ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2018年08月

追悼・菅井きんさん

女優の菅井きんさんが8月10日に亡くなっていたことが発表されました。92歳でした。老衰も入っていたということです。
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菅井きんさんは脇役で活躍された方ですが、「菅井きん」という芸名は一度聞いたら忘れられないインパクトがあります。戦後に女優になった菅井さんですから「きん」というのはその時点でもかなり古めかしい名前だったと思います。そもそもご本名が「キミ子」ですから、芸名の方が「きん」と時代劇に出るような古めかしい名前というのは異例です。脚本家の方が名付け親だそうです(本名の「須斎キミ子」をもじって「菅井きん」)が、のちの菅井さんが老け役が多く、庶民のおばちゃんを演じて味わいのあった脇役人生を予見しているような絶妙なネーミングになっていますね。
「女優は美人がなるものだ」と言う父親の反対を押し切って俳優座に入った菅井さんは数々の映画にも出ていますが、「ゴジラ」(1954 本多猪四郎監督)では婦人代議士役、t02200167_0420031913218698698
翌年の「愛のお荷物」(1955 川島雄三監督)でも同じような婦人代議士を演じていますから、初期の頃はちょっとうるさ型の女性というイメージが合うと見られていたのかもしれません。f242aa7d42016675adf577252e6eb711


その一方では、貧しい市井に暮らす庶民の役も多くこなし、本当にそこらにいるようなおばちゃんの生活感を滲ませていました。異色なのは「天国と地獄」(1963 黒澤明監督)の麻薬中毒の女、o1080081014253153387
「みな殺しの霊歌」(1968 加藤泰監督)の有閑マダム役でしょうか。応蘭芳さん、沢淑子さん、中原早苗さん、河村有紀さんらと5人で無垢な少年を強姦!する熟女を演じ、その復讐で佐藤允さんに殺される役でした。応蘭芳さんについては当ブログ7月6日「マモルのママとガムのママは同期生」に書きました。ご参照ください。
そして、菅井さんの訃報を伝える新聞などでも代表作としてあげられている「必殺」シリーズの「中村せん」役。1973年放映のに始まる白木万里さん演じる「中村りつ」と組んだ「せんりつ(=戦慄)」コンビで「中村主水」(藤田まことさん)をいびる姑役は絶品、「ムコ殿!」というキメ台詞も有名になりました。
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シリーズが続きあまりにそのイメージが定着し、「本当に鬼姑と思われて一人娘の結婚に支障がでる」と心配になった菅井さんは降板を申し出たことがあったという有名なエピソードがあります。それほど、「中村せん」は菅井さん以外には考えられない当たり役になったのですが、1973年に初めて演じたときは菅井さんまだ47歳! まったく見事に演じておられました。
数々の映画、ドラマで欠かせない脇役として活躍された菅井きんさんのご冥福を心よりお祈りいたしま  す。  (ジャッピー!編集長)
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「金足農」準優勝で思い出した映画「KANO」

今年の全国高校野球選手権で快進撃し準優勝した「金足農業高」を見て思い出した映画があります。「KANO 1931海の向こうの甲子園」(2014 マー・ジーシアン監督)という実話を基にした台湾映画です。
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タイトルの「KANO(カノ)」とは「嘉義農林学校」のことで、ユニホームの胸に「KANO」とネームが入っているのです。「金足農業高」のユニホームは漢字ですが地元では「カナノウ」と呼ばれているので似ています。そして、日本統治時代の台湾から「甲子園」に出場した農業高校が、決勝戦まで進むという話だったので今回のカナノウの快進撃で思い出したのです。
日本統治下にあった台湾、甲子園出場枠が1校で、日本人のみのメンバーという学校が大半だったのですが、「三族共学」の嘉義農林は、漢人(中国大陸から移住した漢民族がルーツ)・台湾原住民・日本人の混成チームです。その嘉義農林の監督になったのが近藤兵太郎さんという強豪・松山商の元監督だった人です。この人に扮するのが永瀬正敏さんで、寡黙で厳しい中に優しさの滲む好演を見せています。駿足の陸上部の選手、打撃の素質があるテニス部員をスカウトしたり、勝つための陣容が揃っていきます。近藤監督は3つの民族に対し、全く偏見なく同じように接し、チームを鍛えぬきます。打撃のパワーのある漢人、足の速い台湾原住民、守備の上手い日本人という特色を活かします。選手たちも厳しい練習に耐え、力をつけていきます。そして、それまで一勝もしたことがないチームがとうとう台湾代表になります。

