当ブログ5月24日の続きです。今朝、「サンデー・モーニング」を観ていたら、スポーツ・コーナーでご意見番の張本勲さんが、申告制の敬遠(1球も投げなくていい)に対して批判していました。ハリさんも「新庄選手が敬遠球を打った」例をあげ、そういう面白みがなくなるとおっしゃっていました。
アメリカで実施されている「申告制敬遠」は、試合時間の短縮が目的とのことですが、たった4球投げるのに時間なんて大してかからないと思います。そんなに時間短縮をしたければ、「リプレイ検証」なんてやめるべきだと思いますね。アピールを受けて、いちいちビデオでプレーを見直してなんて試合の流れを止めることの方がよっぽど時間のムダだと思います。だいたい、アンパイアがいるのに機械で検証するなんて、アンパイアの権威はどうなるんでしょう。機械が上位で、アンパイアはその下僕ということになってしまいます。昔、二出川延明さんが「俺がルールブックだ!」と名言を発しましたが、これじゃあ、「ビデオ映像がルールブックだ」となってしまいます。show_img
(二出川さんの娘が高千穂ひづるさん。当ブログ昨年10月28日「俺がルールブックだ!の娘」を参照)
機械が最終決定するんだから……と、審判のモチベーションが下がり、技量が落ちてしまうのではないかと心配です。それに、人間がプレイし、人間が裁くところに味があると思うのです。人間だから、ファジーな所は当然あるでしょう。ストライク、ボールの判定だって、アンパイアによって癖があり、「あの審判は高めに厳しいぞ」とか「今日はボール半分広くとってくれる」という特徴を捕手が察知して配球を工夫し、ピッチャーもそれに応じて投球術を磨く……そうして高度なレベルにあがっていくのだと思います。言葉は悪いですが、審判を騙せるような技術を習得することもプロフェッショナルなのではないかなあ。
子どもの頃に見たシーンなのでよく覚えていますが、1969年の日本シリーズ、巨人VS阪急の第4戦、4回裏の巨人の攻撃、無死一、三塁のチャンスで、4番長嶋選手が三振した瞬間、3塁ランナー・土井選手と1塁ランナー・王選手がダブル・スチールを敢行。岡村捕手がガッチリとブロックして、セカンドの山口選手の送球を受け土井選手にタッチ、アウトと思われましたが、審判の判定はセーフ。怒った岡村捕手は審判に手を出し、退場となってしまいました。「危険球退場」を除けば、長い日本シリーズの歴史上、唯一の退場劇です。それだけ、岡村捕手はアウトという確信があったのでしょう。しかし、翌朝の新聞に載った写真は土井選手の足がブロックのわずかなスキをついてホームベースを踏んでいたことを見事にとらえていました。多くの人にセーフと見えていた瞬間でしたが、審判の方はしっかりと見ていたのです! こんな高度な「人間」の技術を持った審判をしっかり育てて権威を持ってもらうことが大事です。
このままいくと、審判は全てロボットが行うようになり、野球は「機械文明のドレイとなった人間」の象徴となってしまうのではないかと懸念されます。会社でロボットにこき使われ、日々の憂さを晴らしに野球観戦に来れば、ロボットに支配された試合を観る……そんなブラックなSFのような事態が現実になるのではと危惧しています。
(ジャッピー!編集長)
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