ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2019年08月

期待に応えるプレッシャー、宝を預かるプレッシャー

ひとつ前の当ブログにも書きましたが、僕が50年前にテレビにかじりついて観た1969年夏の甲子園で太田幸司投手が準々決勝、準決勝、決勝延長18回、再試合と4日連続完投したわけですが、今だったら間違いなく批判の的になってしまうでしょう。昨年も金足農の吉田輝星投手が最後は決勝で力尽きてしまいましたが、地方予選から1人で投げ続けたことには賛否がありました。それに輪をかけるように、今年は大船渡高校の佐々木朗希投手の起用について議論が沸騰しました。地方予選の決勝戦で佐々木投手を投げさせなかったのです。160キロを投げる高校球界の逸材が故障してはいけないと、監督さんがマウンドにあげなかったのです。

うーん、これは難しい問題ですね。もちろん、佐々木くんが決勝で投げたから甲子園に行けた保証はありませんが、当然、甲子園に出るという全部員の目標に向けて最大限の可能性をさぐるのが本来ですから、一人の選手にために可能性を狭めていいのかという感じはします。その他の選手たち(特に3年生)にとっても、ただ一度の夏であるのです。しかも花巻東高に敗退した後、佐々木投手も「監督の指示だから仕方ありませんが……投げたかった」とインタビューに答えていましたから、内心では納得していない部分があるように思います。

一番身近で見ていた監督の判断なのだから……という意見も分かります。しかし、そこまで故障していたわけでなく、「故障する可能性があるから」というのはどうなんでしょう。それを言ったら誰だって中何日開けたって故障の可能性はつきまとうわけだし……。一高校野球ファンとして勝手なことを言うようですが、本人も投げれたと言っていたのですから、予選決勝で投げさせるべきだったと思ってしまいます。佐々木くん自身、共に甲子園目指して厳しい練習を共にしたチームメートに対してわだかまりは残らないだろうか……と思ってしまいます。さらにいえば、そこまで監督に「配慮」されて、今後プロに入ってそれに見合う活躍をしなきゃとプレッシャーになりゃしないかなあ。チームメートはそうは思わなくても、自分で「みんなの夢を犠牲にしたのにこの程度かと思われてるんじゃないか」と思いつめたりしないかと。

監督は「投げさせて故障したら周りから批判される」方が「投げさせず甲子園をあきらめたと批判される」方が「批判量」が少ないと思ったのかもしれません。ある意味、「故障したとき」の指導者でいるリスクを逃れたかったのかもしれません。監督にとってもプレッシャーだったことでしょう。

星稜高の奥川投手は準決勝まで自責点0(失点1)の防御率0.00です。甲子園という大舞台の独特の雰囲気の中でさらに進化している感じですね。プロのスカウトの評価も一段あがるでしょう。さて、明日の決勝ではどんなピッチングを見せてくれるでしょうか。 (ジャッピー!編集長)


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三沢高校・太田幸司投手の熱投から50年

昨日、甲子園大会の準決勝2試合が行われ、星稜高と履正社高が勝ち、明日の決勝戦に臨むことになりました。両校とも、多くのプロ野球選手を輩出しているので、優勝したことがあるかと思いましたが、意外にもどちらが勝っても初優勝なんですね。そういえば、星稜は決勝戦で帝京高に負けたことがありました。また、優勝候補といわれながら、松井秀喜選手が明徳義塾高に5打席連続敬遠されて負けた試合がありましたね。この作戦に対してずいぶん賛否が巻き起こりました。ともかく、両校とも力を出し切って悔いのない決勝戦にしてほしいものです。

僕が今まで観てきた夏の甲子園の決勝で一番印象に残っているのは、やはり1969年(昭和44年)の松山商VS三沢高の試合です。延長18回で引き分け再試合になった対戦です。翌日の再試合も一人で投げ抜いた三沢の太田幸司投手が爆発的な人気を集めた年です。僕はこの年、沼津の親戚の家に預けられ、ひと夏を過ごしたので、この家のテレビで観ていました。クーラーもなく、窓を全開にしてセミの鳴き声を聞きながら、1回からずっと観戦、いつ、点が入るかとドキドキ、ハラハラしたのを覚えています。特に延長に入ってからは、三沢が後攻だったこともあって、いつ「サヨナラ」で終わるか目が離せなくなりました。そう、やはり三沢の方を応援していましたね。当時、明らかに三沢高の方を応援する方が多かったと思います。「甲子園のアイドル」となって女子人気(すごかった!)を集めた太田幸司さんということもありましたが、「判官贔屓」みたいな部分もあったと思います。僕も松山商という甲子園常連の名門校に対する東北の無名の高校を応援するという気持ちでした。子どもの頃から権威や強豪が嫌いという性格だったのです。(当然、絶対的なジャイアンツ嫌いでした) 三沢は前年1968年夏、1969年春のセンバツに出て、3大会連続出場でしたが、まだ新参校。しかも当時は北海道や東北は弱い時代でした。今でこそ、東北地方は好投手が多く出るし、強豪校もありますが、練習場やトレーニング法が発達していなかった当時は圧倒的なハンデを背負っていたのです。

