昨日の当ブログでも書きましたが、政界引退後の進路を尋ねられ「映画監督は才能も必要だからプロデューサーかな」などとアホ発言をするアベ晋ゾウ。基本的に「上から目線」で「傷つく人がいる」とかそういうことが分からない輩なわけですが、映画好きとは初めて知りました。どんな映画が好みなんでしょうか、聞いてみたいものです。
映画とアベ晋ゾウというと、「シン・ゴジラ」(2016 庵野秀明監督)を観終わって、記者に感想を求められたアベが「自衛隊がかっこ良く描かれていて良かった」と答えています。当ブログ2016年10月3日「2016年の国策映画」でも書きましたが、戦争法案可決を待つようなクランク・イン、東京五輪決定でナショナリズム高揚に合わせたような公開時期、お気に入りの稲田朋美を思わせるような女性防衛大臣(余貴美子さんが演じていました)など、けっこう細かいところまで口を出している可能性がありますね。まさに「晋・ゴジラ」ですなあ! そして、最後は軍事兵器の見本市よろしく自衛隊大活躍、「日本はやれるんだ!」とシュプレヒコールで締めるという……「東北大震災」をタテにとっての「一億総動員」的な方向を向かせようというのが巧妙で醜悪であります。軍事大国肯定の匂いがするこの映画にアベは影のプロデューサーだったかもしれません。庵野監督は同じ山口県出身ですから、監督を飛び越えてのオーバープロデュースなんて思いのままだったでしょう。この「シン・ゴジラ」、製作が「東宝」単独なのもクサいですね。多くの製作会社や企業が出資する「製作委員会」という形が主流の今どきの映画界で一社単独、それも潤沢に製作費があって庵野監督も思う存分作れたとか。どうも「内閣官房機密費」が投入されているという噂もあるようです。としたら、まさに国家ぐるみの国策映画、アベ晋ゾウはすでに映画プロデューサーとして事実上デビューしていたわけで、なるほど、プロデューサーならできるという自信たっぷりの発言をするわけですね!
「晋・ゴジラ」は大ヒットを記録、いい気になった政権はやりたい放題、暴走していきます。映画というのは莫大なお金がかかる芸術ですから、作る側も権力の介入をつい許してしまいがちです。そしてこれほどプロパガンダに使われると怖いものはありません。それはナチスの例をひくまでもありません。
ですから、「万引き家族」(2018 是枝裕和監督)がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞して、林文科相が顕彰しようとしたとき、是枝監督が「映画がかつて『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば公権力とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いではないか」というのは全く正しいですね。権力者の都合の良い映画がハバをきかせるようになったらオシマイですから。
そんな是枝裕和監督の「全作品上映」(最新作『万引き家族』、オムニバスは除く)が明日から池袋・新文芸坐で始まります。作品製作順で上映しますから是非この機会にパルムドールへの軌跡をご覧になってください。 (ジャッピー!編集長)
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