ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2019年04月

森山加代子さんも出演、昭和の商店街映画「九ちゃん音頭」

4月24日の当ブログで、デビュー直後、スター歌手になった森山加代子さんが出られた映画のことを書きました。森山加代子さんは、同じマナセ・プロ所属の坂本九さんとはデュエット曲も出していました。当然、人気絶頂の坂本九さん主演映画にも森山さんは出ています。僕がよく覚えている作品が「九ちゃん音頭」(1962 市村泰一監督)です。
この映画の舞台は、「新丸子商店街」で、九ちゃんは神津島から出て来て八百屋に小僧さんとして働いています。八百屋の主人は中村是好さん、おかみさんは桜むつ子さん、先輩の従業員に山下洵二(のち洵一郎)さんです。九ちゃんの役は「一八=イッパチ」という名前ですが、商店街のバーのママ(町田祥子さん)の「面倒くさいから一と八を足しちゃいなさいよ」の一言で、劇中でも「九ちゃん」と呼ばれます。映画は商店街のいろいろなお店の小僧さんたちの交流を描いています。プロボクサー志望でちょっとワルっぽいジェリー藤尾さんは肉屋の小僧さん、電器屋に勤める石川進さん、あと「ダニー飯田とパラダイス・キング」も登場、当時のカバー・ポップス歌手が顔を揃えます。それぞれのお店の休みがバラバラなので一緒に遊べないので、九ちゃんが商店街の休みを統一したり、小僧さん仲間の結束の強さが描かれます。山下さんが八百屋を辞めて勤め人になったのを見て「いいなあ、」ホワイトカラーは……」とぼやく仲間には、九ちゃん「ダメだよ。オレたちは自分を守るのは自分自身なんだから」と叱咤します。とにかく、仲間思いで前向きな九ちゃんなのです。既に「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」を通過して、元の松竹お得意の明朗な小市民映画に戻っています。
九ちゃんの憧れのマドンナは、ブルジョアのお屋敷(奥さんが浦辺粂子さん!)のお手伝いさんの桑野みゆきさんです。冒頭、洗濯物を干しながら唄っている桑野さんに見とれるシーンがありますが、歌声は明らかに森山加代子さんのアフレコです。また、九ちゃんと同じ神津島出身の十朱幸代さん(うなぎ屋の店員)が、ジェリーさんと付き合っていて、幼馴染の九ちゃんは心配します。十朱さんが夏ミカンばかり食べているのを見た桑野さんが「十朱さんが妊娠している」と思い込んで九ちゃんに知らせたからです。それをきいたジェリーさんは金を稼ごうと、肉屋を辞めてキャバレーの用心棒みたいになり、悪い仲間とひったくりの計画に加わります。狙われたのがホワイトカラーになった山下さんですが、良心が痛んだジェリーさんはワル仲間を裏切り、山下さんに「カバンに気をつけろ!」と注意します。商店街仲間の友情でジェリーさんは悪の道に入らず、十朱さんの妊娠も桑野さんの早とちりでした。
さて、九ちゃんは桑野さんに「ぼくのこと①好き②フツウ③嫌い」と書いた三択のラブレターを出し、返事をお祭りの夜にもらうことになりますが、桑野さんは結婚が決まり田舎に帰ることになっていたのです。ガックリした九ちゃんが浦辺さんのお屋敷に行くと、ベランダから例の歌が聞こえます。新しいお手伝いさんは、桑野さんと入れ替わりでやって来た彼女の妹だったのです。これが森山加代子さんで、ここではもちろんご本人の歌唱です。九ちゃんにまた希望の光がさした?ところで映画は終わります。
森山加代子さんはラストにちょこっと出るだけですが、当時の商店街の様子や、御用聞き、お手伝いさん、町のお祭り、のど自慢大会など、昭和の懐かしい生活描写が楽しめます。真鍋博さんによるカラフルなタイトルバック、小僧さん仲間が海で遊ぶシーンの桑野みゆきさんのキュートな水着姿も忘れられません。  (ジャッピー!編集長)
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追悼・スコット・ウォーカーさん 「ビートルズ」と人気を二分

