ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

崖っぷち社員たちの敗者復活戦「集団左遷」

当ブログ8月5日「追悼・加藤剛さん」に、若き日の加藤剛さんが次々に女優さんとラヴシーンを演じていて羨ましい限り……ということを書きました。しかし、もっと羨ましいのは津川雅彦さんです。中年になって以後の津川さんは好色、精力の強い男を演じることが多く、映画に出れば濃厚なラヴシーンが必ずあるような印象です。「ひとひらの雪」(1985 根岸吉太郎監督)では秋吉久美子さんや沖直美さんと、
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「別れぬ理由」(1987 降旗康男監督)では三田佳子さんや南條玲子さんと、ダウンローtugawa
「桜の樹の下で」(1989 鷹森立一監督)では母娘役の岩下志麻さん、七瀬なつみさんとラヴシーンやベッドシーンをやっていて(岩下さんとはベロチューでした)、こういった渡辺淳一さん原作の映画といえば津川さんの独壇場という感じでした。他にも「濹東綺譚 」(1992 新藤兼人監督)では墨田ユキさんの白くキレイな裸体を……ああ、ちくしょう!と勝手に悔しがってしまいます。sim
特に僕が悔しかったのは「集団左遷」(1994 梶間俊一監督)での高島礼子さんを相手にしたシーンです。僕は高島さんのファンだったので、悪い副社長を演じた津川さんがソファーで高島さんを脱がす場面に本気で「やめろ!」と思ったものでした。
そんな記憶がある「集団左遷」ですが、映画としてはかなり面白い作品でした。ダウンロードshuudann
1994年ですから、バブルがはじけた後、物件が売れなくなった不動産会社がリストラを開始します。そのため津川さん演じる副社長は大胆な人事を画策します。新たな事業部を設立、そこに余剰となった社員を配置、到底達成できない販売目標を課して退職に追い込むというものです。かつて津川さんの不正を告発しようとした中村敦夫さんが部長で、以下「左遷」された社員たちが集められます。前にトラブルを起こ
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した柴田恭兵さん、妻が病気で家庭中心の河原崎建三さん、定年間際の小心な小坂一也さんなどです。津川さんの愛人でしたが捨てられた高島さんは自らこの部にやってくる紅一点です。この崖っぷちの社員たちが津川さん側の露骨な妨害にもめげず契約をとろうと奔走します。というわけで、今、流行っている池井戸潤さん原作のドラマと近いテイストです。実際、少し前に「空飛ぶタイヤ」(2018 本木克英監督)を観たときに「集団左遷」を思い出したのです。
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津川さんは「日常で演じられる狂気とは……」などと芝居がかったキザな言葉をはく悪役ぶりがキマっていました。明日、10月16日から26日まで池袋・新文芸坐にて「追悼・津川雅彦」特集上映が開催されます。本格デビューの「狂った果実」(1956 中平康監督)から渡辺淳一原作映画、伊丹十三監督作品などに加え、「集団左遷」も上映されますのでお時間ありましたら是非!  (ジャッピー!編集長)
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俳句雑誌の「映画館」特集を読んで

