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昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2018年08月

80年代音楽シーンのプロローグ 1978年にタイムトンネル!

2018年もあっという間に後半に向かい、最早4ヶ月あたりで年の瀬であります。
今年前半は、今から半世紀前の1968年の音楽シーンにフォーカスして、京都フォークやGSの話題を投稿しておりました。後半は、今から40年前、1978年の昭和の音楽シーンで盛り上がりたいと思います。
音楽とは関係ありませんが、1978年の夏も35度以上の猛暑日が続いた暑い夏だったようです。
この年、京都の市電が全面廃止になっています。
中学生の頃、京都の街を市電で通学していました。京都の風景に馴染んだこのチンチン電車がもうどこへ行っても観られないことに寂しい思いをしたのを思い出します。
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インベーダーゲームが発売になって、大ヒット。どこの街でも喫茶店やインベーダーハウスと呼ばれる現在のゲーセンのはしりのようなところで、みんなピコピコやってましたね。img_0
さてさて、日本の音楽シーンですね、歌謡曲ヒットシーンを一言で言いますと、ピンクレディー一色でした。
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でも、そのダントツ感を外して眺めてみますと、80年代のブームの予兆的な出来事がちりばめられています。なんだか面白い感じがします。そのへんを、ゆっくりフォーカスしてゆきます。
まず、メディアとしてこの年、80年代の音楽番組の定番となった「ザ・ベストテン」がTBSで1月からスタートしました。
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毎週生放送でこの番組を観てヒット曲情報に遅れないように、、、。ってな感じで家族が楽しんでいた80年代の定番音楽番組はこの年にスタートしています。
そして、80年代~90年代を駆け抜けたビッグバンド、サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でデビューしたのが、78年です。このバンド今年デビュー40周年ですね。ダウンロードkatte

そして、80年代テクノポップのPOPの魁となったイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)がデビューしたのもこの年です。
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こうして、78年をフォーカスしてゆくと、80年代のプロローグが1978年あたりから始まっているなってのが何となく見えてきます。
また、今度描きます。
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橋本忍さんの「力技」の陥穽、「幻の湖」

昨日の当ブログで書いたように、「真昼の暗黒」(1956 今井正監督)を製作する際、プロデューサーの山田典吾さんと監督の今井正さんは、「八海事件」裁判がまだ係争中だったこともあり、真相が決定的に分からない→疑わしきは罰せずというスタンスで行こうと決めていました。「真相があいまい」という点で「羅生門」(1950 黒澤明監督)のような映画を想定したのです。そこで脚本家に選んだのが橋本忍さんです。
「羅生門」は橋本さんの脚本が映画化された第一作です。32616191_432679160527493_7180641155145531392_n
応召されたものの結核にかかり兵役免除され療養所にいた橋本さんは、たまたま隣のベッドにいた戦友が映画の本を見てシナリオに興味を持ちました。自分でも書いてみて伊丹万作さんに送り、師事を受けます。(これも戦友に「一番偉い脚本家」ときいて伊丹さんを選んだそうです)伊丹さんは亡くなってしまいますが、伊丹夫人から監督の佐伯清さんを紹介されます。佐伯さんが助監督時代に同じ部屋に住むなど黒澤さんと親しかったこともあり、橋本さんがサラリーマンをしながら芥川龍之介さんの「藪の中」をシナリオ化したものが、黒澤さんの目にとまるのでした。映画一本にするには短いという黒澤さんのアドバイスを受け、同じ芥川原作「羅生門」を付け加え完成します。橋本さんならではの「力技」が既にデビュー作から見られます。そしてヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲り、世界の名作となったわけです。
そんな「羅生門」スタイルを想定した山田さん&今井さんでしたが、橋本さんは徹底的な資料読み込みで「絶対無罪」をはっきり打ち出し脚本化したのは昨日の当ブログでも書いたとおりです。拷問を伴う取り調べ、自白の強要などを告発した映画は大ヒット、ついには上映後「無罪判決」を勝ち取ります。
とにかく「執念」をエネルギーにぐんぐん剛速球で押すのが橋本さんの真骨頂ですが、黒澤映画で脚本チームを組んだ小國英雄さんは「七人の侍」(1954 黒澤明監督)20180823160618382764_55b92396ccdf976e12877e1f15d12c4c
で共同執筆したときに橋本さんに「死んだ伊丹に代わってお前に言う。脚本の腕力の強さに関してはお前にかなう者は日本にいないよ。でも腕っぷしが強すぎて無理なシチュエーションや不自然なシチュエーションを作る。成功すればいいが失敗する可能性が遥かに高いよ」と忠告したそうです。
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はからずもその28年後、その予言は当たってしまいます。橋本忍さんが「東宝創立50周年記念作品」として大々的に公開した自身の監督第3作「幻の湖」(1982 橋本忍監督)o0800045014151688735
はご存知のように「日本映画史上最大の怪作」となってしまいます。(伝説のカルト作として人気は高いですが……)橋本さん自身もこの作品が失敗したとき、小國さんの言葉を思い出していたといいます。
明日9月1日(土)より池袋の新文芸坐にて10日間にわたる「追悼・橋本忍」特集上映が開催されます。明日の初日は「幻の湖」と「私は貝になりたい」(1959 橋本忍監督)5d9a67ff
のご自身の監督作2本立てです。是非、おいでください。  (ジャッピー!編集長)
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執念の人・橋本忍さん