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船に乗ってはるばる甲子園にやって来た「嘉義農林」にマスコミが集まってきて好奇と「上から目線」的な姿勢で質問をします。このとき近藤監督が「この子たちを見ろ! 同じ球児だ!」と言うのが感動的です。予想を覆し、勝ち上がっていく「嘉義農林」はついに中京商との決勝にのぞみます。ここまでチームを引っ張ってきたエース呉明捷くん(ツァオ・ヨウニンさん)は指を痛めていて決勝で打ち込まれます。ピンチのときにマウンドに集まった仲間が「俺たちが守るから打たせていけ!」というところも良いシーンでした。この辺も「地元の選手」のみで構成された「金足農」のチームの絆と重なります。よく野球映画で明らかに素人のプレイを見せられると興覚めしますが、この映画は「嘉義農林」の選手たちをキャストするときに「5年以上の野球経験のある人」を選んだとのことで、試合のシーンは本物の迫力です。特にツァオ・ヨウニンさんは当時、「世界野球選手権大会」にも台湾代表で出場したほどの大学野球の選手だったそうです。
「嘉義農林」は完封され準優勝に終わりますが、この1931年の「甲子園大会」では「球場の観客の大部分は嘉義農林びいきだ」と菊池寛さんが朝日新聞に書いています。このあたりも「金足農」を応援する人が多かった今大会と共通しますね。「判官びいき」というのは今も昔も変わらないようです。
この映画を観たのは3年前ですが、それまで「嘉義農林」のことは知らなかったので興味深く観れました。この映画は台湾で興収10億円を超える大ヒットになり、「映画を観て甲子園に来たくなった」という人が増え、翌年の甲子園には台湾からの観客が多かったそうです。 (ジャッピー!編集長)
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1969年の決勝戦を観ていた夏

昨日の当ブログで書いたように、今年の「甲子園」で導入された「タイブレーク」方式には大いに違和感を感じるわけです。「いかに塁に出るか」→「塁に出た走者をいかに進めるか」という作戦、戦術の妙に野球の面白さがあるわけで、それをショートカットしていきなり「無死一・二塁」というのはねえ。そこに至るまでの微妙な流れやアヤがドラマがあるんですがねえ。いきなり、結末だけ見せられる映画みたいです。今大会でも済美高校の「逆転満塁サヨナラホームラン」がありましたが、タイブレークではじめからランナー2人置いた設定からとなると「半分、劇的」という感じです。
過去の大会で「延長戦」はリアルに劇的なドラマを生み出しています。僕が今までの人生で甲子園大会を観た中で一番印象に残っているのが、1969年の決勝戦です。そうです、松山商VS三沢の延長18回同点、引き分け再試合となったゲームです。多くの方もあげるレジェンドというべき試合ですが、少年だった僕はこの夏、沼津の親戚の家にあずけられていて典型的な「昭和の夏」をおくりながら観ていたので個人的な記憶とともに思い出されます。井上明投手と太田幸司投手の息詰まる投手戦で0対0のまま入った延長戦。三沢は15回だったか満塁でサヨナラのチャンスがありました。スリーボールから井上投手が投げた一球が外れたように見えました。「押し出し?」と思ったら判定は「ストライク」で僕もテレビの前で「ええーっ!」と叫んだ記憶があります。misawa
最終18回には太田さんが盗塁を試みてアウトになったりと、裏の攻撃だった三沢は押しながらもホームが遠かったのです。もう本当にテレビの前に釘付けでした。こういった勝利と敗北の運命が行ったり来たりする緊迫感ある試合は観られなくなるかもしれません。(今のところ決勝戦では15回まで延長。再試合はタイブレーク採用というルールです)
あの頃、甲子園に出ていた球児たちはずいぶん年上のお兄さんだったわけですが、ずっと「甲子園大会」を観続け、時が流れ、球児たちもいつの間にか年下となり、そして今や、監督にも年下の人が多くなり、選手の親の年代、どころかヘタしたら選手の祖父に近い歳になってしまいました。第100回記念の大会、自分の人生もずいぶん遠い所まで来てしまったなあという感慨にため息をつくばかりです。
 (ジャッピー!編集長)
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古き良き高校野球を見せてくれた金足農業高

