ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2017年12月

さようなら、デューク・エイセス

今日で2017年も終わりですが、本年を持って解散するグループが「デューク・エイセス」です。12月21日に最後のコンサートを行い、62年(!)の歴史に幕を下ろしました。20171221-00082683-nksports-000-2-view
メンバーは何回か交代していますが、結成時のオリジナル・メンバーで唯一残っている谷道夫さんは83歳、本当にお疲れ様でした。
1955年結成された「デューク・エイセス」は元々、黒人霊歌やジャズ・ナンバーのコーラスグループですが、しだいにレパートリーを広げました。ちょっと和風なテイストの曲も唄い、人気を集めました。ダウンロード (2)
ドリフターズの歌唱でも知られる「いい湯だな」もデューク・エイセスがオリジナルです。もはやスタンダードですね。
また、同じく永六輔さんが作詞した「女ひとり」も美しいハーモニーで代表曲です。♪京都~大原~三千院~ 恋に疲れた女がひとり~ という歌詞、僕は子供の頃「京都、大原、三千里」とずっと思いこんでいました。子供の頃、デューク・エイセスといえば、何と言っても「鉄人28号」の主題歌です! ♪ビルの街にガオー、夜のハイウェイにガオー という歌声がしっかり刻み込まれています。他にも「忍風カムイ外伝」や「ジャングル大帝」など、多くのアニメや子供番組の主題歌を唄っておられました。そういえば、先日、新文芸坐の「大忠臣蔵映画祭」で久々に「わんわん忠臣蔵」(1963 白川大作監督)を観てデューク・エイセスの「わんわん行進曲」を聴いたのも懐かしかったです。
映画では、鹿児島から上京した4人の若者がコーラス・グループを目指し奮闘する喜劇「乾杯!ごきげん野郎」(1961 瀬川昌治監督)がありました。
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(この映画については当ブログ2016年9月4日、2017年2月4日に書いていますのでご参照ください)主役の4人(梅宮辰夫さん、南廣さん、世志凡太さん、今井俊二さん)のコーラスを吹き替えていたのがデューク・エイセスでした。面白いのは、この映画のモデルになっているのは「ダーク・ダックス」なのに吹き替えてるのが「デューク・エイセス」なのです。監督の遊び心でしょうか。この両グループはよく揃って「紅白歌合戦」に出場していて、たしか同じ年にダークが「白銀は招くよメドレー」、デュークが「いい湯だなメドレー」を披露したことがあり、妙に記憶に残っています。昔の紅白は今より時間も短かったけれど、じっくり歌を楽しめたなあ……。
今日は大晦日。銭湯にでも行って(温泉に行く金銭的余裕がないので1年1回のせめてもの贅沢)♪いい湯だな~と口ずさんで一年の垢を落としますか。では、皆さん、良いお年を!
 (ジャッピー!編集長)
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「白昼の襲撃」もトランペット即興演奏!

「死刑台のエレベーター」(1957 ルイ・マル監督)といえば、マイルス・デイヴィスさんが即興セッションで演奏した音楽を劇伴にしたことでも知られています。このクールな音楽がモノクロの映像に合って緊迫感を深めています。
日本映画でも、同じように即興演奏で音楽をつけた映画があります。「白昼の襲撃」(1970 西村潔監督)です。
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「明るく楽しい東宝映画」がキャッチフレーズだった東宝ですが、60年代末から70年安保にかけての学生運動や政治的状況という季節の中で、新しい路線の映画が登場します。加山雄三さんが「若大将」のイメージを脱しスナイパー役を演じた「狙撃」(1968 堀川弘通監督)を皮切りにハードなアクション映画が連続して公開されます。その「東宝ニューアクション」の狂い咲きを牽引したのが西村潔監督です。同じ一橋大学出身の石原慎太郎さんと共に東宝の入社試験に合格(この辺の話は当ブログ11月22~23日に書きました)した西村さんは密室サスペンスの傑作「死ぬにはまだ早い」(1969 西村潔監督)でデビュー、この「白昼の襲撃」が第2作となります。
黒沢年男さん演じる少年院帰りの青年がふとしたことから大学生を殺してしまい、謎の男(岸田森さん)に匿われます。岸田さんはヤクザの組に潜伏しているテロリストで、黒沢さんはその弟分みたいになりますが、組のボスから命じられ岸田さんを殺すはめになります。組織も信じられなくなった黒沢さんは金を奪ってヨットで海外に逃亡しようとする、というストーリーです。o0330014810622663868
黒沢さんの仲間にゲイの少年やベトナム脱走兵がいたり、時代の空気をたっぷり吸いこみ、黒沢さんの脱出願望には当時の閉塞感がみてとれます。恋人(高橋紀子さん)の密告で警官隊に追いつめられるラストは「勝手にしやがれ」(1959 ジャン=リュック・ゴダール監督)もちょっと思い出します。
そしてジャズ・マニアの西村監督が音楽に起用したのが日野皓正さんで、ラッシュ・フィルムを見て即興でトランペットを演奏したという劇伴音楽が鮮烈でした!  今年、ドラムの少年を平手打ちで話題になりましたが……この音楽を聴くだけでも一見の価値ありの映画です。  (ジャッピー!編集長)
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「死刑台のエレベーター」は昭和劇?

