昨日の当ブログで書いたように、江波杏子さんが大映時代ブレイクしたのは「女賭博師」シリーズ(1966~1971)ですが、江波さんご自身はヨーロッパ映画がお好きだったそうですし、何よりエキゾチックな顔立ちとスラッとしたスタイルで洋服もお似合いでした。そんな「洋風」の江波さんが堪能できる映画として、当ブログ2017年2月17日「江波杏子さんがプールで一刺し」で「女殺し屋・牝犬」(1969 井上芳夫監督)を紹介しました。(ご参照ください)
「女殺し屋・牝犬」は市川雷蔵さん主演の「ある殺し屋」(1967 森一生監督)のリメイクです(ラストがちょっと違います)が、翌年、江波さんは「女秘密調査員・唇に賭けろ」(1970 村山三男監督)でに主演されます。
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こちらは、田宮二郎さんの「黒」シリーズとかに通じる大映お得意の「産業スパイ」ものです。江波杏子さんは「興信所」の女探偵で、長谷川明男さん、平泉征(現・平泉成)さん、炎三四郎(のちの速水亮)さんなどとチームを組んでいます。カラーテレビの輸出をめぐり、2つの会社「アポロ電機」と「ひかり産業」がしのぎを削っています。江波さんたちは「アポロ」に依頼され、「ひかり」の動向を調査します。過去に江波さんの姉が「ひかり」の社長(千秋実さん)に裏切られて自殺したという経緯もあって、江波さんチームもかなりダーティな手口を使います。盗聴器を仕掛けるなんて当たり前。それどころか江波さんと長谷川さんはビルとビルの間にロープを張って、そこをつたい、さらにロッククライミングのように下の階に潜入します。「忍者かい!」と突っ込みたくなるシーンですが、ふたりが設計図をゲットしようとしたときに非常ベルが鳴ったり、なかなかのサスペンスでした。
せっかく手に入れた図面を、寝返って「ひかり」側に渡す「アポロ」の次長(名古屋章さん)、業界紙を出している神田隆さんが「お互い大企業に寄り掛からんと生きていけぬ身ですからなあ。ワシもこれで老後のことを考えないと……ワッハッハ」などと食えない連中が暗躍するのもいかにも高度経済成長時代の激烈な企業間競争で面白いです。
あと、鮮明に覚えているのが、長谷川明男さんが情報入手のため、千秋実さんの秘書(赤座美代子さん)に接近しますが、「ダメ!私、男の人が怖いんです」と拒否されます。長谷川さん、事務所に戻ってきて「彼女はレズですね」と報告すると、すぐさま江波さんがレズ・バーに出向き、カクテルをおくって赤座さんに色目を使い、まんまと千秋さんの汚職の証拠を探り出します。images (4)
そういえば、「女殺し屋・牝犬」でも、赤座さんは江波さんをレズ的に慕う役でしたが、そういった女性が魅かれる役に江波さんのクールな美貌が合っていたように思います。  (ジャッピー!編集長)
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