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昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2018年04月

まだまだこだわる1968年、日本ロックの黎明期

今から半世紀前にフォーク・クルセダーズがデビューして、第一期フォークブームが始まった1968年。GSが全盛期でザ・タイガースがキングオブGSだった1968年。ダウンロード (64)ダウンロード (63)

そして、世間的には全くブームにもならなかったけれど、この年、日本のロックも動き出していました。当時はまだロックという音楽概念が邦楽には無かった時代ですが、洋楽ファンの若者はビートルズやストーンズに影響されて、世界はロックで動いているんだと思っていたのでした。11pare-2-650
GSはロックバンドのスタイルを取り入れても、メッセージは中高生の憧れという目線でした。フォークは歌詞とメロディーをメッセージとして、若者に歓迎されましたが、ビートという破壊的なリズムを持っていなかったことで、どこか上品な存在ではありました。
そこに、歌詞とメロディーで強烈なメッセージを込めて、強烈なビートで叫んでいるバンドが現れたのでした。1968年9月、アルバム「ジャックスの世界」の登場です。
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ジャックスは若者の内なる悩みや、葛藤をシュールに表現してビートで叩き出しました。


このサウンドはフォークでもGSでもありませんでした。今で言えば、プログレとか、パンクとか、サイケデリックとか、色々カテゴライズできるでしょうが、当時は孤高のサウンドだったのです。まさに日本語の日本ロックが動き始めていたのです。ですが、翌年69年には解散してしまいます。後年再評価されたのは、10年後、1980年代近くになって日本で第一期パンクロックブームの頃でした。パンクロックのスターリンとかのカバーによって、ジャックスを知らない世代にも発掘が始まったのでした。
このジャックスデビューの翌年1969年には、京都では伝説のバンド「村八分」が始動します。GS「ザ・ダイナマイツ」解散後の故山口富士夫さんたちが暴れたサイケデリックロックバンドです。
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そして、「はっぴいえんど」の前身の「エープリルフール」も立ち上がります。_SL1500_
日本ロックの黎明期は1968年~1969年なのでした~。
ちゃんちゃこ43 きたかたよしろう

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最強のリメイク「紅の流れ星」

昨日の当ブログで書いたように「紅の流れ星」(1967 舛田利雄監督)は、ヌーヴェルヴァーグの名作「勝手にしやがれ」(1959 ジャン=リュック・ゴダール監督)に強い影響を受けています。ダウンロード (85)
ラスト、浅丘ルリ子さんに裏切られて五郎(渡哲也さん)が藤竜也さん扮する刑事に撃たれ、渡さんは自分で帽子をずらして顔を覆い死にますが、ここなどジャン=ポール・ベルモンドさんが自分の手でまぶたを閉ざして死ぬシーンとそっくりです。

さらに言うと、この「紅の流れ星」は舛田監督が石原裕次郎さん主役で撮った「赤い波止場」(1958 舛田利雄監督)のセルフ・リメイクです。赤い波止場-ポスター

この映画で裕次郎さんが演じるのはサウスポーの殺し屋なので「レフトの二郎」という役名ですが、神戸の洋館から身動きできない状況の二郎が圭子(北原三枝さん)と出会い脱出願望を募らせるなど物語の設定はほぼ同じです。(「紅の流れ星」の浅丘ルリ子さんの役は「啓子」なので表記は異なりますがおなじ「けいこ」です)実は、この「赤い波止場」はフランス映画の名作「望郷」(1937 ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)を下敷きにしています。ph
迷宮のような街カスバに潜り込むギャング、ペペル・モコを捕えようとする警察が恋人を利用しておびき出すというストーリーで、ペペル・モコを演じたジャン・ギャバンさんの名演が忘れられません。
内容的にも、恋女房恋しさに山を下りてくる国定忠治みたいなところがあって、日本人にも受ける要素がありました。裕次郎さんの人気が沸騰していたので、会社から「お盆」時期の裕ちゃん映画を撮れと急遽言われた舛田監督、とにかく時間がないので、脚本家の池田一朗さんが夏休みで家族で滞在している軽井沢まで追いかけて「『望郷』でいこう」と提案、池田さんがすぐにシナリオを書きあげます。苦肉の策で生まれた作品ですが、大ヒット。裕次郎さんが劇中、颯爽と着こなす白いスーツ姿もカッコよく、公開後、神戸では白いスーツがすべて売りきれたそうです。589043