先日、俳句の雑誌を買いました。僕は俳句をたしなむわけではないのですが、当ブログでお馴染みハピイ氏橋さんのロング・インタビューが載っているので即買いです。
ハピイさんには、不肖ジャッピー!編集長の僕も「11号」でインタビューをしておりますので、前にお聞きした話もあるのですが、今回は「オッさんはピンクを観ながら頓死した 新宿昭和館の日常を語る」というタイトルで4人の聞き手の方々とのお話の中から浮かび上がる昭和の名画座の有り様はやはり面白いです。お話の中で「映画は長くとも1時間半ですね。最近の映画はちょっと長すぎる」というのには僕も大きく頷くところです。やっぱり、人間が集中してスクリーンに向き合える時間ってありますよね、生理的に。また、ハピイさんが描いた「新宿昭和館通信」やポスターがいくつか掲載されていますから是非ご覧ください。
さて、このハピイさんのインタビューが掲載されているのは、「塵風」という西田書店発行の俳句雑誌の第7号(2018年小暑号)で、特集は「映画館」。6a0120a696c718970c022ad35c42cf200c
他にも執筆者の方々がそれぞれ思い出の映画館について書いておられ読みごたえのある一冊でした。
中でも、堤靖芳さんが綴った記録を引用した「私の映画日誌 1971~1974」には懐かしい映画館の名前が続々と出て来て、しばし感傷に浸ってしまいました。ここに登場する銀座並木座、名画座時代のテアトル新宿、有楽シネマ、池袋日勝文化、飯田橋佳作座、銀座文化、大塚名画座、渋谷全線座、新宿ローヤル、高田馬場パール座、京王名画座、テアトル東京、後楽園シネマ……僕にもそれぞれ色んな思い出があります。ああ、何と幸せな時代だったろう!僕はもしかしたら、映画というより映画館が好きなのかもしれません。
とりわけ、いろんな街に名画座があったは今から思うと夢のようです。絶対観たい、観逃したくない映画がかかっているときには遠い映画館に行ったものです。僕は方向音痴なもので、初めての街に出掛けるときには上映時間よりだいぶ早めに家を出るようにしていたので、時には早く着きすぎちゃうこともありました。そんな時は周辺をブラブラ歩くのも楽しく、名画座と街歩きは僕の中ではワンセットになっていました。
ですから、次々に名画座がなくなったということは、僕にとってはその名画座があった街にも行かなくなったということなのです。亀有、大井町、三軒茶屋、三鷹、五反田、自由が丘……などは映画館が無くなってからは一度も行ったことがありません。今も僕は映画をビデオやDVDで観ることは全くないので、すっかり行動範囲が狭くなりました。池袋、新宿、渋谷、高田馬場、阿佐ヶ谷、たまにサービスデイなどに有楽町といった感じです。「遠征」も行かなくなりました。せいぜいが北千住の「ブルースタジオ」ぐらいまでです。決まった映画館しか行かないのでスケジューリングは楽ですが、時々知らない街で映画を観てぶらりしたい気持ちにかられます。何か、俳句でもひねりたくなってきました。(ジャッピー!編集長)
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「万引き家族」と「海街diary」の花火

昨日の当ブログで、「万引き家族」(2018 是枝裕和監督)を観たとき、「東京の恋人」(1952 千葉泰樹監督)を思い出したことを書きました。1952年、原節子さんが住むアパートの仲間がお互いに気にかけて助け合いますが、戦争をくぐり抜け必死に生きている者どうしの共感はきっと同時代の観客にも通じた感覚だったでしょう。それから66年経った「万引き家族」では、社会からはじかれた弱者が疑似家族を作り、小動物が小さい巣で体を寄せ合うように暮らしていますが、周囲のコミュニティはあたたかいものではありません。唯一、昔ながらの駄菓子屋のおじさん(柄本明さん)だけが、子供に気にかける言葉を発します。周囲の「共感力」という点では、明らかに現在の方が厳しく、冷え冷えとした感触です。
そんな中、樹木希林さん、リリー・フランキーさんら疑似家族が揃って、花火の音に耳を傾けるシーンがありました。小さなボロ家の縁側から見えない花火大会、せめて音だけでも楽しもうという場面。「生きている」ということは、何かしらの幸せを求めるということで、ささやかだけど、ここにも「生きる」人たちがいて「生きる」権利を有しているということを切実に訴えかけるシーンだったと思います。「東京の恋人」で、はるみ(杉葉子さん)が病床で手鏡を窓の方に向けて何とか花火を見ようとするのも、娼婦になってしまったけどそれでも何とか良いことがあるだろうと、必死に生きてきた彼女の思いが伝わってくるのでした。大きな望みなんてないけれど、それでも生きている中でのささやかな喜び。一瞬で消えてしまう「花火」にそんな小さな願いがこめられるのでしょう。
そういえば、是枝監督は「海街diary」(2015 是枝裕和監督)でも花火を印象的に使っていました。鎌倉に住む三姉妹(綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん)が引き取った異母妹のすず(広瀬すずさん)が友だちと夏祭りに出掛けます。小舟に乗って、海に映る花火を楽しみます。男と別れ、銀行の仕事に力を入れ始めた長澤さんは残業でしょうか、銀行の屋上からビルの隙間からわずかに見える花火を見ます。そして、帰宅して4姉妹は浴衣姿で庭先で線香花火などを楽しみます。そこには、季節の小さな愉しみを大事にし、丁寧に生きようという心の習慣が見てとれます。他にも、この映画は四季の移ろいや風景が美しく捉えられていますが、そういった積み重なる時間のかけがえのなさがとても愛おしいのです。
  (ジャッピー!編集長)
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「東京の恋人」と「万引き家族」の花火

