ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2017年09月

「ひよっこ」ナイス・ランディング!

今日、朝ドラ「ひよっこ」が終わってしまいました。どんな終わり方になるのかと思っていましたが、みね子(有村架純さん)の家族が茨城から「家族そろって歌合戦」に出るため上京します。ダウンロードhiyoko
その帰りに「すずふり亭」にやってきて、みね子の家族ーームネオ叔父さん夫婦(峯田和伸さん&山崎静代さん)も含めれば親族ですがーーと、東京で出会った「すずふり亭」の人たちが一堂に会します。
みね子のお父さん(沢村一樹さん)が出稼ぎでやって来た東京で立ち寄り、人情に触れた「すずふり亭」。いわば、ここから茨城と東京を結ぶドラマが始まったわけです。その場所で、みね子とヒデ(磯村勇斗さん)の結婚がみんなに告げられ、また新しい人生の物語が始まる……という作りになっているのですね。まったく見事なエンディングだと思います。
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ひとりの人間をタペストリーに例えるとすると、縦糸は自分を生んでくれた親、さらに遡って祖先が紡いでくれた時間だと思います。そして、横の糸は人生の途上で出会った友人や仲間ではないでしょうか。縦糸で育まれた「自分」に横糸が紡がれていって、「自分」の色や模様になっていくのです。みね子でいえば、お祖父ちゃん(古谷一行さん)お父さん、お母さん(木村佳乃さん)から連なる縦糸に、茨城から東京に出て来て遭遇した色々な人たちの横糸が織り込まれて、みね子は殻を破り、「自分」の人生に向けて進んでいくのだと思います。そんな縦糸と横糸が「すずふり亭」に集まった最終回は、みね子のこれからの出発を祝福するようです。
ヒデの「僕ら、絶対に幸せになります! 幸せになることをあきらめません!」という宣言、特に「あきらめません!」という言葉にグッときました。
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そして、ムネオ叔父さんはやはり「叫び」ます。「最高だよ! 勝ったんだよ! 悲しい出来事に幸せな出会いが勝ったんだ!」と。さらに続く、「どうだ! 人間は強いぞ!」という言葉は、震災や豪雨の被害にあわれた方々へのエールであり、このドラマの時代以降、昭和から平成を必死に生きた人々への讃歌です。
懐かしい「昭和」を散りばめながら、素晴らしいドラマを作ってくれたたスタッフ、出演者の方々、お疲れ様でした。
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  (ジャッピー!編集長)
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「ひよっこ」と「フラワー・ムーブメント」

昨日の当ブログで取り上げた、みね子(有村架純さん)たちが「50年後」を想像するシーン。そこに早苗(シシド・カフカさん)の運命の人が現れ、感動の再会を果たします。上京したばかりのとき、停まってしまったエレベーターで乗り合わせた男性です。早苗と恋に落ちたこの男性はドラマーで、アメリカに音楽修行に行くという設定で、かつて早苗さんは「25歳まで待つ」と約束していたのです。これで、早苗さんが何回もお見合いを断ってきたり、「永遠の25歳」と語っていた「謎の女性」キャラが解明されたわけです。そういえば、ビートルズ来日騒動のとき、「私はリンゴが好き」とポツンと言ったのも、そういうわけだったのかあ!と。あの時は、シシド・カフカさん自身がドラマーなので「楽屋落ち」的な台詞かなと思ったけど、ちゃんとストーリー的に回収されるようにできていたのですね。
そして、この男性(演じるのは、コレクターズの古市コータローさん。ご本人はドラマーじゃなくギタリストです)
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は、早苗さんを抱きしめ「花のサンフランシスコに行かないか」と言います。最後まで「時代」に拘った「ひよっこ」らしいエピソードです。当時のサンフランシスコには、ヴェトナム戦争にアンチを唱えた若者などが集まりました。
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彼らは自由で緩やかな連帯を求め、コミューンを作り、カウンター・カルチャーの発信地として、ヒッピー文化やサイケデリック・ロックなどが生まれました。アル・クーパーさんは、「サンフランシスコは当時、アメリカでもっとも自由な街だったね。街を行き交う人たちからもそれが感じられた」と語っていますが、
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そんな雰囲気を表しているのが1967年7月、まさに「サマー・オブ・ラブ」の真最中にヒットしたスコット・マッケンジーさん歌う「花のサンフランシスコ」です。
「ママス&パパス」のジョン・フィリップスさんが作ったこの曲、If you're going to San Francisco, be sure to wear flowers in your hair~と歌われ、僕も大好きな曲です。アメリカに渡った早苗さんからみね子に送られた写真にも、早苗さんの髪に「花」がさしてありました!
一方、茨城のみね子の実家では生産を始めた「花」がキレイに咲きます。ムネオ叔父さんは「フラワー革命だ!」と大喜び。これで、みね子に仕送りの苦労をさせなくていいと思いがつながり、「農家」、「みね子の自立」と二つの「殻をやぶる」ことになります。この終幕に、サンフランシスコの「フラワー・ムーブメント」をリンクさせた脚本の作り、まことに見事だというしかありません。kasmir 5

