても大丈夫かな……。念のため、未見の方はこの後の文章にご注意ください。

この院長、身元不明の患者から臓器を勝手に取り出し、政治家とか金持ちの患者に移植するということを裏でやっているのです。高嶋院長は全く罪の意識もなく、「それが正義なんだ! 今のまま高齢者ばかりになったらどうなるんだ? この国は終わりだ」なんてことを言い放ちます。全くトンデモない医者ですが、上に書いたアベ晋ゾーとその部下の発言を聞くと、フィクションと思えなくなってきます。実際、「生産性」なんて言い方で人間を値踏みする奴がいるわけですから。「人生100年時代」なんて言って、アベ晋ゾーは「役に立たない高齢者」は淘汰するぐらいのことを考えているような気がします。この狂った独裁者が支配するディストピアのような国で、いつ現実になるか分かりません。いや、すでにそうなっているかも……。

ラスト、坂口健太郎さんは「奪われていい命なんてないんだ! 捨てていい命なんてないんだ!」と言うのが救いです。この言葉をスギタ水脈、マツカワるい、そして天下の極悪首相アベ晋ゾーに聞かせたいものです。 (ジャッピー!編集長)

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『流血の抗争』と『真夜中のカーボーイ』

日付変わって、今日3月18日の新文芸坐の特集上映「追悼・宍戸錠 日活アクションを縦断した男」は、『縄張(シマ)はもらった』(1968 長谷部安春監督)と、『流血の抗争』(1971 長谷部安春監督)の二本立てです。昨日の当ブログで『縄張(シマ)はもらった』のことを書いたので、今日は『流血の抗争』のこと。

『縄張(シマ)はもらった』は集団抗争劇ですが、『流血の抗争』は宍戸錠さん主演の作品です。錠さんの日活最後の主演作は1971年7月公開のコメディ『極楽坊主』(1971 武田一成監督)ですが、その一ヶ月前に公開された『流血の抗争』がアクションものとして日活最後の主演作となります。

錠さんが演じるのは、地方都市で一家をはるヤクザの組の幹部ですが、中央から進出してきた大組織の代理戦争に巻き込まれて壊滅してしまいます。かつての『拳銃(コルト)は俺のパスポート』1967 野村孝監督)のようなスタイリッシュなハードボイルド映画ではなく、暴力団の代理戦争が生々しく描かれていて、のちに東映で始まる「実録路線」の先駆といった感じです。『渡り鳥』シリーズや『拳銃(コルト)は俺のパスポート』、あるいは『殺しの烙印』(1967 鈴木清順監督)といった映画は、明朗とクールというテイストの違いはあれど、虚構を楽しむ映画でしたが、現実的な抗争を題材にするというのはある意味、どん詰まりです。(実際、東映でいえば任侠路線は10年続いたのに、続く実録路線は5年も持たなかったのです)この『流血の抗争』は1971年6月公開、この年の8月には『八月の濡れた砂』(1971 藤田敏八監督)と『不良少女魔子』(1971 蔵原惟二監督)の二本立てで製作を中断、11月には日活ロマンポルノに大転換しますから、会社の息も絶え絶えのときに登場したアクション作品だったのです。ちなみに『不良少女魔子』にも宍戸錠さんは助演で出ていますから、第1期ニューフェイスで入社し、最後のプログラムまで登場、錠さんはまさに「日活」の歴史そのものなのです。

映画は、ラスト近く、追いつめられて、錠さんと弟分の藤竜也さんの二人だけで、敵の本部に乗り込みます。錠さんの運転する車の中で既に瀕死状態の藤竜也さんは「ガキの頃から暖けえ所が……」と話し出します。このシーン、『真夜中のカーボーイ』(1969 ジョン・シュレシンジャ―監督)を思い出してしまいます。避寒地フロリダを目指してバスに乗っているジョー・バック(ジョン・ヴォイトさん)とラッツオ(ダスティン・ホフマンさん)が頭に浮かんだのは僕だけではないと思います。ラッツオはフロリダの陽光を浴びることもなく、バスの中で死んでしまいますが、藤さんは息も絶え絶えながら錠さんに抱えられ敵の本部にたどり着きます。

敵は不在なので、無人の事務所で待ち伏せます。このとき、藤竜也さんが「アニキ、寒くないですか……」と話しかけ、寒そうに震えながら繰り返します。そしてついに「寒い……寒い……」と言いながら息が途絶えてしまいます。激しい暴力描写のある映画なので、血を流しながら静かに敵を待つこのシークエンスは逆に印象に残ります。ニューヨークの片隅でドブネズミのように惨めに生きていた男たちと、大組織に使い潰された男たちの悲哀が確かに重なるのでした。

日活アクションの落日と、アメリカン・ニューシネマがシンクロしたような名作を是非ご覧ください! 『流血の抗争』の上映、これから1140分が第一回上映です。

(ジャッピー!編集長)

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『縄張(シマ)はもらった』の旭さんと錠さんは『渡り鳥』を彷彿させる