試合は0対0のまま井上明投手と太田幸司投手が投げ合い18回を終え、翌日!に再試合。松山商は継投策をとりましたが、太田投手は再試合もひとりで投げ抜き、結果2対4で負けてしまいます。この試合も僕はテレビから離れず観たのですが、何というかそれほど「悔しい!」という感じがしなかったのをはっきり覚えています。いや、悔しいのは悔しかったのですが、爽やかというか、ここまで来ると「勝ち負け」を超えてスッキリした気持ちになったのです。太田投手は二日連続の決勝戦どころか、その前の準決勝、準々決勝も完投しているので4日連続で45イニングを一人で投げ切ったわけです。今だったら「酷使」ということで監督や学校が批判されてしまいますねえ。

負けてしまいましたが、追っかけも出るほど人気のあった太田幸司投手に強豪校にひとりで立ち向かった「ヒーロー」性も加わり「コーちゃん」ブームは最高潮になるのでした。あと、太田投手とバッテリーを組んだ捕手が「小比類巻」くんという名字で記憶に残っていました。ずっと後になって「小比類巻かほる」さんという歌手が登場したときに思い出したのでした。かほるさんも青森出身なのかな? 

あの、沼津の海が近い家で蝉時雨を聞きながら観た甲子園大会の決勝。あれから50年か……。時の流れのはやさをまざまざと感じます。  (ジャッピー!編集長)


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検閲官に楯突いたエノケン(榎本健一さん)

このところの当ブログで、吉本興業がすっかりアベ政権の手先と成り下がっていることを書きました。こうなると、権力におもねって、権力に都合のいいようなネタをやるようになっていくでしょう。反権力的なことに腰が引けるようになるのは、今のメディアの状況を見れば明らかです。
権力が「文化」「表現」に介入することの怖ろしさは、日本人は戦前に経験したことです。「大正デモクラシー」といわれた自由な雰囲気から一転、昭和に入ってすぐの不況から盛り上がった左翼運動に対して締めつけが厳しくなります。さらに1931年(昭和6年)の「満州事変」以後はちょっとでも反戦的とみられる団体、活動にくまなく目が光らせるようになります。当時、多くなっていた「左翼演劇」も上演ごとに台本を特別高等警察に提出し検閲を受けることになります。許可をもらわないと上演が出来なかったのです。しかも、劇場内に「臨監席」というのがあって、検閲官が座っていて、検閲を通った台本通りにやらないと注意、場合によっては即刻中止となったのです。権力に見張られながらの上演です。「表現の自由」も何もあったものじゃありません。
当時、大人気のエノケンこと榎本健一さんは、左翼思想にはいっさい関係ありませんでしたが、アドリブでお客さんを笑わすのが得意でした。臨機応変に台詞を即興で言ったり、客に話しかけたりで爆笑させていたのです。これに対して、「台本にない」と注意され、時に警視庁に呼ばれ始末書を書かされたそうです。ある日、警視庁に呼び出された榎本さん、検閲官に「おい、エロケン、お前はまだそんなことやっているのか」と怒鳴られたそうです。当時のレビューというのは、ダンサーたちの踊りも見せていたので、上から目線の警官は「エロケン」とバカにして呼んだのです。これに対して、エノケンさんは怒って警官につかみかかって「やい! エロケンとは何だ! ふざけたこと言うな。職権を笠にきて弱い者ばかりいじめやがって。お前なぞ生かしちゃおかないぞ。俺はもう役者を辞めてお前をぶっ殺してやる!」と叫んだそうです。あまりの迫力に警官はすごすご部屋を出ていったそうです。
こういった受難の時代をおくった先輩たちがいて、「お笑い」の歴史が紡がれているのです。吉本興業はそんな先人たちにリスペクトしてほしいですね。「お笑い」が弱い者いじめする方にまわっていいのでしょうか。  (ジャッピー!編集長)
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今そこにある「表現の不自由」の空気

ひとつ前の当ブログの最後に「あいちトリエンナーレ」のことをちらっと出しました。ここで開催された「表現の不自由展――その後」が中止になってしまった件です。過去に発表されたものの、中止に追い込まれてしまった作品などを集めて「表現の自由」とは何かを問い直す催しだったのに、まさに一方的に中止判断が出されるという皮肉な結果になってしまいました。これで、憲法で「表現の自由」が保証されているこの国は、やっぱり「表現の不自由」の国だったことが明らかになったことに(逆説的ですが)意義があったかもしれません。