昨日の当ブログで「勝鬨橋」映画として紹介した「東京の恋人」(1952 千葉泰樹監督)は、本妻(清川虹子さん)と愛人(藤間紫さん)の間でオロオロする森繁久彌さんや、黒澤明作品とは一味違う三船敏郎さんの表情も見れて文句なく楽しめる映画ですが、この時代の様相もしっかりと映し出されています。
1952年=昭和27年といえば、敗戦からまだ7年しか経っていません。前年1951年に「サンフランシスコ講和条約」が成立したのですから、公式的には戦争状態は前の年に終わったばかりなのです。この映画にも当然、戦争の傷跡がうかがえます。原節子さんの親衛隊を自認する「三銃士」の三人は戦災孤児という設定だったと思います。原さんと三人が住むアパートには杉葉子さんも住んでいます。ajitasty-img432x600-1518868196modaa66306

杉さんの役は娼婦。「青い山脈」(1949 今井正監督)の寺沢新子役でデビュー、戦後民主主義を謳いあげる作品のシンボルだった杉さんにしては異色の役柄です。1abc14df0620345cd5993ea90352c7feed2f0ad7

杉さん演じる娼婦・はるみは夜の街に立って客をとる無理がたたって胸を病んでイヤな咳をしています。アパートに住む住人たちが心配し、皆も貧しいのにお金を出し合ったりします。近所の食堂のおじさんも「これ、はるみちゃんに持っていきなよ」と食べ物をくれたりします。夜の女だからといって誰も避けたり蔑んだりしません。皆、戦争をくぐり抜けて、それぞれ色んな事情があると分かっているのです。
雨の中、倒れていたはるみを三船さんが助け、アパートに運びます。ea427b49bd640a591f4cfc7864d3c220
三船さん、「医者を呼んでくる」と言って飛び出します。もう夜なので医院は閉まっています。医者が蕎麦屋に行ったと聞き、蕎麦屋に行くと銭湯に行ったと言われ、銭湯まで行って医者を見つけます。裸のまま引っ張り出される医者を演じた柳谷寛さんもいい味を出しています。
杉さんは田舎の母親に心配をかけまいと、ウソの手紙を書いていました。前にたまたま三船さんと撮った写真を同封し「貧しいけれど幸せです。工員の夫は優しくて、この前もお医者様を風呂屋から裸のまま連れてきてくれて……」というものです。何も良いことがなかっただろうはるみの人生に灯をともした夢想が切ないです。その母(岡村文子さん)が上京してくると聞き、原さんとアパートの仲間たちは三船さんを夫にしたてようとします。三船さんは「そんなことできない」と拒否します。原さんに「あなたは贋物が嫌いと言っただろ。なのに偽者を演じろと言うんですか!」と言ってケンカになりますが、杉さんのために夫を演じます。「もう破れかぶれだ!」と杉さんの夫を演じる三船さんをちょっと羨ましそうに眺める原さんの表情。これもまた原節子さん&三船敏郎さんのツンデレ展開です。お母さんは安心して帰郷しますが、杉さんの容態は悪化、亡くなります。
今年、「万引き家族」(2018 是枝裕和監督)を観たとき(当ブログ8月18日に書きました)に思い出したのが、この「東京の恋人」でした。戦争の傷がまだ残る時代、お互いを気にかけ、親身に助け合うの仲間たちに、吹き溜まるように他人どうしが集まり寄り添う樹木希林さんたちの「一家」を連想したのです。
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そして、「万引き家族」の劇中、家から見えない花火の音を聞くシーンがありましたが、「東京の恋人」で杉さん演じるはるみが亡くなるとき、寝たきりで見えない花火を手鏡で見ようとする
哀切のシーンがあったのも何か共通するものを感じたのです。  (ジャッピー!編集長)
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勝鬨橋の映画といえば「東京の恋人」