昨日の当ブログで書いたように、中学生の頃「上意討ち 拝領妻始末」(1967 小林正樹監督)と「切腹」(1962 小林正樹監督)というストロングスタイルの2本立てを観て、僕は名画座通いにズブズブ入りこんでいくわけですが、「橋本忍」という脚本家の名前も強烈にインプットされました。
その後、何本も観ていくうちに、橋本脚本を特徴づけるものは「執念」だと気づきます。「悪の紋章」(1964 堀川弘通監督)は、罠にはめられ投獄された刑事(山崎努さん)が出所後、名前を変え別人になりすます復讐劇ですが、その「容赦しない」姿勢が強烈でした。1d951edfe986851c2c5d90f874e859d8


観たときは黒澤明作品の助監督だった堀川さんということもあって「黒澤明」テイストだなあと感じたのですが、よく考えてみるとこの「悪の紋章」は、橋本さんが朝日新聞に連載した原作小説を脚本化したものなので、この「執念」は橋本さんから生み出されているのかと思ったのでした。そう意識すると、橋本脚本の名作と言われるものはどれも「凄まじいまでの執念」が顕著なのです。だから、オリジナルでなくともそういう題材だと俄然橋本さんとの相性がアップします。正木ひろしさん原作の「首」(1968 森谷司郎監督)が良い例です。この作品では弁護士が真相をつかむためにとんでもない行動をとりますが、こういった真相追及のためには手段を選ばない姿勢は別名「狂気」とも呼べます。「上意討ち 拝領妻始末」、「切腹」の二本立てを観てぐったり疲れてしまったのはここにあったのです。「狂気」にはホッとする猶予も慰めも与えられません。まさに「容赦しない」のです。
橋本さんが代表作という「真昼の暗黒」(1956 今井正監督)では、ダウンロードannkoku

今井監督は「八海事件」(当時冤罪と言われていた)を「疑わしくは罰せず」の線で映画にする意図だったのが、橋本さんは膨大な警察調書を綿密に分析し、その調書の不備、欠陥を見つけ「これは絶対に無罪」と確信し、「もし万一、有罪だったら二度と映画は書かない」と言って書き上げたのですから、橋本忍さん自身、本当にひとつのことに没頭し、徹底的に追い詰める「執念の人」なのでしょう。snr100-jpp05953269
  (ジャッピー!編集長)
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追悼・橋本忍さん ストロング・スタイル2本立ての思い出

昨日の当ブログで、菅井きんさんが印象的な演技を見せる「七つの弾丸」(1959 村山新治監督)を取り上げました。救いのないラストシーンだけに、普通に生きていた人の生活やささやかな幸福を奪う犯罪への怒りが伝わってきます。この傑作の脚本を書いたのが、今年7月19日に亡くなった橋本忍さんです。
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100歳ですから大往生といっていいと思いますが、直前まで小説の執筆をされていたといいますから驚かされます。まさに「巨星」と呼ぶにふさわしい偉大な脚本家でした。
僕が初めて橋本忍さん脚本の映画を観たのは「切腹」(1962 小林正樹監督)、「上意討ち 拝領妻始末」(1967 小林正樹監督)の2本立てで、当時の「文芸地下」でした。それまで黒澤明作品は何本か観ていましたから、脚本チームの一員としての橋本忍さんの作品は観ていたわけですが、橋本さんが単独で書かれたものはそのときが初めてだったのです。当時中学生だった僕は、とにかく有名な作品、いわゆるキネ旬ベスト10で上位に入ったような名作は何でも観ようとしていたので、この小林正樹監督の2本立てにも食いつきました。
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時代劇ということ以外、何の予備知識もないままに観て、その熱量の高さに圧倒されてしまいました。先に「上意討ち 拝領妻始末」を観て、三船敏郎さん演じる武士の一家に次々に降りかかる藩主からの理不尽に対し、ついに爆発する様に息詰まるほどだったのに、81W3hNIqBuL._RI_SX300_
続けて観た「切腹」はさらに輪をかけたような「権力」への反逆ドラマでした。しかも、その恨みが徐々に語られるからじわじわと締め付けられるような作劇。そして、もう「鬼気迫る」としか言いようのない仲代達矢さんの殺陣になだれこんでいくのですから、本当に2本観終わったあと、ずっと息を抜くことができない感じだったので酸欠状態に近いものがありました。719de72f
「若葉マーク」の映画ファンであった僕は、それまで映画を観終わって爽快になる経験がほとんどだったので、この2本立てはキツかった! もうクタクタになり帰宅したのですが、そこで「日曜日をムダに使ってしまった」とはならず、逆にその疲労感が忘れられずまた次の休みには映画館に足を向けてしまうのでした。
その後も数々の映画で魅了してくれた橋本忍さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
(ジャッピー!編集長)
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菅井きんさんの名演が忘れられない傑作「七つの弾丸」

