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昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2018年05月

「忠犬」たちに小津安二郎監督の言葉を

平昌オリンピックで金メダルを獲得したロシアのアリーナ・ザギトワ選手に秋田犬が贈られました。日本で合宿練習しているときに秋田犬の写真を見て気に入ったそうで、メスだけど「マサル」と名付けたそうです。秋田犬といえば、何といっても「ハチ公」が有名です。a000698489_01
「ハチ公物語」(1987 神山征二郎監督)をリチャード・ギアさん主演でリメイクした「HACHI 約束の犬」(2009 ラッセ・ハルストラム監督)もあり、海外でも秋田犬が頭が良く、人懐こいことが知られるようになりました。ザギトワさんも可愛がってくれると思います。ダウンロード

さて、最近は国会にもよく「忠犬」が呼ばれています。さんざん昨年「文書は破棄してない」と断言していたサガワ、その答弁で国税庁長官までのぼりつめたのも、必死に官邸にシッポを振った「ごほうび」ですかね。アソウ財務大臣が「適材適所の人事」と言ったのも、そのご主人様を守るために公文書を改ざんまでする「忠犬」ぶりということだったのでしょう。そのため、本当に仕えるべき「国民」には後ろ足で砂かけてますが。
そして、もう一匹の「忠犬」、ヤナセは都合の悪いことだけ記憶が無くなるという答弁で、さすがはアベやカケのゴルフやバーベキューのお供をしていただけのことはありますね。「お手」「おあずけ」「ボールとってこい」と言われて嬉々として「ワン!」と返事してたのでしょう。
この2匹を国会中継で見たとき、(ニュートラルな視線で見ても)何て人相が悪いんだと思いました。サガワは共産党の小池議員が質問していたときに薄ら笑いを浮かべていたし、先日のヤナセの参考人招致でも蓮舫議員に「あなたの記憶は都合よく消えたり戻ったりするのか」と言われたときに浮かべた表情を見逃しませんでした。ほんの一瞬でも心の中に潜む「本音」って表情や口調に表れてしまうものですねえ。総理や財務大臣の悪相はいまさら言うまでもありませんが、この「忠犬」たちはいつからこうなったのか?一所懸命に勉強して良い学校を出て官僚になったときは「国民のために」という志があったのに権力に近い所に出入りするうちに醜い顔になったのか? それとも元々、こういうウソを重ねても何とも思わないような「本性」の持ち主なのか?
ともかく、この連中には小津安二郎監督の有名な言葉をおくります。「品行は直せても、品性は直せない」   (ジャッピー!編集長)


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「日本暗殺秘録」の藤純子さんの台詞を思い出す今の日本

それにしても、23日の「日本大学アメリカンフットボール部」の記者会見は酷かったですね。冒頭で、元・監督、元・コーチが「負傷させた関西学院大学のQBに申し訳ない」とか、ひとりで会見を開いた宮川選手に対しても「あのような気持ちにさせて申し訳ない」などと言っていたし、「謝罪会見」のはず。それで集まっている報道陣の質問を打ち切ろうとしたり、「しつこい」と言ったりした司会者、まさに火に油を注いだわけですが、結局、日大側に「謝罪」なんて気持ちはさらさらなく、内田&井上の二人には「ケガさせる指示」はなかったということを言いたいための会見で、あのトンデモ司会者もそれを遂行するために、余計なことは排除するための番犬だったのでしょう。そういう意味では、総理を守るためにウソついたり、改ざんしたり、記憶を失くしたり、必死になっている元・理財局長、元・首相秘書官と同じですね。
この「悪質タックル事件」と「モリカケ案件」の類似性が新聞等でも取り上げられていますが、僕もこういう泥沼の事態を引き起こしている根は繋がっている感じを強く思います。「ウミを出し切る」と言いながら、都合の悪い人は国会に招致せず、「家できいてみたが関与はないと言っていた」とアッキーも国会に呼ばない。国民はそれが信じられないのにねえ。官僚が勝手にやったものだと主張して、責任は官僚に押し付ける。何一つ「丁寧に」「真摯な」説明をしようともせず、時間稼ぎをしてれば「こんな国民」は忘れて支持率が回復するだろうと思っているのでしょう。国のトップがこんな姿勢だと、「ありえない」事をやらかしてもこんな風にごまかして通用するんだという風潮になります。
昔に観た映画で「日本暗殺秘録」(1969 中島貞夫監督)というのがありました。133592470300713108651_ps_ctoe080
日本におけるテロの歴史を辿る作品ですが、中心となる「血盟団事件」のパートで、不況や政治家の腐敗で不穏な社会になります。主人公(千葉真一さん)が、恋仲だった純朴な娘さん(藤純子さん)と再会してみるとまるで別人のようにスレッカラシの女給になっています。千葉さんが問いただすと「デタラメな世の中だもの、デタラメに生きなきゃ損よ」などと言うのです。今の日本は大丈夫でしょうか。デタラメなトップがデタラメな国の空気を作り出しているのではないか、心配になります。  (ジャッピー!編集長)
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「斬り込み」と「仁義なき戦い 頂上作戦」

