ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2017年12月

「わたしを離さないで」で思い出した映画

ノーベル賞授賞式といえば、ノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロさんのスピーチも胸に残るものでした。
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日系英国人であるイシグロさんは幼い頃を過ごした長崎のことにふれ、被爆したお母さんがイシグロさんが5歳のときにノーベルの本を読んでいたら「その人がダイナマイトの使われ方を心配してノーベル賞を作ったのよ」と教えてくれたエピソードを語られました。そのとき「ノーベル賞は平和を促進するためにある」ということが印象づけられたと述べられたのです。サーロー節子さんと共に被爆国・日本から反核、平和のメッセージが伝えられ、今まさに共同体が分裂して敵対し合っている時代にこそ文学の力が必要だということを感じさせられました。カズオ・イシグロさんの小説はまだ読んだことがないので、今度読んでみたいと思いました。(一時、書店では品切れ状態が続いていましたが最近店頭に並んでいます)
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カズオ・イシグロさん原作の映画では「日の名残り」(1993 ジェームズ・アイヴォリー監督)19331view005
、「わたしを離さないで」(2011 マーク・ロマネク監督)を観ています。どちらも良い映画でした。ダウンロード (26)
僕は観ていないのですが、「わたしを離さないで」の方は綾瀬はるかさん主演でTVドラマにもなっています。
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これは外界から隔てられた特殊な寄宿学校で育った若者3人が主人公で、英国の田園風景の美しさの中、実はこの学校は「臓器」を提供するために子供たちが育てられているというショッキングな内容でした。
この映画を観たとき、思い出したのは「ショック療法」(1973 アラン・ジェシィア監督)ですimg_0 (1)
。こちらはフランスの海辺にある療養所が舞台で、都会の生活に疲れたセレブたちが若さと活力を取り戻せるという評判で集まってきます。アニー・ジラルドさん演じる中年女性もその一人で、魅力的なドクター(アラン・ドロンさん)の治療を受けます。治療といっても、海辺で全員素っ裸で寝転がったり、優雅にリゾート気分を味わっているだけなのです。いったい「若返り」の治療とは何なのか……なぜかこの施設の従業員が美少年ばかりで……とんでもないことが行われていたというストーリーです。何といっても話題になったのは、ドロンさんが全裸になって砂浜を走るシーンでした。当時は当然ボカシ入りでしたが、今、発売されているDVDは「無修正」とあります。昭和の二枚目外国スター、アラン・ドロンさんの「すべて」が見えるのでしょうか。  (ジャッピー!編集長)
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アベさんをノーベル平和賞授賞式に

早坂暁さんの代表作といえば「夢千代日記」です。blog_import_5780de29f2c95
訃報を知らせる新聞記事にも「夢千代日記の早坂暁さん死去」という見出しが多かったようです。胎内被爆という運命を背負った芸者・夢千代を吉永小百合さんが演じ、「続・夢千代日記」「新・夢千代日記」を合わせて1981~1984年にわたりNHKで放映されました。愛媛出身の早坂さんは若い頃に山口に出掛けた帰りに、原爆投下後で惨状と化した広島を目にして衝撃を受けて以来、「原爆」に対する怒り、平和への思いを貫いた作家生活でした。吉永さんも「愛と死の記録」(1966 蔵原惟繕監督)主演以来、
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関心を寄せて「原爆詩」の朗読をライフワークにしています。(広島平和記念資料館の音声ガイドのナレーションも担当)そんな吉永さんですから、「夢千代」役にも思い入れが深く、テレビでの代表作となりました。映画化された「夢千代日記」(1985 浦山桐郎監督)の撮影時には、恩師・浦山監督の演出に対して「夢千代はそんな女じゃありません」と異を唱えるなど、完全に「夢千代」を自分の役としていたのです。(このことは当ブログ5月30日「浦山桐郎監督と吉永小百合さん」に書きましたのでご参照ください) それはともかく、早坂さん、吉永さんの「反核」「反戦」への思いが詰まった作品です。
今年のノーベル平和賞に「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が選ばれ、授賞式でサーロー節子さんがスピーチをされました。
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広島での被爆体験を伝えてきた方の「核兵器は絶対悪だ」「人類と核兵器は共存できない」という言葉は本当に切実な重みがありました。授賞式には日本から広島市長、長崎市長も出席されました。しかし、日本は「核兵器禁止条約」に署名、批准していないのです。世界で唯一の被爆国なのに! エライ政治家の人たちは、言葉につくせないほどの苦しみを受けた「ヒバクシャ」の思いをどう考えているのでしょう。保有国の傘の下で首をすくめて頭をなぜてもらうことしか考えてない指導者ってどうなんですか。「核廃絶」は外交政策ではなく、平和を希求する「理念」ではないんですか。
たしか何年か前から「憲法9条をノーベル平和賞に」という活動があると思います。受賞対象は「日本国民」ということで、そこがノーベル賞の基準に合致していないようですが、これが実現すれば、誰が授賞式に出るのでしょうか。やはり、日本国民の代表となればアベ首相となりますかね。「憲法9条」でアベ首相が授賞式で登壇、これほどのブラック・ジョークはないですねえ。 (ジャッピー!編集長)