今年の3月22日、元・ウォーカー・ブラザースのスコット・ウォーカーさんが亡くなりました。76歳だからまだ若いですね。「ウォーカー・ブラザース」といえば、1960年代後半、日本では「ビートルズ」と人気を二分していました。当時、イトコの家にあった「ミュージック・ライフ」誌をよく読んでいたのですが、人気投票では常に上位で、「ビートルズ」をしのぐときもありました。特に、日本で人気が高かったという点では、のちの「クイーン」に通じるものがありますね。(←当ブログ2019年1月2日、3日をご参照ください) ルックス面から女子からの人気が高かったと思います。特にスコット・ウォーカーさんは、アイドル的な人気がありました。どれほど、日本で人気があったかというと、「ビートルズ」の次に武道館公演をした海外バンドが「ウォーカー・ブラザース」なのです。たしか、もう解散していたのを、日本のファンのためにこの公演だけはやったという話がありました。
ウォーカー・ブラザース」については、当時、長く誤解してことが3つありました。まず、そのバンド名、メンバーがスコット・ウォーカーさん、ジョン・ウォーカーさん、ゲイリー・ウォーカーさんという名前だったので、てっきり「ウォーカー家の三兄弟」と思い込んでいたのです。ところが、全員、本名ではなく、血縁関係なし。「ウォーカー」はお揃いでつけた芸名でした。のちの「ラモーンズ」とかもそうですよね。メンバー全員、ラモーン姓を名乗っていましたがこちらも芸名。たしか、ポール・マッカートニーさんが「シルバー・ビートルズ」時代に名乗っていた「ポール・ラモーン」にちなんでいたと記憶しています。
次に、「ウォーカー・ブラザース」はイギリスでヒットを飛ばし、日本に紹介されたのでてっきりブリティッシュのバンドかと思いきや、メンバーは3人ともアメリカ人。結成して鳴かず飛ばずだった頃、「ビートルズ」に始まるいわゆる「ブリティッシュ・インヴェイジョン」で英国のグループが続々現れた風潮にのって、渡英したのでした。こちらも、てっきり英国のバンドと思い込んでいました。
そして、これも「ビートルズ」と対比されることが多かったせいで、彼らが自分で曲を作っていると思い込んでいましたが、オリジナルはほとんどなく、ほとんどがカヴァー曲でした。英国でチャート1位となった出世作「涙でさようなら」はバート・バカラックさん&ハル・デヴィッドさんの楽曲ですし、一番有名な「太陽はもう輝かない」も元々はフランキー・ヴァリさんが出した曲です。日本でヒットし、CMにも使われた「孤独の太陽」は元々カンツォーネです。ちなみに、この「孤独の太陽」のイントロ部分がテレビ・アニメの「あしたのジョー」の主題歌(唄・尾藤イサオさん)によく似ていると昔から思っていました。
前述したように、既に解散していたのに、日本のファンのために日本公演をした1968年には、ゲイリー・スコットさんが「カーナビーツ」と一緒に「恋の朝焼け」という曲を録音しています。作詞の「欺古都」とはスコットさんのことです。しっかり、GSサウンドです! 「カーナビーツ」はジョン・ウォーカーさんのソロ作品「アナベラ」をカヴァーしてますし、やはりゲイリーさんのソロ・シングルだった「トゥインキ―・リー」もカヴァーするなど、交流があったようです。
グループサウンズとも共演するなど、日本で爆発的人気を誇ったスコット・ウォーカーさんのご冥福を心よりお祈りいたします。 (ジャッピー!編集長)