(ジャッピー!編集長)

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「ひよっこ」みね子たちが夢見た50年後


今週の「ひよっこ」で、みね子(有村架純さん)たちが裏の広場に集まって、「50年後はどうなっているかしらね~」と語り合うシーンがありました。「50年後は2017年かあ~。私は70歳……」とみね子が言い、未来に思いを馳せます。そう、この場面は1967年の設定でしたから、50年後はまさに2017年、「今」なのであります。漫画家コンビが「きっと自動車は空を飛んでますよ」とか話します。ダウンロードmirai
まあ、まだ車は空を飛んでいませんが、自動運転は現実的になり、近い状況になりつつあります。この場面、みんなが「未来」を語る表情は夢見るような、今より明るくより良くなっているという確信に満ちているようです。
では、現実にあれから50年後、今の日本はどうなったでしょうか。経済最優先を前面に押し出した「騙り」のような総理大臣が多数の議席をとると、争点にもなかった「特定秘密保護法」「安保法」や「共謀罪」を次々に強引に成立させました。「ひよっこ」で、愛子(和久井映見さん)やムネオ叔父さん(峯田和伸さん)が苦しさや哀しみを経験した「戦争」がまたできるような国になりつつあります。ビートルズが教えてくれた「自由」にモノが言える雰囲気も危うくなって戦前に回帰したかのようです。次は憲法改正でしょうか。独裁総理は、野党が憲法の規定に基づいて要求した臨時国会を3か月も無視したあげく、ようやく召集となったら審議もせず解散にうってでました。国民も国会も軽視して、自分に向けられた疑惑から逃れるために、選挙に600億円もの血税を使う身勝手な男が国のリーダーなのです。
みね子さん、あなたたちが夢見た50年後はこんなはずじゃなかったはずですよね。昭和のあの頃、一所懸命に生きたあなたたちが築き、守った「平和」。それがこんな形でないがしろにされ、民主主義も立憲主義も危うくなっています。みね子さん、70歳になったあなたは今の世の中をどんな風な思いで見つめているでしょうか。    (ジャッピー!編集長)
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「ひよっこ」とビートルズ

昨日の当ブログでも書いたように、「ひよっこ」に使われた楽曲が時代の背景を鮮やかに映し出していたと思います。合唱指導していた雄大(井之脇海さん)が「ドイツのオーケストラは1500円もする切符だ。贅沢だ!資本家に踊らされているだけだ!」と言っていましたが、市井に暮らす普通の人々には敷居の高いクラシックから、労働運動を経由して合唱というスタイルが広がり、歌は生活の中に根付き、大衆のものになるのです。
そして、「ビートルズ」の登場です。一昨日の当ブログでムネオ叔父さん(峯田和伸さん)が戦争から帰ってきて「俺は笑って生きてっとう!」と語った回を紹介しましたが、このとき「ビートルズ」が好きなことに対しても、みね子(有村架純さん)たちに語ります。「何でもいいから大きい声を出すと、気持ちいいだろ。それに笑えてくるだろ。ビートルズが好きなのはそういうところだ。あいつらが大きな声で歌うのは遠くまで届かせたいからだ」と。