昨日の当ブログでも書いたように「菅井きん」という芸名がピタリとはまるように、多くの作品で市井に生きる普通のおばちゃん役をこなした菅井きんさん。数多い出演映画の中で、僕が一番印象に残っているのが「七つの弾丸」(1959 村山新治監督)です。
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映画の冒頭、パシッと白いスーツを着こんだ三國連太郎さんが登場します。彼は銀行強盗を計画していて、その下見をしています。彼は学歴を偽っていたため会社を辞め、友だちを頼りに大阪に行ったときに日射病で倒れ、助けられた交番で拳銃を奪います。9発の銃弾のうち、2発使って事件を起こし残りが7発。(←これがタイトルとなっています)恋人(久保菜穂子さん)にも大きいことを言っていて大金をつかもうと銀行強盗しようとしています。
この三國さんの行動と並行して、無関係の3人の生活が描写されます。ひとりは銀行の出納係で演じるのは今井健二さんで、まだ悪役になる前で真面目な青年です。近く恋人との結婚する予定で「式なんて簡単でいいよ」と言ってますが、格式にうるさい母(村瀬幸子さん)は「ちゃんとした式をやるもんだ」と田舎の山を売ろうと言い出します。そんな小さい諍いはありますが誠実に生きています。
2人目は銀行近くの交番に勤務する巡査(高原駿雄さん)で、一所懸命に昇進試験の勉強に励んでいます。貧しい農家の次男だか三男の彼は地元に働き口がないため、東京に出てきて一旗あげようと頑張っているのです。
最後は、伊藤雄之助さん演じるタクシー運転手です。
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いいかげんな性格で事故を起こしタクシー会社を転々とし、妻子を置いて愛人とアパートに暮らしています。
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この奥さんを菅井きんさんが演じます。菅井さんは必死に夫の居所を見つけます。夫の事故の借金を払ったことをきいた伊藤さんは改心して菅井さんと3人の子どもたちとまた暮らします。
この3人の庶民の生活が綴られ、映画の残り4分の1ぐらいになって一気に三國さんの強盗事件に合流します。三國さんが強盗に入り、たまたま目の前にいた今井さんが撃たれ、交番の高原さんも射殺され、三國さんが乗り込んだタクシーの伊藤さんも殺されます。三國さん、伊藤さんというふたりの名優が最後の最後になってはじめて交錯する、このあたりの構成が見事としか言いようがありません。三國さんは警察に逮捕され、死刑となります。
そして事件から約2年後と字幕が出ます。今井さんの母親は発狂しており、かつての恋人は見合い結婚し新婚旅行の車中です。高原さんの田舎で法事が行われています。殉職ということで「二階級特進」となってますが、息子を失った親の悲しみはそんなことで癒されません。「東京なんかに行くからだ……」と愚痴ると、来ている人に「ここらに働き口なんかあるかよ」と言われます。このエピローグの中でも最も胸がつまるのが、働き手の夫・伊藤さんを失った菅井さんです。貧しさのあまり、デパートで万引きをして捕まります。子どもの見ている前で保安係に引っ張られ泣き叫ぶ菅井さん。このラストーシーンが鮮烈に心に焼き付いています。この映画は冒頭に「いかに殺人というものが被害者の人生を狂わせる所業であるか」というようなテロップが出ますが、まさにそのテーマが明確になる作品でした。
1955年に実際に起こった強盗事件を基にしているそうですが、高度経済成長が始まる中の貧富や都市と地方の格差などが浮かび上がる橋本忍さんのシナリオが素晴らしいのです。三國さんが襲う銀行は新橋駅前、荒川のガスタンク、遠景に見える東京タワーなど当時の東京風景も貴重です。
(ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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