今年の4月5日にアニメーション監督の高畑勲さんが82歳で亡くなりました。7e84fc06
僕は人一倍、映画を観る人間なのですが、アニメはそれほどでもないのです。しかし、高畑監督の劇場公開アニメはほとんど観ています。盟友の宮崎駿監督のように毎年のように新作があってヒットさせていたのと比べると、寡作といっていいでしょう。それだけに、どの作品も練り上げられていて、深みがあったように思います。「火垂るの墓」(1988 高畑勲監督)で封切日が決まっている中で日程に追われ、一部の場面を完成できないまま公開したことを恥じて、一時監督引退を考えたといいますから完璧主義な方なのだと思います。
その「火垂るの墓」は何回観ても落涙させられます。空襲の焼夷弾に対比される蛍のささやかな煌めき、政治的メッセージを声高に叫ばずとも、これほど戦争への怒りがこめられた作品はないでしょう。僕はこの映画を観ると、菅原文太さんが生前おっしゃっていた「若い人々と子供たちが幸せでない時代は、間違いなく悪い時代だ。若い人たちと子供たちに希望がない国は、間違いなく悪い国である。」という言葉を思い出します。高畑勲監督は大林宣彦監督や山田洋次監督といった戦争を知る世代の方たちと「戦争を伝える」ことに注力されていました。「映画人九条の会」にも参加され、改憲や安保関連法、特定秘密保護法などへの反対を強く訴えていました。高畑監督ご自身の空襲体験を綴られた「君が戦争を欲しないならば」(岩波ブックレット)でも、
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ひとつの方向に流れやすい日本人の歯止めとしても平和憲法が絶対必要ということを書かれています。
あと個人的な思い入れで言いますと、高畑さんのアニメ監督デビューは東映動画時代のテレビ「狼少年ケン」だということがあります。子どもの頃、このアニメが大好きで(前にも書きましたが)当時、家で飼っていた犬に「ケン」という名前をつけたほどです。♪ぼぼんがぼんぼん~ぼんがぼんぼん~という小林亜星さんによる主題歌も記憶にこびりついています!  もちろん、子どもだったので作り手の名前は知るよしもなかったのですが、毎週「狼少年ケン」で夢中にさせてくれた高畑勲監督のご冥福を心よりお祈りいたします。ちなみに明日5月1日~3日、池袋の新文芸坐では「追悼・高畑勲」というモーニング上映を行います。
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「パンダコパンダ」(1972 高畑勲監督)、「パンダコパンダ 雨ふりサーカス」(1973 高畑勲監督)、テレビシリーズの再編集版「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」(2010 高畑勲監督)、そして傑作!「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968 高畑勲監督)が上映されます。お時間のある方は是非お越しください。
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  (ジャッピー!編集長)
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