ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

「1987、ある闘いの真実」とテイラー・スウィフトさん、声をあげるということ

昨日の当ブログで取り上げた「1987、ある闘いの真実」(2017 チャン・ジュナン監督)は軍事政権下の弾圧を暴き、民主化を求める国民的運動に至る時代を描いた激アツの感動作ですが、政治的内容ゆえはじめは製作にあたってスポンサーが見つからなかったそうです。8cb5579f0552691ee8bf68446647e717
そんな状況の中、人気俳優のカン・ドンウォンさんが学生運動を率いるイケメン大学生役を志願、しだいにスポンサーが集まり始めたと何かで読みました。昨日の当ブログでも書きましたが、オールスターとも言える有名俳優が何人も出ています。
俳優という人気商売にとっては、政治的立場を表明するような活動は、違う考えの人からの反発も呼びますし、叩かれることもあります。特に本作のようにメッセージ性の強い映画に出ることで「レッテル」をはられたりリスクの大きいことだと思います。それでも、これだけのスターが集結し映画を完成させたということは、かつての軍事政権の独裁という暗黒時代を乗り越えて「今」があるという強い思いを俳優たちも共有していたのだと思います。
最近、アメリカでは人気歌手のテイラー・スウィフトさんが11月の中間選挙で民主党候補に投票すると表明し、ファンにも投票に行くように呼びかけました。
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テイラーさんは今まで政治的発言はしていなかったので、ノンポリかと思われていましたが、トランプ政権に対して黙っていれなくなったのでしょう。すると、即、今度は人気ラッパーのカニエ・ウエストさんがホワイトハウスを訪問、トランプ大統領への支持を猛アピールしました。日本でこういうことをしたら、バッシングを受けるでしょうね。「音楽活動に政治を持ちこむな」とか炎上間違いなしでしょう。スポンサーの圧力やテレビに出れなくなったりすることを怖れて、事務所もミュージシャンの発言を規制するでしょう。「忖度」は官僚だけの話ではないのです。でも、ミュージシャンだって国民のひとりです。主権者である国民として意見を持つことは当然なのに、何だか敏感すぎる世の中になったような気がします。
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昭和の頃に比べても、コンプライアンスとかいろいろな縛りが確実に強くなって「無色、中立で政治には無関心」が、ミュージシャンのあるべき姿になっている感じがします。
昨日、沢田研二さんのコンサートが直前に中止となったようですが、理由が謎です。最近は「憲法9条」や「反原発」といったメッセージ色の強い曲を歌っているジュリー、知人からは「テレビに出れなくなるよ」と忠告されても「自分の思っていることを伝える」とコンサート活動に専念ています。(←当ブログ2017年2月6日「ジュリー、不滅のロック魂」ご参照ください)もしかして、そんな関係でどこかから圧力がかかって「コンサート中止」になったのではないかと心配です。
(ジャッピー!編集長)
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「サニー 永遠の仲間たち」と「1987、ある闘いの真実」

昨日の当ブログで取り上げた「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018 大根仁監督)が「コギャル」「ガングロ」「アムラー」などが街にあふれていた1990年代の日本を過去パートとしていたのに対し、オリジナルの「サニー 永遠の仲間たち」(2011 カン・ヒョンチョル監督)は1980年代後半を時代背景にしています。この時代を選んだのは、その当時、韓国では軍事政権の独裁に「ノー」を突きつける民主化運動が起きたことが関係していると思います。韓国の国民だったら「あの時代は……」と共通の記憶を持ちやすいエポックな時代だったからです。名も無き人たちが立ち上がり、民主化を成し遂げたという思いが多くの人に刻まれていると思います。この映画の中にもデモのシーンがあり、感動しました。
少し前に、同じく当時の民主化運動、デモを描いた映画を観ました。「1987、ある闘いの真実」(2017  チャン・ジュナン監督)です。
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学生が警察の取り調べ中に拷問されて死に至ります。警察権力はそれを隠蔽しようと、遺体を検死解剖もせずにすぐに火葬にしようとします。この事件をきっかけに権力の弾圧、横暴に対し、学生、市民たちから批難の声が起こり、やがてそれはバトンのように国民の間につなぎ渡され、大きな運動になっていくのです。そういった当時の動きを、何人かのドラマが絡んでいき、社会派であり、サスペンス風味あり、恋愛ドラマの要素もありと見事な群像劇となっております。特に、政治に何の関心もなかった女の子がイケメンの大学生に惹かれたことを契機に民主化に意識的になっていくところは「いちご白書」(1970 スチュアート・ハグマン監督)を思い出させました。(「いちご白書」とは男女が逆ですが)ダウンロードitigoi
 
