ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2016年09月

さらば、ハマの番長

昨日の横浜スタジアム、ベイスターズの三浦大輔投手の引退試合でした。images (4)
横浜一筋25年(大洋ホエールズ!入団の最後の選手です)、お疲れ様でした。ドラフト6位で入団、特別速い球を投げるわけでもなかった三浦投手は「何とかアピールしないと」と始めたのがトレードマークになったリーゼントです。その髪型から「番長」というニックネームになったわけですが、42歳の現役引退までそう呼ばれ続けたことで、いかにファンに愛されていたかがわかります。
広辞苑によると、番長は元々は「律令制の兵衛の長」で、一般には「非行少年少女仲間の長」とあります。10代に使う名称というイメージを覆した元祖は梅宮辰夫さんです。梅宮さん主演で1968年に始まった「不良番長」シリーズは1972年まで16作まで作られ、梅宮さんの実年齢は30歳~35歳なんですが、ちょっと肉がついて貫禄たっぷりの姿は中年そのものです。シリアスな活劇で始まったのですが、シリーズが進むにつれてコメディ色が強くなり、ナンセンスなギャグがエスカレートしていきます。
「不良番長手八丁口八丁」(1971 内藤誠監督)content-pc-trailer-xlarge-000004823
は第12作目。バイク屋のおやじ(由利徹)が「俺は大正時代の番長だぞぉ!」と啖呵をきると、辰ちゃんが「オレたちの映画観てマネしてんだろ」といなします。マンションの一室に「まぼろし探偵社」を開いている明智大五郎(人呼んでカミナリ・ゴロー)と名乗る山城新伍は「あるときは片目の運転手、またある時はめくらの運転手…」などとアドリブ全開です。しまいにはピーター扮する火星人!(歩くたびにピコピコ音がする)が突然現れるアナーキーぶり。そして、辰ちゃん率いるカポネ団が覗き斡旋業、出張ホスト、ニセ映画撮影隊とテキトーにこなしていくうちにお決まりの土地のヤクザ組織との対決になります。シリーズのレギュラー、いつもラストの乱闘で命を落とすジャブ(鈴木やすし)が敵にやられ、「いいなー 番長はいつも最後まで死ななくて… 僕は今回は素顔で死のう」と愚痴って自分でつけヒゲとってガクッと死にます。辰兄ぃも「バッキャロー! 俺は番長だから弾なんて当たんないんだ」と言って、シリーズのお約束の展開をネタに開き直るのが笑えます。劇中、「オレは40過ぎても番長だぁ!」と2回も吠える梅宮辰夫さん、現在は闘病中のようですが、早くお元気になられて「80過ぎても番長だぁ!」と言ってもらいたいです。   (ジャッピー!編集長)
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危険な匂いのする映画

今週月曜日の臨時国会での冒頭行われた安倍首相の所信表明演説。海上保安庁、警察、自衛隊に「今、この場所から心からの敬意を表そう」という呼びかけに自民党議員が総立ちで拍手するという場面がありました。野党はもちろん自民党内部にも異様な光景と映った人もいたようです。僕も、今までの議会で見たことのない光景で、「大政翼賛会」とか「恐怖政治」「独裁国家」といった単語が20個ばかり頭の中を駆け巡りました。これまで「戦争と人間」シリーズ(1970~1973 山本薩夫監督)や「激動の昭和史 軍閥」(1970 堀川弘通監督)ダウンロード (9)
といった映画で見ていた「歴史が傾いていく瞬間」を、現実に目の前で見てしまったという感じ。何とも気持ち悪いです。
これより前、12日には安倍首相、「シン・ゴジラ」(2016 庵野秀明監督)について「自衛隊の皆さんがカッコよく描かれていて国民の揺るぎない支持が大ヒットの理由」などと語ったのです。何でも都合よく引き合いに出すなあとあきれましたが、「シン・ゴジラ」という映画自体、政治利用される危うさがあることは大いに感じます。
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第1作の「ゴジラ」(1954 本多猪四郎監督)のゴジラが核爆弾の恐怖を象徴しているように、今回のゴジラが東日本大震災のメタファーであることはわかります。想定外の災害にどう立ち向かうか…狙いはわかります。ゴジラが形態を変える(進化する?)というのも、地震、津波から原発事故という流れを踏まえているように思えました。しかし、一般人をほぼ排除し、政府の危機管理や対応だけに絞り、官僚、最新鋭の兵器を行使する自衛隊をひたすらカッコよく描く展開は、国策映画と言われても仕方ない匂いがします。「日本はこんなものじゃない」という台詞なんか、国としてのプライドを取り戻そうとネオ・ナショナリズムを進める安倍首相がいかにも言いそうじゃないですか。「上からの」日本の結束、に見えるメッセージが気持ち悪かったです。うがった見方をすると、安倍政権が民主的手続きをふっ飛ばして憲法改正を急ぐ状況、オリンピックというナショナリズムが高揚しやすい時期の公開も勘ぐってしまいます。
特撮、ゴジラ映画好きの僕はワクワクしながら公開されてすぐ観たのですが全く楽しめなかったし、世の中絶賛する人で一色なのも驚きというか、まさに怖いものを感じました。個人的な映画の好みからしても、会議とかシステムばかり描いて、人間ドラマが欠如している点がつまらなかったです。登場するのが、「次の首相はお前だな」とか人格を感じられないエリート人間ばかりで好きになれないし。写真出演しているせいか、世間では岡本喜八監督作品に似ているとか、影響うんぬんと言われてますが、全く違いますねえ。   (ジャッピー!編集長)
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ビートルズは教えてくれた

