ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2019年02月

「明日にかける橋 1989年の想い出」約30年ぶりの亜湖さん

昨日の当ブログで書いたように、竹田かほりさんは1982年、「甲斐バンド」のリーダー・甲斐よしひろさんと結婚され、スッパリと女優を辞めてしまいます。当時の映画界で竹田さんと並び活躍された若手女優に森下愛子さんがいました。森下さんの本名は「竹田佳代」なのでややこしいですが、竹田かほりさんとも仲が良かったと言われています。森下さんも吉田拓郎さんと結婚されて(ミュージシャンというのはモテるなあ!)女優は辞めていましたが、後年復帰されテレビドラマなどでお母さん役などやっています。が、竹田さんの方は女優に戻ることはなく、主婦に専念され表舞台には出ておられません。たしか、娘さんがミュージシャンになり、結婚され子どももいるので、往年の「桃尻娘」竹田かほりさんも孫がいるお祖母ちゃんというわけです。
そして、「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(1978 小原宏裕監督)の竹田さんの相棒、亜湖さんの名前を昨年、久々に見かけました。「明日にかける橋 1989年の想い出」(2018 太田隆文監督)という映画のキャストの中に「亜湖」とあったのです。もちろん、公開されてすぐ「有楽町スバル座」に観に行きました。映画はタイムスリップもので、「明日橋」という橋を思いをこめて走り抜けると、願った時代に行けるという設定です。主人公の鈴木杏さんが高校生のときに弟とケンカして「うるさい!お前なんか死んじゃえ!」と言ったその日、弟が本当に交通事故で亡くなってしまいます。以後、父親は酒浸り、母親は精神を病んで入院と家族は不幸から抜け出せません。自分のせいと苦しむ杏さんが1989年に戻り何とか弟の死を阻止しようとします。そうすれば未来の家族が幸せになれると信じて……。この映画では、タイムスリップした杏さんが高校生時代の自分に会ったり、パラドックス的に?という場面もありますが、「行動することが未来を変える」というテーマはよく伝わります。藤田朋子さん演じる化学の先生が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985 ロバート・ゼメキス監督)のファンだったり、スケバン三姉妹とかリゲイン、、ジュリ扇などのバブル期のアイテムも登場して楽しめました。
そして、映画が終わり、亜湖さんはどこに出ていたのか分かりませんでした。細かい所まで観ていたのに……と訝しく思いながら、売店に置いてあるパンフレットをめくってみると、「えーっ!あの人が亜湖さん?」と思わず声が出そうになりました。ポッチャリだった亜湖さんが痩せてもう別人のよう「痩せて」というレベルではないですね、昔の面影はなく、おそらく多くの人は亜湖さんとは気づかないでしょう。(あとで知ったところでは長く闘病されておられるようです) 僕が亜湖さんをスクリーンで観たのはおそらく、石橋蓮司さんが主演された「出張」(1989 沖島勲監督)が最後。奇しくも映画の中のタイムスリップ先の1989年以来です。スクリーンで再会した亜湖さんに、29年という時の流れをあらためて感じながら、こうして映画にまた出ておられることが嬉しく思えたのでした。
(ジャッピー!編集長)
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「俺達に墓はない」の竹田かほりさんと「HERO」の謎