「赤い波止場」で裕次郎さんが住む丘の上の家を再び借りて撮影した「紅の流れ星」は、その元になった「望郷」に「勝手にしやがれ」のテイストをまぶしたハイ・ブリッド映画なのです。そして、元ネタ、リメイク含めた4本すべてが名作になっているというのも珍しい例かと思います。
(ジャッピー!編集長)
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「紅の流れ星」で歌う奥村チヨさん

昨日の当ブログで取り上げた、渚ゆう子さんのアルバム「京都の恋」はA面トップに「京都の恋」、B面の1曲目に「京都慕情」という2大ヒットを配しています。そしてもう1曲、ベンチャーズ作曲の曲が収録されています。「京都の恋」に続き2曲目に入っている「北国の青い空」です。
ご存知のように、奥村チヨさんが1967年にヒットさせた曲です。渚ゆう子さんはカヴァーということになるわけですが、奥村さんのヴァージョンよりちょっとテンポが速いアレンジかと思います。
奥村チヨさんによる「北国の青い空」が聴ける映画があります。渡哲也さん主演の「紅の流れ星」(1967 舛田利雄監督)であります。(1967)kurenainonagarebosi-thumb-575x822-2556
渡さん演じる五郎は東京である組織のボスを殺す「仕事」を果たしたあと、神戸に高飛びします。ほとぼりがさめるまで潜伏するように命じられ、1年が過ぎます。チンピラの兄貴分におさまっているのですが、相変わらず身動きがとれず退屈な日々が続き、五郎はうんざりしています。渡さんがよく居眠りをしていて、やる気のなさそうな主人公にうまくハマっています。そんなとき、失踪した婚約者を捜しに来た啓子(浅丘ルリ子さん)と出会い一目惚れ。五郎は啓子に付きまとい、「俺と寝よう」を連発します。そう、この二人のやり取りは「勝手にしやがれ」(1959 ジャン=リュック・ゴダール監督)のジャン=ポール・ベルモンドさんとジーン・セバーグさんを思わせます。ラスト、啓子が裏切って警察に通報するところなんかも同じですが、単に「勝手にしやがれ」のパクリということでなく、見事に日活アクションの世界に取り込んでいるのです。浅丘ルリ子さんのファッショナブルな装い(ミニのワンピース!)、五郎を狙う殺し屋(宍戸錠さん)、五郎を追いながらも友情を感じている刑事(藤竜也さん)などのキャラクター造型も、洒落ているのです。神戸という街を舞台にしていることもあってか、全然泥臭いところがないんです。これは本当に大傑作であります。そして何より、渡哲也さんがカッコイイ! 倦怠感を漂わせながら、どこかお坊ちゃん的な楽天性、その軽み。日活時代の渡さんといえば「無頼」シリーズ(1968~1969)などのニューアクションで見せた陰惨な死闘の中で苦痛に顔をゆがめるヒーローのイメージが強いですが、僕としては渡さんの本質的な魅力は「紅の流れ星」のようなキャラクターにあったと思うのです。
奥村チヨさんは、五郎の弟分(杉良太郎さん)の恋人役で、ゴーゴー喫茶で「北国の青い空」を歌います。劇中、下着姿(スリップ、いやこの当時はシミーズか)になって熱演します。。当時、「和製シルヴィ・バルタン」と言われた奥村さん、まるでフランス映画のようなオシャレなムードによく合っていました。
  (ジャッピー!編集長)
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渚ゆう子さんと「大人」の歌手の時代

4月17日の当ブログ「ニッポンとベンチャーズ」で、ベンチャーズ作曲の歌謡曲のことを書きました。中でも、最大のヒットといえる「京都の恋」(1970年11月から年末にかけて8週連続オリコン1位)、それに続く「京都慕情」を唄った渚ゆう子さん、ちょっとエキゾチックな感じ(たしか沖縄出身だったと思います)で、大人の女性!という感じでした。
しかし、「京都の恋」のとき、渚さんは25歳。僕の方が子どもだったので、大人っぽく見えたのかもしれませんが、今の25歳のタレントや歌手と比べると、各段に成熟度が違います。4月14日の当ブログ「ジュリーと加瀬邦彦さん」で取り上げた、和田アキ子さんが最優秀歌唱賞を受賞した1972年度、レコード大賞は「喝采」を唄ったちあきなおみさんでしたが、このときのちあきさんも25歳。大人の女性のムードが濃厚に漂っていました。