ひとりひとりの人間の息づかいがちゃんと感じられる演出、そして娯楽性もちゃんとあるのがすごいです。僕はそれほど韓国映画に詳しいわけではないですが、そんな僕でも知っているスター俳優たちが次々に登場します。火葬の許可を出さない真っ当な検事にハ・ジョンウさん、悪玉にキム・ユンソクさん、イケメン学生にカン・ドンウォンさん、女子大生・ヨニにキム・テリさん(可愛い!)など、他にソル・ギョングさんなども出ていてまさにオールスターです。
ラスト、ついに民主化運動が大きなうねりになるシーンは感涙です。僕が観に行ったときも、劇場ではすすり泣く声がそこかしこから聞こえてきました。

日本版リメイク「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は「コギャル」の時代に設定してリメイクでしたが、これは致し方ないかもしれません。日本でそういった共有記憶の「運動」といったら、「60年安保」まで遡らなければなりませんから。100歩譲って「全共闘」?いや、やはりそれも違うなあ。ともかく日本国民が声をあげなくなって久しいわけです。そういえば、夏に山田洋次監督が新文芸坐のトークショーにいらして、ちょうど東京医科大の不正入試のニュースがあったときだったので、それに触れ「これは全国の大学でデモが起こってもおかしくないことだ。今の学生はどうなっているのか」と嘆いておられていたのを思い出しました。
(ジャッピー!編集長)
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あの頃の少女たちがチョベリグ「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

昨日の当ブログで取り上げた「集団左遷」(1994 梶間俊一監督)はリストラ寸前の男たち+高島礼子さんが困難に立ち向かい、誇りを取り戻す傑作です。バブル崩壊後という時代背景があります。特販部の部長となり、「昭和の男」の意地を見せる中村敦夫さんが缶のピースを吸っているなど小道具も考えられていました。映画はこういうディテールが大事ですね。
この作品の時代、1990年代を舞台にした映画をつい先日、観ました。「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018 大根仁監督)です。
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元々「サニー 永遠の仲間たち」(2011 カン・ヒョンチョル監督)という韓国映画があって、前に観て大変に良かったので日本版リメイクを観に行ったのです。実は、僕は「サニー 永遠の仲間たち」を観たとき、これ池玲子さんと杉本美樹さんでリメイクしたら面白いなあとチラッと思ったのです。(お二人とも映画界から引退されているので見果てぬ夢ですが……)sunny

