ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2017年07月

追悼・佐藤公彦さん(ケメ)

今年の6月24日に、佐藤公彦さんが亡くなりました。まだ65歳という若さ、残念です。
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佐藤公彦さんというより、「ケメ」という愛称の方がピンとくる人が多いかもしれません。女の子と間違えそうな可愛いルックスで、当時のフォーク界では別格的なアイドル的な人気がありましたね。曲もメッセージ性のあるものではなく、抒情的な詞やメロディーが持ち味でした。「通りゃんせ」は♪通りゃんせ~通りゃんせと童謡の一節が途中に挟まれて、何となく懐かしいテイストがありました。そんな曲調もあり、ケメさんは女の子に大人気でした。
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当時、フォーク系のレコードを出していたエレック・レコードが、人気のあったよしだたくろうさんがCBSソニーに移籍してしまったので、次のスターをということで売り出しに力を入れたのが、佐藤公彦さんと泉谷しげるさんでした。怨嗟をこめたような曲やコンサートでの乱暴な言葉遣いで野性的なイメージの泉谷さんと対照的な佐藤さんのソフトなアイドル性が好対照だったなあと当時思いましたが、そういった「対照性」を強調したのもエレックの戦略だったのかもしれません。たくろうさん去った後の二枚看板という感じで、お二人はエレックのアーテイストによるコンサート「唄の市」などで同じステージにあがっています。
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このときの佐藤さんはまだ10代終わりか、20歳そこそこだったと思います。さらに仲井戸麗市さんがいた「古井戸」もエレックに入り、実力を発揮していきます。
ケメさんで思い出すのは、何といってもニッポン放送の「あおい君と佐藤クン」です。日付の変わる24時から10分間、月曜から金曜の帯で放送されていました。何ということもないことをあおい輝彦さんと佐藤公彦さんのお二人が話す番組ですが時報がわりに聴いてるうちにクセになってしまう心地よさがありました。ダウンロード a
続いて24時10分から、かぜ耕士さんの番組があり、24時30分から「コッキーポップ」が放送されていました。これも好きな番組で、大石吾郎さんの落ち着いた司会と「ヤマハのポプコン」と連動して新しいアーテイストを紹介して、曲をじっくり聴かせてくれました。中島みゆきさんや高木麻早さん、谷山浩子さんなどの曲を知ったのもこの番組でした。ああ、あの頃は何だかじっくり耳を傾ける番組が多かったなあ。今はトークにしてもガチャガチャしたものが多いように思います。こっちが歳をとっただけかもしれませんが……。
「あおい君と佐藤クン」は相当長く続いたような気がしますが、いつ頃まで放送していたのかなあ。その後「桑田クンと関口クン」になったと記憶しているので、サザン・オールスターズの人気が出てきた頃までだったのでしょう。完全にいわゆるニュー・ミュージックの時代になったということですね。
懐かしいラジオ・デイズ、楽しませていただいた佐藤公彦さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
    (ジャッピー!編集長)
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もう一本の東京タワー映画

「東京ロマンス・ウェイ」(1959 吉村廉監督)と同じく東京タワーを舞台にした映画があります。「たそがれの東京タワー」(1959 阿部毅監督)という、やはり1時間あまりのSPで、内容も何だか似ているのです。
この作品で仁木多鶴子さん演じる京子は洋装店の従業員、お針子さん(←死語?)です。孤児院出身の19歳の京子はどことなく暗い感じで、友達も恋人もなく、着ているものは穴のあいたセーターです。他のお針子さんたちが土曜の午後に仕事を終えて(←半ドンです)遊びに行ったりしても、一人で部屋にいて鏡の中の「もうひとりの自分」に話しかけたりしています。
そんな彼女がお客様のオーダー服を拝借して夜の街に散歩に出ます。もちろん、勝手に商品を切るのは悪いことですが、普段と違う気分になった京子は東京タワーの展望台で知り合った工員の直樹(小林勝彦さん)に自分が金持ちの令嬢でデザイナーの勉強で外国に行くとかウソをついてしまいます。お互い意気投合し「土曜日にまた会おう」と約束したから、京子は毎週、お客様の注文服を拝借してデートに行くことになってしまいます。
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しかし、ついに店の服を着て出かけていることがお店にバレてしまいます。でも、店のオーナー(三宅邦子さん)は、孤独な京子の気持ちを理解してくれて慰めてくれます。
翌日、お店の使いで仕立て直しの服を持って邸宅を訪ねると、そこは直樹の実家。工員と言っていた直樹は実は大手自動車会社の社長の息子だったのです。お互いウソをついていたわけですが、本当のことを知って直樹にはもう会えないと思った京子はお店にも家にも戻りません。直樹の方は必死に父親を説得して京子との結婚を認めてもらい、京子を捜しまわります。そして、思い出の東京タワーで京子を発見、ハッピーエンドで幕を閉じます。
という風に、東京タワーで出会ったカップルが自分の身分を隠したり、ウソをついたり、何だか「東京ロマンス・ウェイ」に似ているのです。そして調べてみると、「東京ロマンス・ウェイ」は1959年2月11日公開の日活映画。その1週間後、2月18日に大映が「たそがれの東京タワー」公開です。当時、この類似は話題にならなかったのかなあ。僕はこの2本をラピュタ阿佐ヶ谷(普段1本立てですが、SPなので特別に)2本立てで観ましたので、よけいに類似性が際立ちました。
「たそがれの東京タワー」で印象的だったのは、「東京タワーの階段が何段あるか数えよう!」と直樹と京子が一緒に降りますが、京子は慣れないハイヒールのため途中で挫折、直樹が京子を肩にかついで降りるシーンです。この格好で階段を降りるのは大変だったろうなと思います。76117564

