昨日の「東京ロマンス・ウェイ」(1959 吉村廉監督)の話を続けます。
二谷英明さんが安物と言ってくれた指輪が高価なものと知って、カズコは二谷さんを宝石泥棒じゃないかと疑います。ちょうど、宝石店に忍び込む泥棒のニュースもあったからです。事件があったときは、ちょうど二人で東京タワーを訪れていたとわかり、疑いは晴れますが、実は二谷さんが大会社の社長の息子だということがわかります。一介の運転手と思っていたカズコはビックリします。カズコとの結婚を考えている二谷さんが「父に会ってくれ」というので訪ねると、すごい豪邸に住んでいるのでカズコは気圧されます。そして、二谷さんが金持ちだったことを隠していたことをカズコはなじります。二谷さんに対して、「あなたは貧乏人がどんなに引け目を感じるか分からないのよ!」と指輪を投げつけ返します。二人はお互い好きなのに別れてしまいます。

ちょうど、今週の朝ドラ「ひよっこ」で、みね子(有村架純さん)が付き合っている島谷くん(竹内涼真さん)に同じようなことを言うシーンがありました。大きな会社の御曹司の島谷君ですが、会社の経営が危なくなり、お父さんから政略結婚的な縁談をすすめられます。島谷くんは、みね子との愛を貫こうと「家と縁を切るつもりだ」とみね子に告げますが、みね子は「あなたは貧しい、お金がないということが分からないから言えるんです」と言うのです。さらに、「お金がない人で貧しくても構わないなんて思っている人は1人もいないと思います。それでも明るくしてるのはそうやって生きていくしかないからです」と続け、二人はお互いを思いながらも別れることになってしまいます。0724_03-thumbnail2
この場面を観たとき、「東京ロマンス・ウェイ」のシーンを思い出しました。そういえば、この映画が公開された1959年は大島渚監督がデビュー作「愛と希望の街」で、ブルジョワジーとプロレタリアートは決して分かり合えないというテーマを突きつけた年でもあります。0025
(当ブログ5月3日~7日参照)
さて、こちらの映画の方は、お互い好きなのに意地をはっている二人を何とかしようと、ミチコと平尾さんが一計を案じ、カズコと二谷さんそれぞれに「もう新しい恋人と東京タワーで8時に会うみたいだ」とウソ情報を流し、気になった二人がかち合うようにしてハッピー・エンドを迎えます。
東京タワーで再会するというクライマックスは、トム・ハンクスとメグ・ライアン共演の「めぐり逢えたら」(1983 ノーラ・エフロン監督)の・エンパイアステート・ビルでの再会を思い出させます。ダウンロードtom
というか、「めぐり逢えたら」の元ネタ、ケーリー・グラントとデボラ・カー主演「めぐり逢い」(1957 レオ・マッケリー監督)にインスパイアされたと思われます。年代的に間違いないでしょう!
(ジャッピー!編集長)



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