トワ・エ・モワが歌った「或る日突然」、「虹と雪のバラード」はいずれも村井邦彦さんの作曲で、本当に美しい曲だと思います。また、トワ・エ・モワのファースト・アルバムである「或る日突然 トワ・エ・モワの世界」というアルバムは全12曲、村井邦彦さんが作曲を手掛けていて、これは本当に名盤であります! 
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トワ・エ・モワは「或る日突然」のヒットで、ギターを持って弾き語りのスタイルでテレビに登場したので「フォーク」のイメージで括られることが多いのですが、このアルバムを聴くと、サンバ調があったり、ボサノヴァ風の曲があったり、ヴァラエティに富んでいて、村井邦彦さんの幅広い音楽性を感じます。これはもう「フォーク」にとどまらず、「ポップス」と言っていいと思います。それも良質のポップスです。
村井邦彦さんは、トワ・エ・モワを手掛ける前には、GS(グループサウンズ)の曲を書いて活躍されていました。最大のヒットはテンプターズの「エメラルドの伝説」でしょうか。GS最大のスター、タイガースの「嘆き」「美しき愛の掟」なども村井さんの曲です。 

特に、タイガースのコンセプト・アルバムの傑作「ヒューマン・ルネッサンス」にも「生命のカンタータ」「緑の丘」「朝に別れのほほえみを」「割れた地球」そしてアルバムの最後をかざる「廃墟の鳩」と名曲を提供しているのです。また、トワ・エ・モワ以後には、辺見マリさんの「経験」「私生活」「めまい」の3部作?の作曲をするなど、次々にヒット曲を生み出しました。
そして、村井さんのすごい所は1969年には自分の音楽出版社「アルファ・ミュージック」を設立、原盤制作に乗り出していることです。
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洋楽のエッセンスを取り入れる先見性はプロデューサーとしても大いに発揮され、数々のミュージシャンを発掘します。アルファ・レーベルから登場し最大の成功をおさめたのが「荒井由実」さんです。ダウンロード (33)
村井さんがプロデュースしたユーミンの「荒井由実」時代のアルバムを聴くと、プロコム・ハルムのようなブリティッシュ調、ファンク調、ボサノヴァ風、キャロル・キングを思わせる内省的な曲など、洋楽を見事に消化した新しい日本のポップスと感じます。いわゆる「ニュー・ミュージック」の誕生というわけですが、その胎動はトワ・エ・モワのファースト・アルバムにあったと思えてなりません。村井邦彦さんが以後のミュージック・シーンに果たした功績ははかりしれません。  (ジャッピー!編集長)
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