今から50年前「1968年」といえば、「サイケ」「ハレンチ」「昭和元禄」といったワードが踊った時代でありました。そんな時代の空気をたっぷり感じられる映画を紹介します。「新宿そだち」(1968 長谷和夫監督)です。
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当時ヒットしていた大木英夫&津山洋子のデュエット・ソングにあやかった歌謡映画です。♪女なんてさ~女なんてさ、嫌いと思ってみても という唄い出しで2番は♪男なんてさ~ と交互に唄う曲で覚えている方も多いでしょう。(僕も口ずさめます!)

映画は、新宿のバーに集まる当時の奔放な女の子たちの生態、その彼女たちを利用しようとする大人たちとの攻防がメインです。主演の松岡きつこさんが扮するのはスリ。じいちゃん(大矢市次郎さん)の言いつけを守らずノボルにたぶらかされてまたスリをはたらきます。川津祐介さん演じるノボルは何かといえば女の子のオッパイをさわる軽い男で、職業は「ボディ・ペインター」。モデルの体にサイケな彩色をするのがこの時代ぽいですが、裏ではヤクザに通じてモデルに売春させているような奴です。ノボルに連れていかれたのがレズビアン・バーで、ここのママのパトロンが金子信雄さん。のちの山守親分のようなスケベ演技を見せますが、特筆すべきは「二刀流」で、バーテンの高橋長英さんにも手をつけているのです! 「やだわ、男同士なんて不潔!」と言われると「何言ってんだ! 今はそういう時代なんだ!」とドヤ顔で開き直る金子さんに爆笑です。この映画のキーワードというか頻発されるフレーズが「ハプニングしてるゥ!」で、セックスも含め何でもありの時代のムードはよく表れています。大木英夫さんと津山洋子さんもバーテンとホステスの役で出演されていますが、こんな風に錯綜し乱れるバーの人間関係に「何が何だか分からないねー」「でもママについていきましょうよ」と言い、何の脈絡もなく「新宿そだち」を歌唱します。
本作の他の出演者は、カルーセル麻紀さん、応蘭芳さん、荒井千津子さん、山本紀彦さん、桜井浩子さんなどなかなか濃いメンバーが揃います。この作品の1年前まで「ウルトラマン」のフジ隊員をやっていた桜井浩子さんが脱いでいるのも注目ですが、最も脱ぎまくっているのが藤田憲子さんです。きつこさんとのレズ・シーン、金子信雄さんに体を売るシーン、「私はフリーセックスよ。でもちゃんとお金はいただくわ」なんてドライな台詞もありました。この藤田憲子さんは後に「貴ノ花」と結婚され二児をもうけますが、親方夫人から不倫騒動と波乱万丈の人生を歩みます。そして時は流れ、今、息子は相撲協会内でハプニングを起こしています。   (ジャッピー!編集長)
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