昨日の当ブログで紹介した「いい湯だな全員集合」(1969 渡辺祐介監督)は北海道の洞爺湖温泉が舞台でしたが、「温泉」の映画といえば、「温泉みみず芸者」(1971 鈴木則文監督)「温泉スッポン芸者」(1972 鈴木則文監督)を忘れてはいけません。この両作で「竿師段平」という強烈なキャラクターを演じた名和宏さんが今年の6月26日に85歳で亡くなりました。C2itQK_VQAANMb4
新国劇の実在の殺陣師を描いた芝居「殺陣師段平」(マキノ雅弘監督で2回映画化もされました)をもじった「竿師段平」というのは、無限精流の総帥という性豪で、門下生を率いて温泉街に現れ、芸者たちをヒイヒイ言わせ、引き抜いてしまうという人物です。この荒唐無稽で思わず笑っちゃうような役を、名和宏さんは大真面目に演じ、ある意味感動的ですらあります。「温泉みみず芸者」は池玲子さんと杉本美樹さんという当時の東映のピンキー路線の2トップが姉妹役を演じ、母(松井康子さん)が借金を作り温泉芸者になって家計を助けるというストーリーです。c0065426_227877
この母娘は先祖が「タコつぼ」漁を考案した
「多湖」家の末裔で、そのご利益か代々女性は「タコつぼ」のような名器の持ち主なのです。この母娘3人が段平たち3人と「セックス3番勝負」に挑むというのがクライマックスです。クレージーでデタラメな展開なのでテレてやるとシラけるところですが、名和さんが真面目に演じるので面白いんです! 
続く「温泉スッポン芸者」は杉本美樹さん主演です。女子大生の杉本さんが、亡くなった姉のあとを継いで温泉街で芸者になる話で、現代っ子の杉本さんが芸者姿でバイクを乗り回す姿がかっこいいです。BsLq8AsCQAEGb9h
前作「みみず芸者」とは別個の話ですが、「スッポン芸者」として噂になった杉本さんの所に「竿師段平」がやって来て対決という流れは同じです。ここでも名和さん、大真面目に「千本突き」とか必殺の性技を繰り出します! 
名和さんは他にも「徳川セックス禁止令 色情大名」(1972 鈴木則文監督)
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「エロ将軍と二十一人の愛妾」(1972 鈴木則文監督)
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「好色元禄㊙物語」(1975 関本郁夫監督)など、東映のポルノ路線の常連となり、映画を締めていました。名和さんも「もう開き直っちゃって。そういう人間の有り様を演じた方がヤクザ映画よりもよっぽどリアルじゃないかという気持ちがありましたね」と語っておられます。1954年日活第1期ニューフェイスから長い映画キャリアで数々の役を演じられた名和宏さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。  (ジャッピー!編集長)
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