ジャンヌ・モローさんの29歳のときの出演作「死刑台のエレベーター」(1957 ルイ・マル監督)は、ルイ・マル監督のデビュー作でもあります。何と、このときルイ・マルさんは25歳! その瑞々しい感性がシャープな映像を作り上げています。モローさんにとっても代表作になりました。冒頭でモローさんがあの独特の声で、「ジュテーム、ジュテーム……」と囁く公衆電話のシーンから引き込まれます。
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モローさんと愛人関係にあるモーリス・ロネさんが、モローさんの夫を殺害します。社長室で殺害し逃げようとしますが、証拠を残してしまったことに気づき引き返します。しかし運悪くエレベーターが停まってしまい閉じ込められてしまいます。
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ウィークエンドなのでビルの電源は落ちてしまい月曜にならないとエレベーターは作動しないのです。その間にロネさんの車が不良のカップルに盗まれて……完全犯罪のはずが思わぬことで破たんする過程がサスペンスフルに描かれます。ロネさんと落ち合うはずが連絡がつかず、モローさんが夜のパリを彷徨い歩くシーンが素晴らしい! 大都会の夜の風景を捉えた映像というとまずこの映画が頭に浮かびます。
この映画は後年、日本でリメイクされています。「死刑台のエレベーター」(2010 緒方明監督)です。
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モローさんの役が吉瀬美智子さん、ロネさんの役が阿部寛さんでした。他に玉山鉄二さん、北川景子さんが出ていました。話の肝になる「閉じ込められ」を、エレベーターがしっかりコンピュータ制御されている時代にどう処理するかと思ったら、たしかそういう非常用装備がない古いビルという設定で乗り切っていたと思います。さらに当然、阿部さんは吉瀬さんと携帯電話で連絡できるという問題は古いビルのエレベーターで「圏外」という風にしていたかなあ。ともかく、携帯が普及し当たり前のようになったことで、多くの作品が「現代」に置き換えてのリメイクが不可能になりましたね。「時代劇」のように、携帯登場以前の「昭和劇」というジャンルが必要かもしれません。
サスペンスものだけでなく、「君の名は」(1953~1954 大庭秀雄監督)みたいな「すれ違い」メロドラマも成立しませんね。「愛染かつら」(1938~1939 野村浩将監督)なんかでも携帯で「子どもが急病で……」と一言伝えていれば、もつれなかったわけです。携帯電話の普及で便利になったのと引き換えに「ドラマ」は生まれにくくなりました。(ジャッピー!編集長)
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追悼・ジャンヌ・モローさん