  (ジャッピー!編集長)
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「東京ロマンス・ウェイ」と「ひよっこ」

昨日の「東京ロマンス・ウェイ」(1959 吉村廉監督)の話を続けます。
二谷英明さんが安物と言ってくれた指輪が高価なものと知って、カズコは二谷さんを宝石泥棒じゃないかと疑います。ちょうど、宝石店に忍び込む泥棒のニュースもあったからです。事件があったときは、ちょうど二人で東京タワーを訪れていたとわかり、疑いは晴れますが、実は二谷さんが大会社の社長の息子だということがわかります。一介の運転手と思っていたカズコはビックリします。カズコとの結婚を考えている二谷さんが「父に会ってくれ」というので訪ねると、すごい豪邸に住んでいるのでカズコは気圧されます。そして、二谷さんが金持ちだったことを隠していたことをカズコはなじります。二谷さんに対して、「あなたは貧乏人がどんなに引け目を感じるか分からないのよ!」と指輪を投げつけ返します。二人はお互い好きなのに別れてしまいます。

ちょうど、今週の朝ドラ「ひよっこ」で、みね子(有村架純さん)が付き合っている島谷くん(竹内涼真さん)に同じようなことを言うシーンがありました。大きな会社の御曹司の島谷君ですが、会社の経営が危なくなり、お父さんから政略結婚的な縁談をすすめられます。島谷くんは、みね子との愛を貫こうと「家と縁を切るつもりだ」とみね子に告げますが、みね子は「あなたは貧しい、お金がないということが分からないから言えるんです」と言うのです。さらに、「お金がない人で貧しくても構わないなんて思っている人は1人もいないと思います。それでも明るくしてるのはそうやって生きていくしかないからです」と続け、二人はお互いを思いながらも別れることになってしまいます。0724_03-thumbnail2
この場面を観たとき、「東京ロマンス・ウェイ」のシーンを思い出しました。そういえば、この映画が公開された1959年は大島渚監督がデビュー作「愛と希望の街」で、ブルジョワジーとプロレタリアートは決して分かり合えないというテーマを突きつけた年でもあります。0025
(当ブログ5月3日~7日参照)
さて、こちらの映画の方は、お互い好きなのに意地をはっている二人を何とかしようと、ミチコと平尾さんが一計を案じ、カズコと二谷さんそれぞれに「もう新しい恋人と東京タワーで8時に会うみたいだ」とウソ情報を流し、気になった二人がかち合うようにしてハッピー・エンドを迎えます。
東京タワーで再会するというクライマックスは、トム・ハンクスとメグ・ライアン共演の「めぐり逢えたら」(1983 ノーラ・エフロン監督)の・エンパイアステート・ビルでの再会を思い出させます。ダウンロードtom
というか、「めぐり逢えたら」の元ネタ、ケーリー・グラントとデボラ・カー主演「めぐり逢い」(1957 レオ・マッケリー監督)にインスパイアされたと思われます。年代的に間違いないでしょう!
(ジャッピー!編集長)