展示に対して、脅迫やテロの予告があったとのことですが、この国は「テロには屈しない」じゃなかったのですか。聞き間違いだったかなあ。これが「従軍慰安婦の少女像」がターゲットでなく、政権のお気に入りの「芸術」だったとしても、中止したでしょうか。徹底的に捜査をしたり、警備したりして「表現の自由」を守ったのではないですかね。対象が何であれ、権力(政治や行政)が「表現の自由」に介入することが怖ろしいのです。

河村たかし名古屋市長が「日本国民の心を踏みにじる行為」と展示についてコメントしていましたが、別に「踏みにじられた」と思わない国民がいるとは思わなかったのでしょうか。そこには、日本国民だったら当然「不愉快」に「思うはず」だというか、「思うべき」だという思いこみがあります。怖いことです。前からずいぶん権力志向の強い人だなあと見ていましたが、もう、完全に自分が「検閲」する側の人種になっていることを露呈しています。

もちろん、河村市長だって、憲法の下の日本国民ですから「表現の自由」はあります。個人の意見を持つことは自由です。マツイ一郎が「公金を投入しながら我々の先祖が貶められるような展示をしていいのか」というのも自由です。でも、権力者が個人の感情にまかせて権力を行使したら、もう民主主義とは言えません。権力を持った一部の人が、芸術や表現の世界に対し「これは不愉快だ」「これはけしからん」と規制するようになったら、それは「検閲国家」です。権力者に批判されることを怖れ、怒られないようなものを作り、表現するなんて社会になったら息苦しいことでしょう。でも、早速、「表現の不自由展――その後」の監督だった津田大介さんが登壇する予定だった他県のシンポジウムが中止になりました。主催者に何らかの圧力がかかったのか、忖度したのか分かりませんが、確実に「表現の不自由」は蔓延し始めているようです。

僕もこうしたことをブログに書いていると、そのうち何か圧力がかかるかな? 『新聞記者』(2019 藤井道人監督)なんて観ると、内閣調査室は日夜、反政権的な国民をあげるのに励んでいるようだし。そういえば、この映画の中で田中哲司さんの科白に「この国は形だけの民主主義でいいんだ」なんてのがありました。もはやフィクションとは言えない恐怖があります。 (ジャッピー!編集長)

 


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「お笑い」が権力の手先に成り下がった日

ひとつ前の当ブログに書いたように、吉本興業は政権と仲良しです。もうベッタリです。何でも、教育コンテンツを発信する事業に政府から100億円ものお金が出るそうです。公的資金、つまり税金です。また、沖縄や大阪におけるカジノの参入にも絡んでいるようです。賭場の利権のために権力にすり寄るとなると、まさに昔の東映任侠映画の悪玉みたいですね。多額の血税が投入される会社がコンプライス違反ってどうなんでしょう。撤退するのが普通の感覚だと思いますがね、それどころか社長は居座ってるんだからなあ。

6月の末にアベ晋ゾウが「なんばグランド花月」で上演中の「吉本新喜劇」に登場しました。観客にとってはサプライズだったでしょうが、もちろん吉本側と打ち合わせがありタイミングを見計らってのことでしょう。たしか、このときは大阪12区の衆院選補欠選挙の投票日前日でした。こうして堂々と舞台にあがるのですから、公職選挙法違反にはなってないのでしょうが、これがニュース映像で流れたりするわけですから相当な効果があると思います。僕も公職選挙法や放送法に詳しくないので分かりませんが、何となく法の隙間をついているような印象があります。一国の首相ともある人がこんな風に「舞台」や「テレビ」を利用して……と感じますが、それを引き受ける吉本の太鼓持ちぶりにも呆れてしまいます。たしか、前にも大阪W選挙直前に「なんばグランド花月」にアベが登場したこともあったと思います。アベには出演料出たんですかね。1円とか?あるいは闇営業?もう完全な政治利用です。

出雲の阿国の昔から、芸事は権力に抑えつけられたり禁じられたりしながら庶民の生活の中に根付いていったものです。特に「お笑い」となると、権力や権威をちゃかしたり、笑い飛ばしたりが根本にあるものだと思います。それが、権力者を舞台に上げて媚び売って、政権の手先になるなんて本当に気持ち悪いです。また、これを批判したテレビ局はあまりなかったように思います。あったのかな? でも、吉本の政権癒着として大きく問題視したものはあまり無かったようです。田村亮さんが言われたという、吉本の「在京5社、在版5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫だ」という言葉が俄然、真実味を帯びてきますね。権力と金をバックにした「お笑い」って何なんでしょう。これは権力が気にいらないことはやらないという「自粛」、「忖度」の空気を広めますね。そして行き着く先は権力の「介入」、「検閲」ですか。あ、すでに始まってますね。「あいちトリエンナーレ」で。

(ジャッピー!編集長)


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1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
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昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
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