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昨日、「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years」(2016 ロン・ハワード監督)を観に行きました。ビートルズ大好きの人間としては、もう前日から楽しみで先日購入したCD「ザ・ビートルズ ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」を何度も聴いたり久々に子供のようなワクワクした気持ちでした。
ビートルズがライヴをやっていた時代を中心にしているので、リヴァプールからロンドン、そしてアメリカへ。当時はアメリカを制すれば世界一ということでその熱狂ぶりの凄まじさ。泣き叫び、過呼吸になり、失神し警備の警官たちに担がれていく女の子たち。彼女たちもあれから50年、いろいろな人生を送り、今この映像を懐かしく思っているのかなあと勝手な同志愛のようなものを感じたのでした。世界中をツアーで回ることに疲れ(最初にツアーを止めたいと言ったのはジョージ)、スタジオ・ワークに没頭していく後期ビートルズ以降はあっさりと描かれており、4人がだんだんエゴをぶつけ合ったり、仲が悪くなったりという側面にあまり触れてないのがいいですね。ジョンの「キリストより有名」発言でバッシングを受けたり、意地悪い記者の質問に答えるシーンに4人の団結力が見えました。「エルビスは独りだったけど、彼らは四人だったから周りに対して自分たちを守ることができた」というナレーションが印象的でした。
彼らのライヴ映像に映る熱狂する女の子たちはほとんど白人なんですが、当時お店や公衆トイレも「黒人用」と分離されていた映像も映されますから、コンサート会場なんかにはほとんど来れなかったのでしょう。そんな状況で差別意識の強かったジャクソンビルで「黒人を分離するなら公演は中止する」と宣言したビートルズ。こうして彼らの音楽がそれまであったいろいろな壁を打ち破っていく、そんな時代の息吹もしっかりフィルムに焼き付けてあります。そんな意味でもウーピー・ゴールドバーグのコメントはとても心に残るものでした。あと、観客の中に当時14歳のシガニー・ウィーバーを見つけた監督が現在のシガニーにインタビューすると、「ジョンが大好きだったの」と語るんですが、その表情、熟女(失礼)が本当に夢見るような目になっていました!
東京公演も出てきます。来日に反対する右翼の街宣車、赤尾敏の姿も見えます。街並みも含めて、50年前の昭和日本の記録映像としても貴重です。カメラマンの浅井慎平さんの「ポップスというと送り手が媚びるものなのに、彼らには媚びるということがなかった。自分たちがやりたいことをやっていたからあれだけ共感を呼んだんだね」というコメントも良かったです。
観客の年齢層は高く、チケット売り場では、今どきの座席指定システムに慣れてない人も多く、普段映画館に足を運んでない人がビートルズにひかれて来場している感じ。公開5日目なのにグッズが売り切れ続出なのは大人買いゆえか。劇場限定の「シェア・スタジアム公演」の30分の映像もついていて大満足! 永遠に観ていたいと思ったのでした!  (ジャッピー!編集長)