このムネオさんの言葉は、シング・アウト(大きな声で歌う)することは、大衆、特に若者が声をあげていいんだ、主張していいんだという「自由」を獲得し謳歌する時代の象徴のように感じます。まさに「ビートルズ、派手にやれ!」(←初代マネージャー、アラン・ウィリアムスさんの著作タイトル)という通り、
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自由奔放に歌いたいことを歌い、シャウトし、既成の価値観を打ち破ったビートルズこそが、「ひよっこ」(=殻をやぶる)の主題そのものではないでしょうか。なので、このムネオ叔父さんがビートルズを語るシーンは、「ひよっこ」全体の中でもポイントだったように思います。

このシーンでムネオさんはさらに「レコードになって、リヴァプールから茨城に届くなんてスゴイだろ!」とも言います。
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この、自分の中で「世界」が広がっていく高揚感、RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」を思い出させます。     (ジャッピー!編集長)
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「ひよっこ」数々の歌が彩った「時代」

たしかに永六輔さん作詞の「見上げてごらん夜の星を」は名も無き人々がそれぞれの幸せを求めて懸命に生き、働き、笑ったり泣いたりしながら輝いている……という点で、「ひよっこ」のテーマといえるように思います。昨日の当ブログできたかたさんも書かれておられるように、立志伝的なストーリーが多い朝ドラで、みね子(有村架純さん)を軸にしながらも周囲の人々の生きる姿をしっかり描いた群像劇であるところが魅力です。「日本のツィッギー」コンテストで優勝した時子(佐久間由衣さん)など「乙女たち」はもちろん、戦争体験から自分の「笑って」生きることにしたしムネオ叔父さん(峯田和伸さん)、戦争で亡くなった婚約者への思いを大切にしながら省吾(佐々木蔵之介さん)との恋に踏み出す愛子さん(和久井映見さん)など、世代それぞれの背負っている思いを丁寧に描いていました。つまり「ひよっこ」とは、みね子だけではなく、それまでの自分の殻を破って前に進んでいく登場人物みんなを指しているのだと思います。そういう意味では、みんなが生きた「時代」が主役とも言えるでしょう。
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ですから「時代」を彩った歌や音楽がとても効果的でしたね。幸子(小島藤子さん)の恋人(井之脇海さん)が乙女たちの合唱を指導するのですが、この音楽家を目指す雄大くんはロシア革命に共感を寄せているという設定でした。合唱には労働歌や組合運動の流れがありますから、「見上げてごらん夜の星を」の他に「トロイカ」などコーラス定番曲も使われます。コーラスや歌声喫茶、これも戦後の民主主義の風景のひとつです。
ドラマの前半は「高校三年生」「いつでも夢を」「下町の太陽」などいわゆる「青春歌謡」が多く出てきましたが、ダウンロードkoukou
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昨日の当ブログにも書いた「ビートルズ来日」後は、タイガースの「シーサイド・バウンド」やジャガーズ「君に会いたい」
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(漫画家コンビが楽しそうに唄っていました)などGS、その流れの女性ポップス「恋のハレルヤ」「真赤な太陽」、
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荒木一郎さんの「空に星があるように」「いとしのマックス」、森山良子さんの「この広い野原いっぱい」など自作自演のフォーク(当時はまだシンガー・ソングライターという言葉はなかった)などが登場人物に歌われ、音楽の位相も変化したことがわかります。一方では「ラブユー東京」ダウンロードroshu
「赤坂の夜は更けて」のようなムード歌謡や「小指の思い出」「星のフラメンコ」

といったヒット曲も使われました。
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いい歌がいっぱいあったし、一節聴くだけで「あの時代」がよみがえってくるのですから、「歌の持つ力」をあらためて感じます。しかし、最近はどうですかね。例えば、のちになって「平成」を描いたドラマを作るとして、こんなに時代の空気を出せる曲が使えるかというと難しい気がします。単に僕が歳をとったというだけでなく、歌に「時代」と密着している感触がなくなっているのだと思います。 (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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