池袋・新文芸坐で開催中の特集上映「追悼・宍戸錠 日活アクションを縦断した男」も残り2日間となりました。明日3月18日(水)の上映は『縄張(シマ)はもらった』(1968 長谷部安春監督)と、『流血の抗争』(1971 長谷部安春監督)の二本立てです。

『縄張(シマ)はもらった』は、出所したばかりのヤクザ(小林旭さん)が大組織の命令で地方都市に派遣されるところから始まります。地元のヤクザを潰せば、そこの縄張りをやるという約束で乗り込みますが、このために集められたメンバーが二谷英明さん、川地民夫さん、郷鍈治さん、藤竜也さん、岡崎二朗さん、大浜詩郎さん、そして宍戸錠さんです。寄せ集めのメンツで、錠さんに至っては旭さんを仇として狙う男で、この「仕事」が終わったらケリをつけようと一緒に地方都市についてくるのです。仇ながら協力するという奇妙な関係ですが、よく考えてみると、まるで『渡り鳥』シリーズで演じたライバル関係とよく似ています。当然、観る方も、旭さんと錠さんというと『渡り鳥』シリーズのイメージの残像がありますから、何だか、渡り鳥=滝伸次(小林旭さん)とライバル(宍戸錠さん)のその後のようにも見えてしまいます。颯爽と日本のあちこちの地方に流れていき、悪玉に土地を乗っ取られそうになっている牧場なんかを助け、浅丘ルリ子さんに見送られながら去っていく旭さん、結局は悪の道に入って刑務所に入って、同じように「地方」に現れるといっても、今度は大組織の尖兵となって荒らしに来るわけです。『渡り鳥』シリーズは1962年まで続きましたから、それから6年で旭さんの役も世間の風を受けて変わっていったような感じです。

旭さんはこの寄せ集めの仲間を二手に分けて、地方都市の二つの暴力団に送りこみます。このあたり、『用心棒』(1961 黒澤明監督)とよく似た作戦です。『用心棒』は黒澤さんと菊島隆三さんのオリジナル・シナリオですが、ダシール・ハメットさんの『血の収穫』をベースにしていると言われています。長谷部安春監督は、ハードボイルド小説やB級ギャング映画に造詣が深かったといいます(その点で錠さんと趣味が同じで、監督デビューのときから錠さんと組みたかったそうです)から、この映画の演出は冴えています。この作戦で、片方の組の賭場を荒らした藤竜也さんが対立する組からリンチを受けるのですが、これが凄惨なシーンです。藤さんは口を割らずにそのまま死に、寄せ集めの仲間ながら連帯感みたいなのが生まれていくのも面白いです。

旭さんたちは地方都市を制しますが、大組織は約束を破るので、今度は大組織に反逆しますが、仲間が次々に倒されます。クライマックスは、旭さんと錠さんが悪玉の本拠に殴り込み、ラスボスの戸上城太郎さんを追い詰めます。ここで、傷ついた錠さんがドスを旭さんに放って、それを受け取った旭さんが一気に戸上さんに体ごとぶつかるように戸上さんを刺す場面がフラッシュバックで繰り返される名場面があります。そして、戸上さんを片付けたあと、旭さんが錠さんを支えて去っていく……うーん、どうしたって『渡り鳥』を彷彿させるではないですか! 是非、新文芸坐の大きなスクリーンでお楽しみください。 (ジャッピー!編集長)

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「やまゆり園」殺傷犯とアベ晋ゾーは同類

昨日、「津久井やまゆり園」で45人を殺傷した植松聖被告に対し、横浜地裁で判決が出ました。「死刑」というのは大方の予想通りでしょう。しかし、ある意味、なぜ被告はこういう事件を引き起こすに至ったのかは解明されないままというのは複雑な気持ちになります。

施設に勤務した当初は利用者を「かわいい」と言うことがあったという被告。それが「意志疎通ができない重度障害者の存在は時間もお金も無駄」という極端な考え方に至る、その心の変容がどのような経緯から生じたのか、そこが分からないのでは、今後の社会で考えていかなければならないことに活かせないではないか。大麻の影響だとか、トランプ大統領の言動に心酔していたとか、いろいろ言われていますが、はっきりと分かりません。今までも凄惨な事件を引き起こした者に対し「心の闇」みたいな言葉でくくることが多かったですが、これも結局はそのようにまとめられてしまうとしたら残念です。これが特殊な人間の起こした特異な事件なのか、それともまた起こり得ることなのか、社会が問いかけられる問題だと思うのです。