アラン・ドロンさん、ジャン=ピエール・メルヴィル監督などフランス映画の話題を書きましたが、今年フランス映画界の大女優がこの世を去りました。ジャンヌ・モローさんです。7月13日に89歳で亡くなりました。
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「突然炎のごとく」(1961 フランソワ・トリュフォー監督)20111028_2144802
や「エヴァの匂い」(1962 ジョセフ・ロージー監督)などで演じた、男性を虜にし翻弄するような女性がピッタリで、映画を観始めた頃の僕には「太刀打ちできない大人の女性」というイメージが強く焼き付けられました。「エヴァの匂い」のように近づくと破滅に引き込まれていくようなちょっと退廃的な色気。「小悪魔」なんて言葉では追いつかない魔性を発散していましたねえ。eva05w
独特のしわがれた声もそんな雰囲気を醸し出していました。(「突然炎のごとく」では歌うシーンもありました)
モローさんといえば、あの「への字」の形をした口が特徴的です。1013280_300
この口の形が意志の強さを思わせ、男に媚びない、自立した女性という感じです。昨今の日本の若い女性は、「アヒル口」がかわいい!などと口角を上げようと励んでいるですが、何だかみんなアイドル志向なのか同じような人に見えます。女優さんにしても本当に「大人」の成熟した魅力を感じさせる人が少なくなったような気がします。モローさんの代表作「死刑台のエレベーター」(1957 ルイ・マル監督)のとき、モローさんは29歳。今の日本の同じ年代の女優と比べれば、その違いは明確です。そして、モローさんは歳をとってもシワを隠さず、映画に出続けましたが、それもまた魅力的でしたね。
ヌーヴェルヴァーグ時代から数々の映画に出演され、カンヌ国際映画祭女優賞など幾多の栄誉に輝き、世界中を魅了したジャンヌ・モローさんのご冥福を心よりお祈りいたします。(ジャッピー!編集長)

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メルヴィル監督の艶やかなノワールに酔う

一昨日のブログで紹介した「ショック療法」(1973 アラン・ジェシィア監督)を観たときは、予想もしていない展開でまさに「ショック」でした。
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そして、アラン・ドロンさんの全裸よりも患者役のアニー・ジラルドさんの熟女ヌードが目に焼き付きました。やはりドロンさんの出演作で「若者のすべて」(1960 ルキノ・ヴィスコンティ監督)DM9JQgrUMAEq4n4
という映画が好きで、ここでドロンさんが演じたロッコという青年とその粗暴な兄にからむ娼婦の役を演じていたのがジラルドさんで非常に印象に残っていたので、かなりオバサン体型になった(失礼)ジラルドさんのヌードに女優根性を見た思いがしました。たしか「ショック療法」自体、ジラルドさんが気にいった企画だったと聞いた覚えがあります。
「ショック療法」のドロンさんの全裸シーンに当時の女性ファンは狂喜したかもしれませんが、ドロンさんはフィルム・ノワール系の映画では男性映画ファンを男泣きさせました。特に僕が好きだったのは、メルヴィル監督による作品です。「仁義」(1970 ジャン=ピエール・メルヴィル監督)では、131617_01
ドロンさんはムショ帰りのギャング役で、出所したその足で昔の仲間から金を脅し取ります。この冒頭からドロンさんの冷たい美貌が凄みを見せます。一方では、護送中の男が列車から逃亡するシーンが並行して描かれます。この男が逃げる途上、ドロンさんの車のトランクに隠れたことから、二人のアウトローが出会い、大きなヤマ(宝石強奪)に挑むことになります。cinema1510241500
とにかく、台詞は最小限、ダークトーンの映像がまるで磨きこまれたように艶やかなのでシビれます! 最近のこの手の映画はドンパチは派手だけどこういう「味」が無くなりましたねえ。あと、もう一人、宝石泥棒に加わるイブ・モンタン
さんの演技も見ものです。酔いどれの元・刑事役で、ベッドに寝ていると周りにヘビや蜘蛛が蠢くというアル中の幻覚描写がすごかったです。
映像に酔うこと必至のメルヴィル監督作品、年明けの1月20日(土)から26日(金)にk’sシネマ(かつて新宿昭和館があった場所にあるミニシアターです)にて限定上映されます! 「仁義」の他にジャン=ポール・ベルモンドさん主演「いぬ」(1962 ジャン=ピエール・メルヴィル監督)e8df500f36abd1dac66cea7843f88e23d3925942_xlarge
などが上映されますので、昭和の洋画にどっぷり浸かってください。  (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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