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早坂暁さん+佐々木守さん×植木等さんのブラック戦後史映画

1960年代はテレビの「七人の刑事」などの脚本で活躍された早坂暁さんは「日本一の裏切り男」(1968 須川栄三監督)で映画の脚本も手掛け始めます。77b4c678d132c8bee5eea3df
この作品、佐々木守さんと共作です。佐々木守さんといえば、「日本春歌考」(1967 大島渚監督)「絞死刑」(1968 大島渚監督)「帰って来たヨッパライ」(1968 大島渚監督)などの先鋭的な作品群で共同脚本に名を連ねていた人です。
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そして社会派的視点を持った早坂さんが加わっていますから、植木等さんやクレージーキャッツ映画といってもそれまでの田波靖男さんや笠原良三さんといった方々が書いた脚本による明るい東宝カラー映画とは当然違うテイストになります。全編、ブラックな笑いで包んだ戦後クロニクルという異色の一本になっています。
タイトルは「裏切り男」ですが、植木等さん演じる主人公・日の本太郎が日本国に「裏切られる」ことから映画は始まります。特攻隊員の太郎は、昭和20年8月15日に玉音放送を徹底抗戦だと勘違いした上官・大和(ハナ肇さん)に出撃させられますが奇跡的に米軍艦に不時着、命を助けられ、マッカーサーと共に厚木基地に降り立ちます。この後もこういった戦後のトピックな現場(安保デモ、東京オリンピックなど)に太郎が立ち会っているという作り、トム・ハンクスさんが主演した「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1984 ロバート・ゼメキス監督)なんかよりもずっと早く使っているのです! 
特攻で死ぬはずが生き残り焼跡に戻って来た太郎は、何とか生き抜かねばと闇市で儲けるが新円切り替えで札束は紙屑同然になってしまいます。続いて朝鮮戦争が勃発し「金ヘン景気」というので、太郎はパチンコ玉を大量に集めますが(トラック一杯のパチンコ玉が壮観!)これも戦争終結でパーになります。かつての上官・大和がヤクザから建設会社社長になって、太郎の前に現れ利用しようとするのも「戦犯」のメタファーに見えます。
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太郎は安保デモに参加し逮捕されますが、東京五輪の予定地を大和に売り付け反撃します。ついには大和を国会議員に押し上げ、自分はその黒幕となります。国=権力に裏切られながら、太郎はたくましく戦後を生き延びていく様は「無責任男」と同じですが、戦後日本へのシニカルな視線は脚本の早坂さん&佐々木さんによるものでしょう。そして「何でも売る」会社の社長となった太郎が「核」つきで日本を売っちゃおう! と言い、さらに70年安保だ「日本再軍備」が可決されるという過激なラストを迎えます。この映画、1968年公開ですから、その2年先という未来形で終わる風刺たっぷりのブラック喜劇ですが、今、原発を他国にセールスしたり、憲法改正して戦争ができる国にしようとしたり、何だか「現実」になっているような……   (ジャッピー!編集長)
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追悼・早坂暁さん

