一昨日の当ブログで、きたかたさんが1968年京都で中学のクラスメイトとバンドを始めた話を書いておられました。同じく、1968年の京都を舞台にした青春映画がありました。きたかたさんたちが憧れたフォーク・クルセダーズの大ヒット曲「帰って来たヨッパライ」の作詞者、松山猛さんの自伝的小説「少年Mのイムジン河」(木楽舎から刊行)
ダウンロード (66)
をモチーフにした「パッチギ!」(2005 井筒和幸監督)です。
_AC_UL320_SR226,320_

主人公の康介(塩谷瞬さん)は高校生。喧嘩のたえない朝鮮高校におそるおそるサッカーの試合の申し込みに行き、そこで見かけた女の子・キョンジャ(沢尻エリカさん。可愛かった!)に魅せられます。ところが、キョンジャは朝鮮高校の番長(高岡蒼佑さん)の妹であり、なかなか近づけません。彼女が音楽室でフルート演奏していたのが「イムジン河」で、康介はキョンジャと親しくなりたい一心でギターの練習を始めます。康介にギターを教えてくれる若者(オダギリ ジョーさん)の役名が「坂崎」で、これは中1で「帰って来たヨッパライ」に出会ってフォークルの大ファンになった坂崎幸之助さんからつけています。
ギターが弾けるようになった康介は、公園で開かれている朝鮮の家族たちの宴会でキョンジャと一緒に演奏するなど仲良くなりますが、「もしも結婚することになったら、あなたは朝鮮人になれる?」と問われ何も答えられません。民族、偏見、差別、国家……高校生ではたちうちできない大きな壁にぶち当たり、康介は考え、悩み、無知を恥じます。でも、彼はあきらめず、自分の信じた近くて遠い国の歌を一所懸命に覚え、理解し、伝えようとします。この歌の力を信じて世界に立ち向かう姿が感動的です。今また世界中で分断と差別が横行していますが、ほんの少しの想像力で乗り越えられるはずだと教えてくれる映画です。韓国と北朝鮮の間に流れる「イムジン河」の歌詞は、在日と日本人の間に横たわる河も暗喩し、対岸でフルートを吹くキョンジャに向かって康介がずぶ濡れになって川を渡るシーンも印象的です。

加瀬亮さんがオックスの野口ヒデトさんに扮していたり、康介の友人(小出恵介さん。マッシュルーム・カット!)がナンパしようと、♪おまえのすべてを~とカーナビーツの歌を唄うシーンがあったりとグループ・サウンズの時代でもあった1968年の雰囲気がしっかり表されております。a0138219_23332150

(ジャッピー!編集長)

にほんブログ村 その他趣味ブログ 昭和レトロへ にほんブログ村
おもしろいと思ったら、クリックしてください!