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「交通事故」に拘った成瀬巳喜男監督

昨日の当ブログで、池袋で事故を起こした87歳の男性が「旧通産省工業技術院院長」という肩書で報道されて、三宮で事故を起こしたバス運転手には「容疑者」となっていることに疑問を呈しました。今朝、ニュースを観ていたら、池袋の事故の方は加害者もケガをして病院に搬送され「逮捕」に至ってない、それに対して三宮の方は「現行犯逮捕」ということなので「容疑者」と報道していると説明されていました。なるほど、そういうルールなのか……しかし、池袋の87歳男性は事故のあと、自分の息子に「人をいっぱい轢いてしまった」と電話しているのだからその時点で「容疑者」にはならないのかなあ。それにあまりに「官僚」肩書が強調されているように感じます。気のせいですかね。
それにしても、妻と3歳の娘さんを亡くした松永さんの昨日の会見、本当に胸がつまりました。「娘がこの先、成長して大人となって私たち夫婦の元を離れて、妻と寿命が尽きるまで一緒にいる。そう信じていましたが、たった一瞬で私たちの未来は奪われてしまいました」という言葉、大切な人と描いていたあるべき未来が消えてしまった無念。ごく普通の日常であったのが突然断ち切られてしまった理不尽。絶望感とともに、加害者に対する怒りをぶつけたくなるところを抑えて、危険運転への警鐘を伝える姿にうたれました。「少しでも運転に不安がある人は運転しないという選択肢を考えてほしい。家族の中に運転に不安がある方がいるならば、今一度家族内で考えてほしい」という訴えを皆が受け止めないといけません。それでふせげる事故がたくさんあるはずなのです。
「交通事故」を多くモチーフとした映画作家に成瀬巳喜男監督がいます。数々の女性映画の傑作で知られる名匠ですが、驚くほど「交通事故」が登場します。遺作の「乱れ雲」(1967 成瀬巳喜男監督)は交通事故で夫を亡くした司葉子さんが加害者の加山雄三さんと惹かれあうメロドラマ。(一線を超える直前、交通事故現場を目撃して別れるのですがここの演出力がすごい!) その1本前は、ずばり「ひき逃げ」(1966 成瀬巳喜男監督)で高峰秀子さんの子どもがひかれる場面があります。(こちらは加害者が司葉子さん)、他にも女性の一代記もの「女の歴史」(1963 成瀬巳喜男監督)も高峰秀子さんの息子(山崎努さん)は自動車の衝突事故で亡くなりますし、オールスター映画「娘・妻・母」(1960 成瀬巳喜男監督)は夫をバス事故で亡くした原節子さんが実家に帰ってきます。戦前の作品でも「夜ごとの夢(1933 成瀬巳喜男監督)でもヒロイン(栗島すみ子さん)の子どもが交通事故に遭いケガをしまう。「電車事故」に広げれば、「女の座」(1962 成瀬巳喜男監督)の高峰秀子さんの息子(大沢健三郎さん)は電車に轢かれ不慮の死、戦前の「腰辨頑張れ」(1931 成瀬巳喜男監督)でも保険勧誘員の山口勇さんの息子が電車に轢かれます。これは現存する最古の成瀬作品ですから、ずいぶん初期から「事故」というモチーフが登場しているのです。
成瀬監督がここまで「交通事故」「電車事故」に拘るのは、実際に事故に遭った人がごく近しいところにいたのか、あるいは市井の人を描く作風の中で、理不尽に家族の運命を変えて
しまうものとして取り上げることが多かったのでしょうか。 (ジャッピー!編集長)
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痛ましい事故と「運び屋」、そして「格差」