昨日の当ブログで書いたように、「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(1978 小原宏裕監督)の主演コンビ、竹田かほりさんと亜湖さんは当時の映画界で気鋭の監督たちに起用され大活躍でした。竹田かほりさんは日活のゴールデンウイーク公開「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」の4カ月後、今度は日活の夏休み公開の一般映画「帰らざる日々」(1978 藤田敏八監督)、年末には「殺人遊戯」(1978 村川透監督)に出演と、すっかり当時の映画好きの若者たちの心をつかみました。
「殺人遊戯」に続いて松田優作さんと共演したのが「俺達に墓はない」(1979 沢田幸弘監督)です。この作品も東映セントラル・フィルム製作で、黒澤満プロデューサー(当ブログ2月16日「追悼・黒澤満さん」参照)と沢田幸弘監督という「日活ニューアクション」の現場にいたお二人がタッグを組んでおりますから、まさにプログラム・ピクチャー!で理屈抜きで楽しめる作品です。
優作さんと弟分の岩城滉一さんが暴力団事務所の金庫を狙いますが、同じ目的の志賀勝さんと鉢合わせ、お金をめぐって優作さんと志賀さんが殴り合い(壮絶!)している間に札の大半を川に流してしまいます。優作さんと志賀さんは意気投合して次の「デカいヤマ」に挑みます。ヤクザの主催する賭博ツアーのバスを襲撃して大金を強奪しますが、ひとり外された形の岩城さんが嫉妬?し、仲間割れに発展するというストーリーです。岩城滉一1975年、元クールスにいた柄を活かして「暴走族」映画のヒーローでデビューしていましたが、この映画ではドジばかりの弟分役で、仲間割れの原因もほとんどこの弟分の嫉妬と誤解に端を発します。ヤクザに捕まってブタ小屋に入れられ、豚まみれになるシーンなど、かつての暴走族ヒーローが……と妙な感慨を覚えます。
竹田かほりさんは、優作さんと岩城さんが根城にするバーに転がり込む女の子で、シャブ中毒。3人組が争っている隙に札束の入ったカバンを奪って逃げる竹田さんを見て、優作さんが「あの桃尻娘め!」と言うのには笑いました。おそらく優作さんのアドリブと思われます。したたかな竹田さんも含めての仲間割れに暴力団の追撃と最後まで目が離せません。爆発でミイラ男と化す暴力団幹部の石橋蓮司さんにも注目です。
劇中、バーの二階で、岩城さんが竹田さんにのしかかりコトに及ぶシーンがあります。竹田さんがヌードを見せるこの場面のバックにかかっているのが、何と!甲斐バンドの「HERO(ヒーローになる時、それは今)」なのです。皆さんご存知のように、のち1982年に竹田さんは甲斐よしひろさんと結婚して女優を引退するのですが、このシーンに流れた甲斐バンド、果たして偶然なのか、それにしてはあまりのタイミング。それともこの頃からもうお二人は付き合っていたゆえの選曲なのか。ちょっと真相が知りたくなります。
プログラム・ピクチャーの面白さが詰まった快作「俺達に墓はない」は、明日23日(土)、池袋の新文芸坐で上映されますから是非ご覧ください! 併映は「蘇える金狼」(1979 村川透監督)です。
(ジャッピー!編集長)