昨日の当ブログで、「斬り込み」(1970 沢田幸弘監督)のチンピラたちが鉄砲玉にされたあげく、そのうちの一人、藤健次さんが「抗争のきっかけ」として利用され虫けらのように殺される展開について書きました。その遺体を前に、初井言栄さん演じる母親が「うちの子を殺したのはあんたたちだ!」と、泣きながらヤクザたちに叫びます。ここは、たびたび「在日」の役を演じた初井さん(「春婦傳」(1965 鈴木清順監督)なんかもそうでしたね)の気迫あふれる熱演もあって本当に胸に迫るシーンです。藤さんが過ごしてきた子供時代や貧しい生活、結局はチンピラにしかなれず、厳然たるヒエラルキーの中で消費されるその短い人生が語られずとも観る者に想像されるのです。昭和の時代には、こういう場面への「共感力」が強かったように思います。
同じような思いにとらわれたのが「仁義なき戦い 頂上作戦」(1974 深作欣二監督)の小倉一郎さん演じる野崎弘という若者のエピソードです。d4dd352b689584c0859865acf0770494
弘もおそらくはバッジをもらっていない末端のチンピラで、普段は「野球のノミ屋」の使い走りのようなことをやっています。ふとしたことから、他の組の幹部の松方弘樹さんに可愛がってもらっていますが、その松方さんを殺すよう、兄貴分の三上真一郎さんから拳銃を渡されます。このとき、三上さんが「ここらでやらんと二度と舞台はまわってこんど……」と耳元で囁きます。しがないチンピラ・弘はその言葉に逆らえず、自分に親切にしてくれた松方さんを射殺します。この辺、日大の宮川選手に試合前近づいた井上コーチが「できませんでしたじゃ済まされないぞ。分かっているな」と言ったのと重なります。今回の「悪質タックル事件」、まさにヤクザのやり口です!
この弘の家が「原爆スラム」と呼ばれるボロボロのバラック小屋のような所で、お母さん(荒木雅子さん)は屑拾いをしています。悲惨な環境の中で小さい弟、妹が欲しがったテレビを弘は三上さんからもらった金で買って帰りますが、すぐに警察に追われ下水道の所で逮捕、無期懲役となります。演じた小倉さんの頼りなげな風貌もあって、菅原文太さん、小林旭さんらが繰り広げる抗争の陰で使い潰される若者の悲惨さが際立ちます。ちなみに、母親役の荒木雅子さんは、前作の「仁義なき戦い 代理戦争」(1973 深作欣二監督)では、広能組のチンピラ・倉元猛(渡瀬恒彦さん)の母親役で、こちらも哀切極まる演技を見せていました。「代理戦争」のラストには、「いつも犠牲になるのは名も無き若者たちである……」というようなナレーション(声・酒井哲さん)が流れ、国家による暴力=「戦争」への批判も暗喩されます。今回の日大アメリカンフットボール部の前監督、コーチが「選手に罪をなすりつけている」ような会見を見て、権力の手口というのは本当に変わらないのだと怒りをおぼえました。
(ジャッピー!編集長)
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「斬り込み」すべて悲しき鉄砲玉たち