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平尾さんが三味線でロック! 「東京ロマンス・ウェイ」

平尾昌晃(当時、昌章)さんは「女は抵抗する」(1960 弓削太郎監督)で「ロック 通りゃんせ」を披露しましたが、「三味線ロック」を歌うシーンがあるのが「東京ロマンス・ウェイ」(1959 吉村廉監督)です。
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この映画は、その前年に出来たばかりの東京タワーをフィーチャーした1時間ほどの小編です。ヒロインのカズコ(中村万寿子さん)は東京タワー内のレストラン「森永スカイ・キャビン」で働いています。お客で来る外車のディーラーに言い寄られたりします。(演じる西村晃さんが中年のいやらしさを出していいて絶品のコメディ・リリーフです) 同僚のミチコは「少々いやらしくてもお金を持ってればいいわ」というドライな娘で、西村さんに「カズコを連れてきてあげるから」とか言ってドレスを買ってもらう約束をとりつけたりします。
一方、二谷英明さん演じる運転手が、どこかのマダムに迫られて困っていて、通りかかったカズコに「ちょっと恋人のフリして助けて」と言ったのがきっかけで知り合います。逆に、ミチコに連れられてきたダンスホールで、カズコが西村さんにダンスを迫られ困っていると、たまたま来ていた二谷さんがダンスの相手をしてくれて助かります。そんなこともあって二人は親しくなります。二谷さんはカズコに「イミテーションだけど」と言って指輪を贈ります。カズコが調べてみると、それは30万円もする本物で、ちょうど宝石泥棒のニュースがあったせいで、二谷さんを疑います……。
さて、平尾さんはカズコの住むアパートの住人で売れない歌手の役です。ギターの代金も払えず楽器屋に持っていかれてしまっています。何とかお金を稼ごうと、観光名所になった東京タワーに目をつけ、相棒と一緒に無許可の「東京タワーのパンフ」を行列を作っている観光客に売ったりしています。「今だったらカラーの絵ハガキがついて100円だよ!」とか言って。でも全然売れなくて、ギターを取り戻せません。そこで、仕方なく近所のおばさんの三味線で「三味線ロック」を披露するのです。平尾さんは、主題歌も歌っています。(というか、歌が先にある歌謡映画かも)これもなかなか良い曲でした。 (ジャッピー!編集長)
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平尾さんも出演、「ロカビリー・マダム」の伝記映画

平尾昌晃さんはロカビリーの人気スター(当時の「昌章」)でしたから、当然映画にも何本か出ています。スクリーン初登場は石原裕次郎さん主演で爆発的な大ヒット作となった「嵐を呼ぶ男」(1957 井上梅次監督)です。オープニングのジャズ喫茶の場面です。(クレジットに出ていないかもしれません)
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撮影前に井上梅次監督、奥様の月丘夢路さん、そして渡辺美佐さんの3人が平尾さんが出ていたジャズ喫茶に来て出演を決めたとのこと。井上監督は平尾さんのステージを見て「椅子からひっくりかえりそうになった」と衝撃を受けたと語っています。当時の平尾さんはジャズ喫茶に出ると大人気で、その年のクリスマス・イヴには何と3000人(!)という大劇場なみのお客さんが集まったそうです。
さて、その時に同席した渡辺美佐さんは渡辺プロの代表として「ロカビリー・マダム」と呼ばれたブームの立役者です。その美佐さんをモデルとした映画が「女は抵抗する」(1960 弓削太郎監督)です。美佐さんをモデルとした美枝を演じるのは若尾文子さん、ジャズ・バンドのメンバーで美枝に苦言やアドバイスをするうちに恋仲になるのが川口浩さん、つまり渡辺晋さんがモデルです。
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ベテランの興行師だった父が失意のうちに亡くなり、女子大生の美枝が跡を継ぎ、米軍キャンプ巡り、人気バンドとの契約などに奮闘し、外タレの興行で騙され負債を負ったりしながらも、徐々にプロダクションが整っていきます。「嵐を呼ぶ男」にも出てきますが、人気バンド同士のジャズ合戦を企画し、見事に川口浩さんのバンドが勝ち、相手のバンドが所属するライバル・プロの代表が美枝の父を裏切った男(高松英郎さんが演じてます)で、復讐を果たした形になります。そして、劇場側の反対を押し切り、ウエスタン・カーニバルを企画、成功させるのです。平尾昌章さんや山下敬二郎さん、井上ひろしさん、ダニー飯田とパラダイス・キングなどが登場、その熱狂をきっちり再現しています。
こういったサクセス・ストーリーなのですが、面白いのは「ロカビリー・ブーム」がアッという間に下火になるところまで描いているところで、ラストは美枝がザ・ピーナッツをデビューさせようとするシーンです。ロカビリーから次のポップスの時代に進むことを示して映画は終わります。
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平尾さんは劇中、ロカビリー歌手という等身大の役で「ロック 通りゃんせ」を披露します。ちなみに平尾さんと川口浩さんは慶應高校で同学年だったそうです。ただ、川口さんの方が1つ年上で「浪人したのか留年したのか知らなかったけれど、スマートさと不良っぽさを兼ね備えたトッポイ人だったよ」と平尾さんはその印象を述べています。    (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
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昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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