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イヤミのモデルざんす

トニー
勝新太郎演じる中山安兵衛と水原弘演じる赤垣源造が酒呑みコンクールで飲み比べをする「ドドンパ酔虎伝」(1961 田中徳三監督)が28日(水)に池袋・新文芸坐で上映されますが、併映は同じく勝新主演の「まらそん侍」(1956 森一生監督)です。
安政年間、上州安中藩で実際に行われていたという「遠足(とおあし)の儀」をモチーフにした時代劇コメディです。この藩が主催のマラソン大会の優勝者は、家宝の金のキセルで一服できるのだが、そのキセルを捧げ持つ家老の娘・千鶴(瑳峨三智子)に一目惚れした数馬(勝新)と藩校のライバル・幾之助(夏目俊二)は千鶴をめぐってマラソン勝負に挑みます。一方、金キセルを盗み出した泥棒も選手に化けて関所を突破しようとするわ、数馬に惚れている飲み屋の娘・お糸が千鶴と結婚させまいと先回りして妨害するわ、「チキチキマシン猛レース」並みの大混戦が滅法面白いのです。千鶴は自分がマラソンの賞品みたいになるのは嫌だとレースの中止を求めます。この辺はミスコンなどを性差別的だと反対する現代的な視点がいち早く表れている? 荒れ馬を乗りこなす男勝りの千鶴を演じる瑳峨三智子も魅力的です。
そして、泥棒に扮しているのが、トニー谷! 昭和20年代後半から爆発的な人気を博したヴォードビリアンで、コールマン髭に蝶ネクタイ、キザを絵に描いたようなスタイル、「レディース・アンド・ジェントルマン・アンド・おとっつあん・アンド・おっかさん」など英語と日本語をちゃんぽんにした独特のトニングリシュ(=トニー・イングリッシュ)、「おこんばんは」「さいざんす」「ネチョリンコン」など奇妙な言葉を流行らせ一世を風靡したのです。特にソロバンを楽器のようにかきならす芸は有名です(この映画でも披露)。その後、低迷期がありましたが、昭和41年に日本テレビの「アベック歌合戦」の司会として表舞台に再浮上。「アベック歌合戦」というのは元々トニー谷が司会していたラジオ番組だったのですが、テレビ時代に入って中継番組として復活。拍子木をリズミカルに叩いて「あなたのお名前、何てえの?」という決まり文句で2度目のブレイクを果たしたのでした。僕の記憶に鮮明に残っているのはこの時期のトニー谷です。タイトルを変えながら約8年続く人気番組となったあと、ハワイに移住したトニーは晩年、は渋谷ジァン・ジァンなど小劇場の舞台でワンマン公演を行い、思う存分、芸を披露しました。これらの公演をプロデュースしたのが永六輔さんでした。
今、「おそ松さん」というのが人気あるようですが、「おそ松くん」の「イヤミ」images (3)
は、トニー谷をモデルに生み出されたキャラクターなのです。    (ジャッピー!編集長)
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初主演は翳りある男

ダウンロード 黒い花びら
水原弘さんのデビュー曲にして第一回レコード大賞を受賞した「黒い花びら」は、翌年、水原さん自身の主演で映画になっています。「黒い花びら」(1960 瑞穂春海監督)の舞台となるのは月島で、今のようなもんじゃ焼き屋さんが並ぶ街とは違い、全くの工場地帯です。水原さんの役名は弘。今はバーテンとして真面目に働き、恋人の光子(水野久美)はコーセーの化粧品の訪問セールス・ウーマンです。近所の小学生・新二は弘を「あんちゃん」と呼び慕っていてよく遊んでいます。ガラクタを集めるのが好きな新二は親から「始末しなさい」と怒られ、その木箱を弘のアパートに持ってきて預かってもらいます。
弘の前に昔の悪い仲間が現れ、ある会社の守衛をやってる織田の制服を借りてこいと言います。それを着て守衛に化けて会社のボーナスを奪おうというのです。弘は拒むが、光子に過去をバラすぞと脅され、やむなく新二に「芝居をやるのに使うんだ」とか言って守衛の制服を持ってこさせます。それを使い、1000万円もの金を強奪したギャングは、弘の部屋にあった木箱に金を隠しますが、自分が利用されたことを知った新二が「あんちゃんなんかキライだ!」と木箱を持ち出し、気づいたギャングたちが追いかけます。そして弘は新二を助けるため体をはって、ラストは水辺でのアクション・シーンです。
弘の恋人の光子は、友達に「ねえ、あなたの彼、大丈夫? 何かカゲのある感じがするわ…」と言われます。恋人を大事にしているし、子供にも優しい好青年だけど、ワルだった過去がちょっと滲みだす役柄は水原さんのキャラにうまくフィットしていたと思います。また、脅迫されている弘が突然「北海道に行ってやり直そう」とか言うので、結婚して二人で暮らすアパートを探している光子は不安になって「あの人のことわからなくなっちゃた。あなたが前に言った通りね」とこの友達にこぼすと、「あの人にはあなたの支えが必要なのよ、絶対に」と励まされたりします。この辺ものちの水原弘の破滅的な実人生を何とか支えた奥さんのことなど思い出させます。
新二の両親を演じるのが、織田政雄と菅井きんで、この時代の貧しい庶民のリアル感たっぷりです。守衛さんのボーナスは5万円で、菅井きんが「ありがたいけど…お金ってのはすぐ右から左へなくなっちゃうからね…」と言うと、新二が「洋服買って、少し正月の小遣い残るからいいじゃないか」と励ますのが泣かせます。また、弘の昔のギャング仲間のボスが太宰久雄で、左頬にキズなどつけて、「恋人はお前の昔のことを知らねえんだろ…」などと脅迫し、後年タコ社長になるとは思えない悪玉ぶりでした。わずか67分の上映時間の小品ですが、「黒い花びら」の歌は3回、フルコーラスで流れます。
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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