日本大学対関西学院大学のアメフト試合で起こった「悪質タックル事件」から連想して、昨日の当ブログで「斬り込み」(1970 沢田幸弘監督)について書きました。大組織の幹部・青木義朗さん→弱腰組長・高城淳一さん→若者頭・郷鍈治さん→チンピラ4人組(藤竜也さん、岡崎二朗さん、沖雅也さん、藤健次さん)とご隠居(中村竹弥さん)殺害の命令は下っていきます。郷さんに伝えられたとき、藤竜也さんが「俺たちは鉄砲玉だ。命令されればどこにでも飛んでいかなきゃならない。でも鉄砲玉には鉄砲玉の意地があるんだ。兄貴、もう二度とこんな汚い仕事はやらせないでくれ」というセリフが印象に残ります。4人は中村さんの家に押し入り、ドスでめった刺しにします。バッジももらっていないしがないチンピラの4人は勿論こんな「仕事」は初めてなので、ヘッピリ腰になり、返り血に悲鳴をあげたりします。殺害後、バラバラになって逃げますが、藤健次さんは手についた血を公園の水道で狂ったように洗い落とすのです。殺害時の恐怖と興奮、やってしまってから「とんでもないことをした」という気持ちに襲われている様子が表れています。「悪質タックル」を実行した日大の選手も、退場になって下がってから泣いていたという証言がありましたから、このあたりもよく似ていると思いました。
こんな弱気なチンピラの藤健次さんが、さらに「抗争のきっかけを作る」という理由だけで殺されます。その無残な遺体を前に、初井言栄さん演じる母親が「在日」という設定なのでしょう、韓国なまりの入った日本語で泣き叫ぶシーンは胸にささります。虫けらのように殺された仲間の遺体を見て、チンピラたちは自分たちは消耗品として利用されるにすぎないと悟り、公然と組織を批判し反旗を翻します。組の非情なやり方に憤っていた兄貴分の郷さんも同調し、出ていきますが、彼らは次々に組織の刺客に狙われ命を落とします……。
この映画は川崎の街を闊歩する藤竜也さんの顔のアップに「斬り込み」とタイトルが重なり始まりますが、元々はこの役を渡哲也さんが主役として演じることになっていました。しかし、別の映画の撮影が延びてスケジュールがとれず出番が極端に少ない特別出演みたいになりました。(かつて同じ手口で青木さんに組を潰された男という設定でラストは郷さん、藤竜也さんに同行して殴り込みます) 苦肉の策でしたが、スター不在がかえって功を奏し見事な群像劇になりました。1970年当時、東映のヤクザ映画で高倉健さんや鶴田浩二さんが演じた絶対ヒーローとは違って、組織の末端として使い潰されるチンピラにフォーカスした新しい潮流が日本映画にもたらされました。いわゆる「日活ニューアクション」と呼ばれる映画群でとにかく僕は夢中になりました。僕の映画好きの原点があるといっていいかもしれません。沢田幸弘監督はこのデビュー作「斬り込み」に続き、佐藤蛾次郎さんが「白は白、黒は黒、許せないものは許せねえんだ!」と吼える「反逆のメロディー」(1970 沢田幸弘監督)を連打します。ダウンロード (4)
(当ブログ4月28日「官僚たちに聴かせたい「反逆のメロディー」の名セリフにも書きました)無名のチンピラたちを主役に「個を圧殺する組織の欺瞞と非情」をする映画が生まれたわけですが、あれから50年近くたった現実世界はまったく変わらないのだと「日大アメフト部」や「官邸」を見ると無力感にとらわれます。  (ジャッピー!編集長)
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悪質タックル事件で思い出す映画「斬り込み」

アメリカンフットボールの試合で危険なタックルをした日本大学の選手が昨日、記者会見を開き、被害者への謝罪とこのプレイに至る経緯を説明しました。あれだけ多くの報道陣を前に20歳の若者が実名と顔を公表し、誠実に証言していたと思います。都合の悪いことだけ記憶がないとか、記録を破棄したとか、ウソとゴマカシを重ねる恥知らずの元・首相秘書官や元・理財局長、そして「膿を出しきる」と言いながら逃げ回る「美しい国」の総理大臣とは大違いですね。
この日大の選手が語ったところによると、監督、コーチから「試合に出たければ1プレイ目で相手のQBを潰してこい」という指示があったとのこと。「ケガをさせれば、秋の試合にこっちが得するだろう」とも言ったそうですから、「潰す」は比喩ではなく明確に「ケガさせろ」という風にとれます。しかも「秋までのケガ」ってどれだけの重傷を負わせるつもりだったんでしょう。あの背後からのタックルの映像を見ると、半身不随とかあるいは命に関わる事態になってもおかしくない危険なものだと分かります。勇気を持って証言した選手に対し、いまだに日大側は監督をかばうようなコメントとはどういうことなのか。この経緯を聞いて思い出した映画は、「斬り込み」(1970 沢田幸弘監督)です。sim
この映画では、組織のパワーバランスがとれていた街(川崎あたりだった記憶)に悪玉の青木義朗さんが乗り込んできて、さかんに挑発します。その策略にのってしまった地元の組長(高城淳一さん)を脅し、隠居しているがニラミをきかせている中村竹弥さんを殺すように迫ります。弱腰の高城さんは自分の保身もあり、それを受け入れてしまいます。その中村さん殺害を任されるのは、藤竜也さん、岡崎二朗さん、沖雅也さん、藤健次さんの4人組で、彼らは組のバッジももらっていないチンピラなのです。バッジほしさに4人は普段「おやっさん」と慕っている中村さんを殺すことを強いられます。青木さんはこのご隠居の殺害を高城組長に命じ、高城さんは4人の兄貴分である郷鍈治さんに命じ、郷さんは抵抗しながらも4人に納得させる……と、上は命令し、高圧的に下の者に命令を承知させ、結局一番汚いことに手を染めるのは末端なのです。この論理、今回の日大アメフト部のヒエラルキーによく似ていますねえ。監督の存在は「なぜ?と言える関係じゃなく」、直接の指示は「出来ないじゃ済まされないぞ」とコーチが伝え……これじゃあ、ヤクザの鉄砲玉じゃないですか! 「斬り込み」では、さらに青木さんは抗争のきっかけにするため、チンピラのうち一人を殺害します。藤健次さんがその犠牲になり、無残に殺されます。自分たちの組織のためには、若者の命なんて使いつぶしていいんだという非情さは、まさに「勝つため」には反則しようが、大ケガさせようが、ひとりの若者の心をぶっ壊してもいいんだという点で、「日大アメフト部」の上層部と同じですね。選手なんてひとつのコマぐらいにしか思ってないのでしょう。
ダウンロード (3)
(ジャッピー!編集長)

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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
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