たとえば、きゃりーぱみゅぱみゅさんや指原莉乃さんが現在25歳ですが、当時の渚さんやちあきさんと同じ年齢とはとても思えません。きゃりーさんや指原さんはアイドル的な歌が似合うだろうし、まだ高校生役もじゅうぶんできるような感じです。全体的にアイドル化というか、1970年当時と比べると「娘」の時期が長くなっていますが、これは芸能界に限らないですね。大学や大学院に行く人も増え、社会人になる時期が遅くなっているし、それに伴い結婚する年齢もあがっているわけですから。それに平均寿命も延び、人生のスパンの中で20代の意味というのも当然変わってきますね。(当ブログ2016年9月3日「あの頃の晩年」にも書きましたが、1970年の日本人女性の平均寿命は74.67歳、2015年のそれは87.05歳です)ヒット曲の様相もずいぶん変わりました。あの頃は、渚さんやちあきさんのような「大人」の歌手が歌う曲のレコードが売れ、ヒットチャートの上位にきたりしていたのです。
渚ゆう子さんは元々ハワイアン歌手で、「和田弘とマヒナスターズ」の前座などやっていました。(ちなみに「渚ゆう子」という芸名もマヒナの松平直樹さんがつけたそうです) ベンチャーズの「京都の恋」に出会うまで、何曲かレコードを出すも売れない時期があり、そういった下積みの時期もあるからこそ、「大人」の歌が唄えるという側面もあったと思います。img_0 (5)
僕は渚さんの「京都の恋」というアルバムを持っていますが、B面のラストに収録されているのが「夏の日の想い出」です。日野てる子さんがヒットさせたハワイアン歌謡のカヴァーを入れているところにご自身のこだわりが感じられます。
(ジャッピー!編集長)
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ウソつきは誰だ

「約三十の嘘」(2004 大谷健太郎監督)という映画がありました。
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6人の詐欺師のグループがまんまと「仕事」に成功し、何千万円もの大金を手に入れるのですが、その札束を入れたスーツケースが、帰りの列車の中で消えてしまいます。走る特急列車の中なので、グループの中の誰かが裏切ってガメたに違いない……動く密室の中でお互いが疑い、問い詰め、探り合うという会話劇でした。元々は舞台劇の戯曲だったように思います。6人を演じたのが、中谷美紀さん、椎名桔平さん、妻夫木聡さん、田辺誠一さん、八嶋智人さん、伴杏里さんで、誰がウソを言っているのか、ちょっとしたセリフも聞き逃せない面白さがありました。ちょっと変わったタイトルは、劇中にも出てきますが「人間はひとつ嘘をつくと、その嘘を成立させるためにさらに30ほどの嘘を重ねないといけなくなる」ということに由来しています。

今、これを痛いほど実感しているのが、官邸、首相周辺の人々ではないでしょうか。苦しい答弁で言い逃れをはかったあげく、廃棄した文書が出てきたり、面会の記録も出てきたりで、整合性をとるためにさらに苦し紛れの答弁を積み重ねなければならなくなっていますね。だいたい、アベ首相自体、「愛媛県が長年、獣医学部の誘致に取り組んできた」と加戸前知事が発言したときにそれを引用して、自身の関与を疑うメディアへの攻撃材料に使っていたのに、今度の「愛媛文書」が出てきたら「国としてコメントする立場にない」だって。自分に不利な文書になると何も答えないって、どう考えても信頼できる人格ではないです。モリカケ疑惑について「国会で丁寧に説明する」と言いながら、核心である妻のアッキーの国会招致には応じないなんてどういうことなんでしょう? 「私が家で妻に確認したところ関与はないということです」って、それが信用できないから国民は要求しているのにねえ。ツルんでいる悪党が「相棒はやっていないと言ってます」っていうのは全く意味がないです。財務省の文書改ざんが起こったときもそうですが、「泥棒に現場検証させる」ようなもんでしょう。今度のフクダ財務次官のセクハラ案件にしても、聞き取り調査したのが「部下」で、これからも財務省の顧問弁護士が調査するというのだから、「中立性」が疑われても仕方ないと思います。
現在、トランプ大統領との会談のためアベ首相は渡米中です。アッキーもヤナセ元秘書官も同行していますから、飛行機の中でシナリオを練り直していたことでしょう。しかし、森友、加計、日報、厚労省のデータ捏造、教育への介入、セクハラ……次々に露呈した現在、ここまでウソやゴマカシを重ねたシナリオを改変するのには30の何倍の嘘が必要になるのでしょうかね。  (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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