ストーリーはほぼ同じで、ヒロインがかつて仲良かった女の子に再会、病気で余命いくばくもない彼女の「もう一度昔の仲間に会いたい」という願いを叶えようと捜すうちに、現在大人になって様々な人生の苦難にある女性たちがまたあの頃の気持ちを取り戻す……というものです。現在と回想をダブル・キャストになっており、篠原涼子さんの若い頃を広瀬すずさんが演じています。ただ、「サニー 永遠の仲間たち」は1980年代が舞台で、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の方は1990年代に時代設定を変えています。なので、「サニー 永遠の仲間たち」はシンディ・ローパーさんの「ハイスクールはダンステリア」(Girls Just Want to Have Fun)などが劇中にかかります。そもそもタイトルの「サニー」は当時流行ったボニー・Mの「サニー」(ボビー・ヘブさんの1966年の大ヒット曲をディスコ調にアレンジしたカバー曲)に由来しています。
日本版映画は1990年代が舞台ということで、先日引退した安室奈美恵さんやTRF、hitomiさん、久保田利伸さん、パフィーなどの曲が使われています。特に安室さんの「Sweet 19 blues」が印象的な場面で流れます。音楽監修は小室哲哉さんでこちらも引退されたので最後の映画仕事となったと思います。そしてタイトルの「強い気持ち・強い愛」は小沢健二さんの曲が由来です。正直言って、僕は1990年代はというと、もう青春から遠く離れた年齢で仕事に追われていてこのあたりの曲は耳にしたことがあるぐらいの印象しかありません。しかし、この時代に青春を送った人にとってはこれらの曲が流れるだけで当時に引き戻されるでしょう。回想のシーンでは、田舎から転校してきた広瀬すずさんが普通のソックスを必死に手で引きのばして「ルーズソックス」にしようとしたり、皆がラルフ・ローレンのカーディガンを着ているのにおばあちゃんのカーディガンを着ていって笑われたりというのが描かれました。「チョベリグ」なんて懐かしい言葉も出てきました。こういうディテールも観る人を「あの頃」に引き戻したでしょう。
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映画は、あの頃ハジけていた女の子たちが、病気、夫の浮気、美容院が潰れたり、会社でバカにされたり……など皆それぞれ「波高し」の人生で、夢見た未来とはほど遠いものです。それでも何とかこうしてここまで生きてきたこと、それだけでも素晴らしいのだと讃えるように綴られます。
ラスト、亡くなった仲間の葬儀で一堂に会した彼女たちが皆いい顔をしていました! それを観て、先日、西城秀樹さんの特集上映に集まった「かつての少女たち」に覚えた感慨を思い出しました。(←当ブログ9月27日「ブロウアップ ヒデキ ペンライト上映を観に行きました!」をご参照ください)
(ジャッピー!編集長)
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崖っぷち社員たちの敗者復活戦「集団左遷」

当ブログ8月5日「追悼・加藤剛さん」に、若き日の加藤剛さんが次々に女優さんとラヴシーンを演じていて羨ましい限り……ということを書きました。しかし、もっと羨ましいのは津川雅彦さんです。中年になって以後の津川さんは好色、精力の強い男を演じることが多く、映画に出れば濃厚なラヴシーンが必ずあるような印象です。「ひとひらの雪」(1985 根岸吉太郎監督)では秋吉久美子さんや沖直美さんと、
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「別れぬ理由」(1987 降旗康男監督)では三田佳子さんや南條玲子さんと、ダウンローtugawa
「桜の樹の下で」(1989 鷹森立一監督)では母娘役の岩下志麻さん、七瀬なつみさんとラヴシーンやベッドシーンをやっていて(岩下さんとはベロチューでした)、こういった渡辺淳一さん原作の映画といえば津川さんの独壇場という感じでした。他にも「濹東綺譚 」(1992 新藤兼人監督)では墨田ユキさんの白くキレイな裸体を……ああ、ちくしょう!と勝手に悔しがってしまいます。sim
特に僕が悔しかったのは「集団左遷」(1994 梶間俊一監督)での高島礼子さんを相手にしたシーンです。僕は高島さんのファンだったので、悪い副社長を演じた津川さんがソファーで高島さんを脱がす場面に本気で「やめろ!」と思ったものでした。
そんな記憶がある「集団左遷」ですが、映画としてはかなり面白い作品でした。ダウンロードshuudann
1994年ですから、バブルがはじけた後、物件が売れなくなった不動産会社がリストラを開始します。そのため津川さん演じる副社長は大胆な人事を画策します。新たな事業部を設立、そこに余剰となった社員を配置、到底達成できない販売目標を課して退職に追い込むというものです。かつて津川さんの不正を告発しようとした中村敦夫さんが部長で、以下「左遷」された社員たちが集められます。前にトラブルを起こ
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した柴田恭兵さん、妻が病気で家庭中心の河原崎建三さん、定年間際の小心な小坂一也さんなどです。津川さんの愛人でしたが捨てられた高島さんは自らこの部にやってくる紅一点です。この崖っぷちの社員たちが津川さん側の露骨な妨害にもめげず契約をとろうと奔走します。というわけで、今、流行っている池井戸潤さん原作のドラマと近いテイストです。実際、少し前に「空飛ぶタイヤ」(2018 本木克英監督)を観たときに「集団左遷」を思い出したのです。
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津川さんは「日常で演じられる狂気とは……」などと芝居がかったキザな言葉をはく悪役ぶりがキマっていました。明日、10月16日から26日まで池袋・新文芸坐にて「追悼・津川雅彦」特集上映が開催されます。本格デビューの「狂った果実」(1956 中平康監督)から渡辺淳一原作映画、伊丹十三監督作品などに加え、「集団左遷」も上映されますのでお時間ありましたら是非!  (ジャッピー!編集長)
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俳句雑誌の「映画館」特集を読んで

