昨日の当ブログで書いたように、韓国全土に広がった民主化運動を扱った「1987、ある闘いの真実」(2017 チャン・ジュナン監督)はスター俳優が自ら役に名乗りをあげるなどしてスポンサーがつき製作できたというし、同じく韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017 チャン・フン監督)も「光州事件」を題材にしメッセージをこめながら娯楽映画としても楽しめる見事な作品でした。僕は5月頃に観たのですが、ソン・ガンホさんの演技は今も記憶に強く残っています。こういった映画が日本ではできないですね。昨日も書いたように、日本では俳優もあたりさわりのない言葉しか言わないし、映画もテレビも「権力」の顔色を窺い委縮してしまっている感じです。本当に薄気味悪い国になったと感じます。
「日本アカデミー賞」の授賞式で、受賞者が政治的な発言なんかしたら即「放送事故」で画面や音声が途切れるんじゃないですかね。そして、政権からお叱りを受けて放送免許を剥奪されてしまうかもしれません。これは冗談でなく、じゅうぶんにありえることです。その「日本アカデミー賞」がお手本にしたアメリカの「アカデミー賞」などでは、しばしば政治的立場を明らかにする発言があります。
2017年のゴールデン・グローブ賞授賞式ではメリル・ストリープさんが「生涯功労賞」を受けたときにのスピーチは忘れられません。
ダウンロードmeriru

https://www.gizmodo.jp/2017/01/meryl-streeps-golden-globes-speech.html
ストリープさんは「アカデミー賞」最多ノミネート記録21回(受賞は主演賞2回、助演賞1回)、ゴールデン・グローブ賞も29回ノミネートで8回受賞(もちろん最多記録)という大女優です。この少し前にトランプ大統領が障がい者の記者の真似をしてからかうという下劣な行為をしたことについて痛烈に批判したのです。「他人への侮辱はさらなる侮辱を呼びます。暴力は暴力を煽動するのです。権力者がその立場を利用して他人をいたぶると、それは私たち全員の敗北です」というスピーチがとても心に残りました。「発言力のある権力者がこういうことをすると全員の生活に浸透してしまうのです。こういうことをしていいんだとある意味、他の人にも許可を与えてしまうのです」ということも言っていました。今、思えばこの言葉、トランプだけでなくアベ晋ゾウにも当てはまりますねえ。スポーツ界のパワハラ、企業がデータを改ざん・捏造、こういったことが横行するのは国のトップがズルしてウソついて恫喝してということをやっているからでしょう。腐った権力者が日本をそういう空気にしていると思います。
俳優や歌手はいっさい政治的発言をするべきでないという意見もあると思いますが、それなら知名度だけで芸能人を立候補させる方がよっぽどえげつない気がします。最近も沖縄出身なのに何にも沖縄の抱える問題も知らず立候補、当選したら不倫で騒がすみたいなタレント議員がいましたね。そんなのに比べたら、しっかり自分の意見、主張を持って発言する歌手、俳優の方がずっといいです。
メリル・ストリープさんのスピーチ、「心が砕けたらそこから芸術を作りましょう」と締めたのも印象的でした。  (ジャッピー!編集長)

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