というのは、ネットには「やったことは悪いが、気持ちは分かる」とか「気持ちは分かるけど殺人はダメ」といった言葉がけっこう書きこまれているからです。そういう風に考えている人がいるのは、ちょっと信じられません。怖ろしいことですが、そういう人がいるということは、植松被告のように暴発する可能性があるということです。当ブログ1月30日「スギタ水脈とやまゆり園殺傷犯は同類」でも書きましたが、人間を「生産性がない」とか言って差別する国会議員もいるのですから。こういう「優性思想」を持っている人物が、人の上に立っていたりもするわけです。いつ、こういった思想がまかり通ってしまう社会にならないとも限りません。このスギタとかいう議員は炎上すると、言い訳したり、急に新宿2丁目とかに行って「お詫び」のフリをしていたようですが、この「差別的優性思想」は潜在的に持っている「心の習慣」だから直りようがないでしょう。また、つい最近の国会でも「臨時休校」に関連して「むしろ高齢者に配慮が必要では」という発言に、マツカワるいという自民党議員が「高齢者は歩かない!」とヤジを飛ばしました。こいつも、その後、問題になると「誤解のある言い方」だったとか(当ブログ3月7日「アソ―太郎の発言と『ノンマルトの使者』を参照」)言い訳していましたが、本当にこんな奴ばっかり。潜在的には植松被告と同じだと思います。人間として失格だし、少なくとも、こんな連中を国会議員にしちゃダメです。

と、思ったら、アベ晋ゾーが官邸で急に記者会見を開き「……感染者で症状がある人の80%が軽症で、重症化した人でも半数は回復しています。亡くなった方は高齢者や基礎疾患がある方に集中しています……」だって。「緊急事態宣言」について突っ込まれるのが嫌だったのか、「オリンピック・パラリンピックをどうしてもやる」ことを意識してか、感染被害が少ないと強調したかったのか知りませんが、こいつの言い方、「100人のうち重症化が20人いても10人は回復するし、残りは老人と病気持ちだから安心してください」と言っているのと同じですよ。本当なら、その重症化するお年寄りや持病に苦しんでいる方のことを気にするべきでしょう。そういう言い方ができないのは、まさにアベ晋ゾーという極悪首相がスギタやマツカワといった連中と同種の考えを持っていることの証左です。この男の頭の中は「高齢化社会の淘汰」ぐらいにしか思っていないのかもしれません。 (ジャッピー!編集長)

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宍戸錠さんとトニー(赤木圭一郎さん)

池袋・新文芸坐で開催中の特集上映「追悼・宍戸錠 日活アクションを縦断した男」も残り3日間です。明日3月17日(火)の上映作は『赤い夕陽の渡り鳥』1960 斎藤武市監督)と『拳銃無頼帖 明日なき男』1960 野口博志監督)の二本立てです。『赤い夕陽の渡り鳥』は、小林旭さん主演の『渡り鳥』シリーズの第5作で、シリーズのパターンは定着して、それだからこその面白さがあります。同じような設定の役で、どんな風に登場するのか、どんな工夫がなされるのかという愉しみです。ちなみに、この『赤い夕陽の渡り鳥』の悪役はおなじみの金子信雄さんではないので、そういったちょっとしたキャストの変化も楽しんでください。

さて、もう一本の『拳銃無頼帖 明日なき男』は、トニーこと赤木圭一郎さん(トニー・カーティスさんに似ているというので付けられたニックネームです)の主演シリーズ『拳銃無頼帖』シリーズの第4作にして最終作です。このシリーズで赤木さんが演じるのは「抜き射ちの竜」と呼ばれる拳銃の名手で、銃を捨てたと誓うものの、流れてきた街で組織の抗争などに巻き込まれ、また銃を手にしてしまうというのがパターンです。同時期の旭さんの『渡り鳥』『流れ者』シリーズとほとんど同じですが、明るいタッチの旭さんのシリーズに比べると、やや暗めです。これは、赤木さんの個性であると同時に、『渡り鳥』シリーズなどが牧場とか草原といった牧歌的な地方を舞台にしているのに対して、『拳銃無頼帖』シリーズの方は港町とか暗黒街といった場所なのでダークな雰囲気が濃厚だということがあります。『渡り鳥』シリーズよりも少しハードボイルド調が強めなのです。

そのムードに一役買っているのが宍戸錠さんです。この『拳銃無頼帖』シリーズ全4本にもライバル役として助演している錠さんは、『渡り鳥』シリーズと同じ役回りながら、こちらはお互いに拳銃の「プロ」という設定なので、プロフェッショナル同士の軽口、掛け合いが洒落ているのです。普通ならキザで、浮いてしまうようなセリフでも錠さんが発するとサマになるし、相手役の赤木さんがそれを受けても違和感なく映るんです。このシリーズのトニーと錠さんのコンビワーク、旭さんと錠さん以上によく作りこまれていると感じるのです。もっと続いてほしかったし、さらに発展して、どんなコンビ作品ができたか……と思うと、赤木さんの夭逝が本当に残念です。

このシリーズ、拳銃のプロの技が見どころだけに、信じられない妙技が披露されますが、錠さんは赤木さんに付きっきりでガンさばきを教えたそうです。錠さんによれば、「赤木は運動神経、悪かったし、演技も下手だった」とのことですが、それでも「だけど、映画っていうのはそういうもんじゃないからね。あいつは絵になったときがすごくいいんだ。光るんだよ」と、そのスター性を認めていました。

そんな赤木さんと錠さんの息のあった共演を是非、お楽しみください! (ジャッピー!編集長)

 

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1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
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昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
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