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竹田かほりさんと亜湖さん

昨日の当ブログ「追悼・橋本治さん」で触れましたが、橋本さんの小説を映画化した「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(1978 小原宏裕監督)はヒット作となり、シリーズ化されました。スリムな竹田さんとポッチャリの亜湖さんのヴィジュアル的な対照に加えて、すでにグラビアなどで活躍していた竹田さんと、高校時代から舞台で一人芝居をしていたという「アングラ」度の高い亜湖さんという異種の組み合わせが見事にハマりました! 活発なレナ(竹田さん)とちょっと鈍くさい裕子(亜湖さん)のキャラクターにピッタリで、この映画の成功の要因は、主演コンビによるところ大です。
一応、当時「日活ロマンポルノ」の枠で公開された作品ですが、それまでの「ロマンポルノ」というと、やはり「大人」のちょっと淫靡な世界というムードでした。作品上、どうしても映画館にひっそり入っていくみたいな感じでした。それが、他の映画会社との差別化になっていたわけですが。女優さんも、若手もいましたが、どうしても白川和子さん、宮下順子さんのようなじっとり濡れたような成熟した「おんな」が主力でした。どこか陰花の匂いがしていた「ロマンポルノ」の女優さんたち、そこに登場して、悲壮感もなく、スッパリと脱いで軽やかに演じる竹田さん&亜湖さんのコンビは本当に新鮮でした。新しい世代の女優という感じがしました。
既にグラビア等でアイドル的人気のあった竹田かほりさんの映画デビューは「ピラニア軍団 ダボシャツの天」(1977 山下耕作監督)で、当時大ブレイクの「ピラニア軍団」の拓ボンこと川谷拓三さん主演のコテコテの東映娯楽作品。奈良の田舎から出て来た娘・ナツの役で、兄貴分(夏八木勲さん。怪演!)に「トルコ風呂に売り飛ばす女を見つけてこい!」と命じられた天(川谷拓三さん)に声をかけられます。しかし、天はあまりに素直で天真爛漫なナツに愛情を感じてしまう……という展開で、いわば「マドンナ」役ですが、本当に可愛い! ラスト近く「わては極道のイロやで!」と啖呵をきるところもキュートでカッコいいのです。
亜湖さんは、ATGの「星空のマリオネット」(1978 橋浦方人監督)が映画デビュー。「桃尻娘」のあともその脱ぎっぷりの良さで何本か「ロマンポルノ」に出ている他、「トラック野郎」シリーズに出演、特に「トラック野郎 突撃一番星」(1978 鈴木則文監督)でのジョナサン(愛川欽也さん)が恋におちるストリッパー役が印象的でした。この「トラック野郎 突撃一番星」は樹木希林さんの怪演で知られますが(←当ブログ2018年9月19日参照)桃次郎(菅原文太さん)のライバルで川谷拓三さんが出ています。奇しくも、東映作品で拓ボン、竹田かほりさん、亜湖さんが繋がりました。この時代の映画の顔だったことが分かりますね。  (ジャッピー!編集長)

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追悼・橋本治さん 「桃尻娘」の時代

今年の1月29日に作家の橋本治さんが亡くなりました。70歳というのは若すぎます。1968年、東大闘争時の「駒場祭」のポスター「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」で有名になった橋本さんですが、訃報を伝える記事を見たら、喪主がお母さんになっていました。70歳の橋本さんのお母さんですから相当なお歳と思いますが、息子を送る気持ちを思うと胸がつまります。
橋本治さんといえば、映画好きにとっては「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(1978 小原宏裕監督)です。僕ももちろん観に行きました。このところ、当ブログで「日活ロマンポルノ」の話題を書いていますが、「桃尻娘」もその1本でしたがゴールデンウイーク公開の大作?扱いだったと記憶しています。描写もライトな感じで、普段の客層と違う若者をターゲットにしてヒットしました。たぶん今観たら、「これがポルノ?」と拍子抜けすると思います。今だったら「一般映画」でしょう。ヒロインを演じた竹田かほりさん、亜湖さんのコンビもよく、カラッと明るい青春映画になっていました。原作者の橋本さんもチラッと出ておられました。
ヒットを受けてシリーズ化され、このコンビで全3作が作られました。「桃尻娘 ラブアタック」(1979 小原宏裕監督)、「桃尻娘 プロポーズ大作戦」(1980 小原宏裕監督)と観て面白かったので、すぐに原作を読みました。「観てから読む」とどうしてもそうなりますが、竹田さん&亜湖さんのイメージで読むことになりましたが、同級生でゲイの高校生・木川田くん(オカマの源ちゃん)が原作と映画ではヴィジュアル・イメージが違うので、それはそれで面白かったです。女子高生の口語、文体で書かれた小説は映画以上にポップで、それまでの読書体験にないものだったので新鮮な驚きがありました。スラスラ読めてしまったので、次々に続篇(「その後の仁義なき桃尻娘」「帰って来た桃尻娘」「無花果少年と瓜売小僧」「無花果少年と桃尻娘」)を読み、5作全部読み終えた頃には、映画にはならなかったストーリー、エピソードをたっぷりしみ込んで、登場人物が何だか知り合いのように思えました。ポップな文体は変わらないのですが、読み進めていくとだんだん何だか妙な寂寥感を感じた印象があり、一種の大河青春小説の形をとって「時代」の雰囲気が濃厚に漂っていたのでしょう。その寂寥感はその「時代」がまとっていたのかもしれません。その当時の固有名詞もたっぷり登場するので、今読めば、その「時代」の一種のカタログとしても興味深いかもしれません。
そういえば、たまたま昨年、橋本治さんの書かれた「草薙の剣」という小説を読み、これはスゴイと感銘を受けたのですが、昭和~現代にいたるクロニクルを世代ごとに描いていて、あとになって思えば、橋本さんは死を予感してこの集大成的な作品を残されたのかなあと思ってしまいます。そして、「平成」という時代が終焉となる年に亡くなる……まさに「時代」とともにあった方だったという符合のように。数々の著作で時代を描破されてきた橋本治さんのご冥福を心よりお祈りいたします。 (ジャッピー!編集長)
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「ピンクのカーテン」と「昭和の池袋」

