「女番長 野良猫ロック」(1970 長谷部安春監督)は、和田アキ子さんが所属していたホリプロ製作なので、和田さんの歌が主題歌、挿入歌とたっぷり聴けますし、他の所属タレントも顔を見せています。オックス、モップス、オリーブといったGSに加え、アンドレ・カンドレと名乗ってデビュー間もない井上陽水さんも出ているのはよく知られています。
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鮮やかなグリーンの画面に土曜日午后と文字が明滅する冒頭、新宿にナナハンのバイクで乗り付けたアコ(和田アキ子さん)が、勝也(藤竜也さん)が率いる黒シャツ隊に因縁をつけられます。images (15)
その後、バイクの後ろに乗ってきて「西口まで行って」と頼むメイ(梶芽衣子さん)と出会います。不良少女グループ同士が喧嘩している所に勝也たちが介入してメイたちはピンチになり、そこを救ってくれたアコはメイたちのグループに歓迎されて彼女たちの溜まり場になっているゴーゴー喫茶に行きます。そこにモップスが出ていて、鈴木ヒロミツさんがシャウトしサイケなムードが満載です。さらに、モップスをバックに和田さんが「ボーイズ・アンド・ガールズ」をソウルフルに歌う素晴らしいシーンもあります。
メイの仲間には范文雀さんや久万里由香さん(真理アンヌさんの妹)、十勝花子さんなどがいますが、ここでヘルメットを取ったアコに十勝さんが「あれ、男じゃなかったんだ!」と驚くシーンがあります。当時の和田さんのイメージがよく表れています。映画の後半でも、姿をくらませたアコとメイを捜す勝也が部下に「メイは何処だ? あのデカい女は?」とひどい聞き方をする場面もたしかありました。
メイの恋人・道男(和田浩治さんが演じています)は右翼系組織に認められようと、幼馴染のボクサー、ケン・サンダースさんに八百長を頼みますが、ケンさんはアコやメイたちの応援を受けるうちに勝ってしまいます。組織に大損害を与えた道男はメイたちと逃げますが、組織の傘下にある黒シャツ隊に見つかり、幹部(睦五郎さん)にショットガンで射殺されます。
黒シャツ隊と右翼組織に包囲網を敷かれ、メイたちが潜伏するライブ喫茶もぐるっと敵に囲まれ膠着状態のときに、アコースティックギターを手に唄い出すのが、後に井上陽水さんとなるアンドレ・カンドレさんです。彼が澄んだ声でデビュー曲「カンドレ・マンドレ」を歌っている間にメイとアコは裏口から脱出、道男の復讐に向かいます。
昨日の当ブログにも書いたように、この映画に出るオックスは赤松愛さんが脱退したあとで、「僕をあげます」という曲を演奏します。赤松さんの後任のキーボード、田浦幸さんは、かつて大阪で和田アキ子さんのバックバンド「グランプリーズ」に在籍していましたので、そのラインでオックスに加入したのかもしれません。オックス在籍中にソロ歌手「夏夕介」としてもデビュー、野村真樹さん、にしきのあきらさんと「3N」として売り出されるもヒットが出ず、俳優に転向します。この「野良猫ロック」シリーズの次作「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」(1970 藤田敏八監督)に主人公グループの一員として出演します。
「野良猫ロック」は、僕が映画の泥沼に入り込んだきっかけのシリーズなので語り出すと止まりません。    (ジャッピー!編集長)





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