今月19日に、池袋で高齢ドライバーによる事故で、若い母親と3歳の女の子が亡くなりました。普通に横断歩道を歩いていた親子の命が奪われる痛ましい事故、残された遺族の方は受け止めきれない思いでしょう。僕は長く池袋に住んでいたので、土地勘もありいわばホームグラウンド、よく知っている場所でこういう事故があると、いつどこでこういう事故に巻き込まれても不思議はないという当たり前のことをあらためて感じます。
この事故の何日か前、こんなことがありました。例によって、映画を観に行ってロビーに座って待っていました。2人組のおばあさんが近くに座ってお喋りをしていました。映画を良くご覧になるらしく、「この間の『運び屋』良かったわよねえ~」などと言っているのが聞こえました。僕も『運び屋』(2018 クリント・イーストウッド監督)を観ていた(←当ブログ3月17日、18日参照)ので、「おっ」と注意をひきました。けっこう大きな声で喋っていたので、聞こえてきたのですが、片方のおばあさんが「ねえ、もう90歳近いんだって。でも、あんなに運転しているんだから、私なんてまだまだ大丈夫よねえ」とおっしゃっていました。続いて「なのに、もう運転やめろとか言うのよ、失礼しちゃうわねえ」と聞こえてきました。どうやら息子だか嫁に「運転あぶないからやめて」と言われていることに不満を漏らしているのでしょうが、イーストウッドさんは超人だし、まして映画なんですけど……。ちなみに、そのおばあさん、杖をついていました。きっと、こんな風に「免許返納」を拒んでいらっしゃるお年寄りは多いんでしょうね。『運び屋』はそんな方たちに勇気を与えてしまったかもしれません。それぞれの方に事情はあるでしょうが、今回のような痛ましい事故があると、やはりある程度の年齢制限は必要かなあ……とも思います。免許を撮るのに18歳以上という下限があるなら、上限もあってもいいのではと個人的に思います。
と考えていたら、今度は三宮でバスの事故が発生し、尊い命が失われてしまいました。原因を明らかにして二度と起こらないようにしてほしいです。そして、報道にはちょっと引っかかるものがあります。
池袋の事故の方は、運転していた87歳の男は「△△△△旧通産省工業技術院院長」と呼ばれており(←今朝のニュースでもそうでした)、三宮の事故のバス運転手は「〇〇〇〇容疑者」となっているのです。何でも87歳の人は叙勲者でもあるらしいのですが、同じような事故を起こしても、「肩書」で呼ばれ、一方では市井の人が「容疑者」。このような報道まで「選別」があるのですかね。もうすぐ「平成」も終わりますが、つくづく「格差」の拡大、定着した時代だったと感じます。
今回の事故で亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。 (ジャッピー!編集長)
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森山加代子さんの出た映画、カルトな2本と「可愛いめんどりが歌った」

昨日の当ブログで書いたように、森山加代子さんは1960年に「月影のナポリ」でレコード・デビュー、イタリアのミーナさんの日本語カヴァー盤(訳詞は岩谷時子さん)は大ヒット。一躍スターダムに駆け上がった森山加代子さんは早速、映画にも登場します。
「俺の故郷は大西部」(1960 西河克己監督)です。当ブログ2017年3月2日「プレGS時代のかまやつヒロシさん」でも取り上げましたが、和田浩治さん扮するワイアット・アープの子孫が「大川牧場」を舞台に宿敵・クライトンの子孫(E.H.エリックさん)と対決するという日本映画史上でも飛び切りの怪作です。そして、当時のロカビリー、ポップス系の歌手が大挙出ているのも見ものです。その意図は分かりませんが、「ウエスタン・カーニバル」から「西部劇=ウエスタン」のパロディに繋がったのかもしれません。ちなみに、タイトルの「俺の故郷は大西部」の「大西部」に「ウエスタン」というルビがついております。平尾昌晃さん歌う「OK牧場の物語」や、かまやつさんは「結婚してチョ」が印象に残ってますが、森山加代子さんも1曲歌っていました。他にも田代みどりさん、守屋浩さんなども出ています。
翌年には「黒い十人の女」(1961 市川崑監督)にもチラッと森山さんは出ていました。この映画もカルトで知られていますが、主人公の船越英二さんはテレビ・プロデューサー役でしたから、そろそろ「テレビ」業界というものがのしてきた時代であることも見えてきます。
そういえば「可愛いめんどりが歌った」(1961 富本壮吉監督)もありました。大阪のズべ公(大空真弓さん)が上京、叔母さん(左幸子さん)の家に転がり込みます。左さんの夫が菅原謙二さんで、テレビの脚本家の役でした。ドラマに出る予定のスター女優のスケジュールが合わなくなってプロデューサー(川崎敬三さん)、ディレクター(田宮二郎さん)は大慌て、たまたま目についた大空さんを抜擢。あれよあれよとスターになっていくという話でした。その間に、同居してムラムラした菅原さんがと大空さんがデキてしまう展開で、菅原さんは男のズルさを全開していました。一方、ヒロインが純情ではなく、けっこうドライなのは当時にしては新しかったかも。この辺、さすがは「大映」、増村保造監督&若尾文子さんの諸作に通じる匂いがありました。かつては、その映画会社の持つカラーのようなものが確実にありましたね。
劇中、大空さんが抜擢されたテレビ・ドラマが「可愛いめんどりが歌った」で、森山加代子さんがその主題歌を歌うという設定で登場されます。ドドンパ調の曲でけっこう耳に残ります!
(ジャッピー!編集長)

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1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
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昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
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