井上円了写真
 写真は東洋大学の開設者の井上円了さんです。哲学者です。
彼は明治中期に世の中の様々な迷信や俗信をあらゆる知識(自然科学、気象学、物理学、医学などなど)を駆使して、その真相を解明しました。
 たとえばある山村で屈強な大男がいました。たたりがあると村民から恐れられていた山に登ると言い出しました。皆の衆は強く引き止めます。が、山深く勇躍入っていきます。
大男山へ冒険
男は一夜を明かしたのですが、這う這うの体でくたくたになり戻ってきました。
明け方に眼前に大入道が現れて気絶したと語ります。
大入道解明
  円了はいとも簡単に解明します。
この男のてめえの影が朝日に照らされ濃霧のスクリーンに映し出されたのだと。これぞフロッケン現象なのですと
解きます。
 ある地方では雨でなまぬるい風が吹く晩に提灯ほどの火の玉が出現するという。しかも人をまわりをグルグル
回り追っかけてくるらしい。怪談に出てくる人魂です。
ひとだま解明
 
これに対し円了は、地中から出てくるガスが原因とすっぱり言い切ります。
この地方はガスの発生しやすい地層で湿地であるからして、そのガスが放電現象などで発火、火の玉となるのだと。人を追っかけるのは、人が動く空気の流動によっておきると説きました。
円了火の玉解明
  また、火の玉を人魂というなら、世の中何百何千万もの火の玉であふれ返って、電灯もランプをいらないよと
切って捨てます。
 ひとの魂を弔う、お坊さんがよく入学する大学の学長の話でした。こりゃまた失礼。
 
 NHK教育テレビ「知るを楽しむ  明治サイエンス事件帖」から
 
にほんブログ村 その他趣味ブログ 昭和レトロへ にほんブログ村
おもしろいと思ったら、クリックしてください!