夏の全国高校野球選手権も閉幕しました。子どもの頃はこの「甲子園」が終わると夏休みの終わりが視界に入ってきて何とも淋しい気持ちになったものです。今年の決勝「大阪桐蔭VS金足農」、僕も金足農を応援していました。大阪桐蔭の巨大戦力の牙城を、県立高校(全員地元の選手!)で這い上がってきた農業高校が崩してくれるんじゃないかという期待。03d758b6
それに加えて、準々決勝の近江高戦で「2ランスクイズ」で逆転サヨナラ勝ちを決めるなど、「古き良き高校野球」という感じの戦いぶりに魅力を感じました。大阪桐蔭なんて全国からレベルの高い選手を集めガンガン打つ野手、投手も何枚も揃え、データ分析室まであるというのだから、もうほとんどプロです。
残念ながら結果は準優勝。初回、あの吉田輝星投手がフォアボールや暴投で3点を許す立ち上がり、テレビで観ていても力んでいる感じでした。決勝という舞台、しかも「大阪桐蔭」というビッグネームにやはり平常心で臨むというのは難しいものだと思いました。これがいわゆる「甲子園の魔物」というものなんでしょう。思わぬワンサイデッド・ゲームになってしまい、吉田投手は5回で降板となりましたが、今夏、吉田投手がマウンドを降りるのは初めて。秋田県予選から甲子園の準決勝までひとりで投げぬいてきたのです。相当な疲労もあったでしょうがまさにエースという存在感でした。またプロ野球での活躍を見てみたい好投手です。
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かつてはこういった「ひとりのエースが投げ続ける」というのはよくありましたが、昔とは暑さのレベルが違うので、たしかにもうその方式は無理かもしれません。これからは複数の投手を持ち、継投策をとるか、先発ローテーションを作るみたいなまさにプロ仕様の起用をしないと勝てないかもしれません。そうなるとますます強豪校が有利になりますかねえ。災害的な暑さの国になってしまったから致し方ない面がありますね。
そういえば、今大会から選手の負担減、故障防止という観点で「タイブレーク」も導入されました。延長12回を過ぎたら、無死一塁・二塁から始まるわけですが、野球の攻防の流れ「いかに塁に出るか」「いかに走者を得点圏に進めるか」「いかに点をとるか」のうち、はじめの2つを飛ばしたらもう野球ではないような気がします。既にランナーが2塁にいるんだから「いかに点をとるか」だけ。よく「野球は筋書きのないドラマ」と言われますが、これじゃあ「半分シナリオが作られたドラマ」になってしまう感じで、僕は反対だなあ。延長対策としてもっと他に方法があるように思います。
(ジャッピー!編集長)


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あなたは「水」の違いが分かりますか

昨日の当ブログで、現在「水を買う」ことが当たり前になったのが、昔からすると信じられない……というようなことを書きました。結局、「売るモノ」を次から次へと生み出さなくてはならない資本主義の宿命のようなものに踊らされているだけじゃないかと。もう「本当に必要なもの」というのは尽きているんじゃないのかねえ。最近、「透明なコカコーラ」というのが売り出されたようですが、もう「味」とか「ゼロカロリー」とか、やれることが無くなったというわけですよね。何でも、職場とかで「無色のコーラ」だと「水」のフリして気兼ねなく飲めるからだって。そんなニッチな需要で、新商品というのが苦しいですね。定着するんでしょうか。昭和世代としては、あの黒褐色でないとコーラを飲んだ気にならないなあ。
ともかく、「水道水」を飲んでいる身からすると、やれ「ヴォルヴィック」だ「南アルプス」だとそんなに味に違いがあるのかなあと思います。世の中には「利き酒」ならぬ「利き水」できる方もおられるのかもしれませんが、普通に暮らしている分には「水」は「水」だと思います。だいたい、本当に「その水」かどうかだって分かりませんよ。そこらの水道の水を詰めているだけかもしれないし。「恋人たち」(2015 橋口亮輔監督)(←この映画については当ブログ2016年10月10日を参照)の中にも、普通の水をペットボトルに詰めて高額で売る詐欺商法が出てきました。images koibito

そういえば、昔読んだ伊丹十三さんの本(「日本世間噺大系」文春文庫)に「クソ水」という話(というか座談会)がありました。湯河原でチフス患者が出て、調べてみると水道水から菌が発見されたのですが、銀行の寮からの廃水が配水池に入り込んでいたのが原因だったのです。
驚くべきことは、それが判明するまで5年間もの間、寮の汚水(クソ水)を近隣の住民は飲んでいて、誰も気づかないどころか、「この辺の水は美味いね」と言って飲んでいたというのです。ほんのり味?がついていて美味しく感じていて、他所からのお客さんにも自慢していたそうです。さすがに体調を悪くした人も出たそうですが、一方ではまったく健康、ピンピンしている人も多かったといいますから、人間の体の浄化作用?というのもすごいものだともいえます。この伊丹さんの本には他にも市井の人の面白い話が取り上げられています。
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 (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
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昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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