昨日の当ブログ「追悼・上垣保朗監督」で、上垣監督が美保純さんを起用したヒット作「ピンクのカーテン」(1982 上垣保朗監督)に触れました。「ピンクのカーテン」は池袋~目白あたりでロケ撮影されていて、池袋に長く住んで「我が庭」のようだった僕には馴染み深い風景がふんだんに出てきます。特に「サンシャイン60」ビルが印象的に使われていて、美保純さん演じる野理子とその兄が暮らすアパートの窓から見えるのが「都会の片隅」感を醸し出し効果的でした。兄妹で「サンシャインシティ」に買い物に行くシーンもあって、僕も当時よく行った場所なので「あ、あそこ! 行ったよ!」と思いながら観ていた記憶があります。
そのように「ピンクのカーテン」には当時の池袋周辺の風景が映りこんでいて、今見るとけっこう懐かしいんじゃないかと思います。この前の土曜日(2月16日)にテレビ東京「出没!アド街ック天国」が「昭和の池袋」特集だったので観てみました。「サンシャイン60」は「昭和の池袋」2位にランキング。1978年(昭和53年)に登場したこのビルは、池袋を地元としていた僕にはしだいに出来上がっていく過程も「風景」として残っています。だんだんと骨組が高くなっていくのを毎日見ながら、友だちととんでもない高さの所に重機をどうやって持ち上げたのかなんてことを話したものです。
ランキングの1位は「デパート」。牧野周一さんが漫談でよくネタにしていた「東口の西武、西口の東武」の2トップに加えて、今のパルコの所にあった「丸物」も紹介されて懐かしかったです。ランキング12位では旧「文芸坐」のことも紹介され、併設された「しねぶてぃっく」の写真が出たのは懐かしかった! ここで映画関連の本をよく買ったものだし、ここの店長が始めた「ジャッピー!」という雑誌に関わったのです。
7位の「池袋演芸場」も改装される前の様子を柳家小三治師匠が語ったり、ランキングに入らなかったけれど薬丸裕英さんが「芸能人水泳大会」の思い出とともに「マンモスプール」(僕も何回も行ったなあ!)に触れました。現在は無くなってしまった場所も多く、タイムスリップしたような感じでしたが、一方、現在も当時と変わらぬ佇まいの店、場所も多く登場しました。立ち食いソバの「君塚」、街中華の「新珍味」といった僕が何度も行ったことのある店も出て来ました。青江三奈さんの「池袋の夜」にも唄われた「美久仁小路」など「昭和」の匂いが今も漂ってくる雰囲気です。ゲストで出ていた藤田ニコルさんが「今はどこもキレイすぎちゃって面白くない。こういう所の方が味がありますね」と素直な感想を述べていて、ちょっと見直しました。  (ジャッピー!編集長)
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1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
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