脚本家の早坂暁さんが12月16日に88歳で亡くなりました。
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外出先で体調を崩し、運ばれた病院での急死ということで残念です。
早坂暁さんの脚本でまず思い出すのがNHKで放映していた「天下御免」です。主人公の平賀源内を演じるのが山口崇さんで、その知的なイメージが博覧強記の源内役にピッタリで、今でも「平賀源内」ときくと山口さんの顔が浮かぶほどです。横道にそれますが「大村益次郎」ときくとNHK大河ドラマ「花神」で演じた中村梅之助さんを反射的に思い出します。特に子供のときなどに最初に焼き付けられた役のイメージは強力で、「映像」の威力というのはスゴイものだと実感します。
山口さん演じる源内は発明家であり、物書きであり、鎖国に反対する自由主義者です。掘っ立て小屋みたいな所に住んでいて、そこは源内を頼る市井の人たちや、幕府に不満を持つ同志たちの「吹き溜まり」になっています。剣の腕をふるう時代ではなくなって生きづらくなっている林隆三さん、鼠小僧みたいな役の津坂匡章さん(のちの秋野太作さん)、杉田玄白(坂本九さん)などです。そして寺子屋の先生役の中野良子さんが紅一点で魅力的だったなあ!
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こういった虚実とりまぜたはぐれ者メンバーが、源内のもとに集まり、毎回いろんな事件にあたるというものですが、面白いのは放映された1970年代初頭当時のヒット曲がバックに流れたり、突如現代の風景が映し出される手法です。覚えているのは、当時の問題になっていた「公害」を盛り込んだ話で劇中に美濃部亮吉都知事が登場したことがありました。それまで見ていた「正統派」の時代劇とは違う作り方が驚きだったし、当時の「現代」で起こった様々な社会問題を時代劇に託した見事な脚本でした。今のNHKでは「権力」を怖れて(忖度して?)おそらく作れないでしょう。自由な世の中の到来を願い続けた源内のメッセージ(最終回もビックリでした!)は、あれから50年近く経った今も風の中を舞っているようです。
そういえば、源内たちが衣装のまま現代の銀座の歩行者天国を歩くシーンもあったと思いますが、それは後に早坂さんがメインで脚本を書いた「必殺からくり人」でも緒形拳さんが時代劇衣装のまま、当時出来たばかりの銀座マクドナルド1号店の前を歩くシーンがあってニヤリとさせられました。この「必殺からくり人」は幕末が舞台で、「蛮社の獄」とか史実を散りばめながらの作劇が見事でした。僕は「幕末もの」が好物なので毎回楽しみでした。

数々の作品で楽しませてくれた早坂暁さんのご冥福を心よりお祈りいたします。(ジャッピー!編集長)

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今年旅立たれた日本のミュージシャン まとめ

今年も残すところあと2週間、お正月を迎えたと思ったら、あっとゆう間に除夜の鐘が響きます。振り返ると、今年も僕達の時代をハッピーにしてくれた素敵なミュージシャンが沢山旅立たれました。
今年の3月、GS好きが集まったユニット、GSカンパニーで僕達がグループサウンズのライブをやる直前の3月1日、グループサウンズ時代の代表ミュージシャンでソロになってからも独自のスタイルとセンスで音楽業界を盛り上げ続けて下さったかまやつひろしさんが逝かれました。ダウンロード (21)

ちゃんちゃこが活動していた1975年当時「我が良き友よ」がヒットしており、よくラジオやテレビの局でご一緒させてもらいました。いつも笑顔で気さくお話し下さる方でした。業界のドン的なイメージが僕にはありました。フォークやニューミュージック、ロック、歌謡曲、演歌といったジャンルを超えて広い人脈を持っておられるハブみたいな人物に映っていたのは、きっとそのとおりだったからでしょうね~。
7月21日ロカビリーのスターから、昭和歌謡のスーパーメロディメーカーになられた平尾昌晃さんが逝かれました。
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フォークの世界では6月24日に優しいボーカルで女の子のアイドルフォークだった、ケメこと佐藤公彦さんが、
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10月25日、日本のニール・ヤングから不滅の男、パンクロッカーへと進化し続けた遠藤賢司さんが逝かれまた。
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また、僕もファンだった加川良さんが4月5日に亡くなりました。「親愛なるℚに捧ぐ」というアルバムが好きで何度も何度も聴き返したものです。僕は加川さんのせつない歌声が好きでした、、、。images (16)
そして12月2日京都の僕達の先輩フォークルのはしだのりひこさんが旅立たれました。フォーククルセダーズのプロデビューが1967年12月25日です。まさにデビューから50年後に逝かれまた。
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もう一人、京都の放送局でよくお世話になった司会者のような先輩、諸口あきらさんが9月10日に亡くなられています。もともと諸口さんは司会者やDJの人ではなくカントリーシンガーでした。京都の宝ヶ池の近くにある「ホンキートンク」というカントリー&ウエスタンバーで諸口さんのライブを何度か聞きにいったことがあります。
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そして、日本のゴスペルの牽引役というか、女王だった亀淵由香さんも10月22日逝かれました。ダウンロード (23)
こうしてハッピー昭和はどんどん遠くなっててゆくのですね、、、。年の瀬の度に振り返る遠い昭和です。
ご冥福をお祈りします。

ちゃんちゃこ42 きたかたよしろう


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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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