「魚河岸帝国」(1952 並木鏡太郎監督)、「娘の中の娘」(1958 佐伯清監督)と、当ブログで「勝鬨橋」が印象的な映画を取り上げました。「勝鬨橋」の映画といえば、これを外すわけにはいかないのが「東京の恋人」(1952 千葉泰樹監督)です。o0451064014232138479


「娘の中の娘」が美空ひばりさん&高倉健さんのラヴコメなら、こちらは原節子さん&三船敏郎さんという映画界の大スターのラヴコメであります。
原節子さんが演じるのは画家志望の女性で、街角で似顔絵を描いています。原さんには三人組の男子が親衛隊のようについていて、♪僕らは三銃士~ みたいにミュージカル風に唄うのが楽しいです。演じるのは小泉博さん、増淵一夫さん、井上大助さんの三人で、並木通りで。原さんの似顔絵描きの近くで靴磨きをしています。
三人がチンピラにからまれたのを三船さんが助けます。はじめは三船さんに良い印象を持っていなかった原さんですが、次第に親しくなります。三船さんは宝石デザイナー、といっても「贋物」作り専門で店先に飾るイミテーションを作る仕事です。
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本物と見分けがつかない作りなので騒動が起こります。十朱久雄さんと沢村貞子さん夫婦が営む宝石店に来た森繫久彌さんが愛人の藤間紫さんに宝石をねだられます。小さなベアリング会社の社長の森繫さんはケチって贋物を買い、本物と偽って贈ります。しかし、沢村さんが間違えて本物を包んでしまいます。夫が藤間さんに宝石を贈ったことを知った本妻(清川虹子さん)が会社に乗り込んできて大暴れ、会社で作っているパチンコ玉をぶちまけます。窓の外まで降ってくるパチンコ玉に路上に店を出してる「三銃士」たちもビックリです。
森繫さんは清川さんにこっぴどく叱られ、「これは贋物なんだ」と告白、藤間さんには愛想をつかされ、清川さんには本物を買うように約束させられます。この辺の森繫さんの演技はいつもながらに絶品です! 藤間さんに贈られた贋物(←実は本物)は会社の事務員にあげてしまいます。事務員はそれを指にはめていたのですが、うっかり通勤の都電の窓から落としてしまいます。その場所が「勝鬨橋」のド真ん中。当時「勝鬨橋」の上には都電も走っていたのです! 実はそれが本物と知らされ皆で捜しにいきますが、「勝鬨橋」が開く時間になって宝石は川に落ちてしまいます。本物と贋物が入り乱れる大混乱の終幕に「勝鬨橋」がいい効果を出しています。ラスト、原さん、三船さんと仲間たちはあっさり諦め楽しくモーターボートで楽しくクルージングします。その横で諦めきれない森繁さんと清川さんはダイバーを雇って宝石を捜索しています。それを見て「三銃士」が「あの人たちは欲望という名のボートだね」というのが笑えます。
あと、森繁さんをはさんで、清川虹子さんと藤間紫さんがやり合うシーンで、清川さんが「このフーチャラピーの粕漬みたいな女!」と罵り、藤間さんが「あのデブツル! 刻んで荒川に放り込んでやる!」と言うのが面白かった! それにしても「フーチャラピー」って何だろう? 当時流行った言葉? どなたかご存知の方、教えてください。o0800049012851230189
(ジャッピー!編集長)

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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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