先日、俳句の雑誌を買いました。僕は俳句をたしなむわけではないのですが、当ブログでお馴染みハピイ氏橋さんのロング・インタビューが載っているので即買いです。
ハピイさんには、不肖ジャッピー!編集長の僕も「11号」でインタビューをしておりますので、前にお聞きした話もあるのですが、今回は「オッさんはピンクを観ながら頓死した 新宿昭和館の日常を語る」というタイトルで4人の聞き手の方々とのお話の中から浮かび上がる昭和の名画座の有り様はやはり面白いです。お話の中で「映画は長くとも1時間半ですね。最近の映画はちょっと長すぎる」というのには僕も大きく頷くところです。やっぱり、人間が集中してスクリーンに向き合える時間ってありますよね、生理的に。また、ハピイさんが描いた「新宿昭和館通信」やポスターがいくつか掲載されていますから是非ご覧ください。
さて、このハピイさんのインタビューが掲載されているのは、「塵風」という西田書店発行の俳句雑誌の第7号(2018年小暑号)で、特集は「映画館」。6a0120a696c718970c022ad35c42cf200c
他にも執筆者の方々がそれぞれ思い出の映画館について書いておられ読みごたえのある一冊でした。
中でも、堤靖芳さんが綴った記録を引用した「私の映画日誌 1971~1974」には懐かしい映画館の名前が続々と出て来て、しばし感傷に浸ってしまいました。ここに登場する銀座並木座、名画座時代のテアトル新宿、有楽シネマ、池袋日勝文化、飯田橋佳作座、銀座文化、大塚名画座、渋谷全線座、新宿ローヤル、高田馬場パール座、京王名画座、テアトル東京、後楽園シネマ……僕にもそれぞれ色んな思い出があります。ああ、何と幸せな時代だったろう!僕はもしかしたら、映画というより映画館が好きなのかもしれません。
とりわけ、いろんな街に名画座があったは今から思うと夢のようです。絶対観たい、観逃したくない映画がかかっているときには遠い映画館に行ったものです。僕は方向音痴なもので、初めての街に出掛けるときには上映時間よりだいぶ早めに家を出るようにしていたので、時には早く着きすぎちゃうこともありました。そんな時は周辺をブラブラ歩くのも楽しく、名画座と街歩きは僕の中ではワンセットになっていました。
ですから、次々に名画座がなくなったということは、僕にとってはその名画座があった街にも行かなくなったということなのです。亀有、大井町、三軒茶屋、三鷹、五反田、自由が丘……などは映画館が無くなってからは一度も行ったことがありません。今も僕は映画をビデオやDVDで観ることは全くないので、すっかり行動範囲が狭くなりました。池袋、新宿、渋谷、高田馬場、阿佐ヶ谷、たまにサービスデイなどに有楽町といった感じです。「遠征」も行かなくなりました。せいぜいが北千住の「ブルースタジオ」ぐらいまでです。決まった映画館しか行かないのでスケジューリングは楽ですが、時々知らない街で映画を観てぶらりしたい気持ちにかられます。何か、俳句でもひねりたくなってきました。(ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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