先月11月29日に女優の赤木春恵さんが94歳でお亡くなりになりました。
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赤木さんは何と1940年(昭和15年)に松竹のニューフェイスとして映画デビュー、戦前の映画界を体験している貴重な存在でした。
さすがに戦前の作品は観ていないのですが、赤木春恵さんとういと、やたらに古い東映映画でよく見かけた記憶があります。名画座に通って時代劇なんかを観ていると、かなりの確率でチラッと出ておられるのを発見したものです。今回の報道で、ご主人は東映のプロデューサーの方だったと知り納得。
そんな中、僕が印象に残っているのは、高倉健さん主演のノワール映画「ならず者」(1964 石井輝男監督)で、殺し屋の健さんが潜伏する香港の安宿の女主人の役です。9169
金のためなら平気でチクるような悪どい女で、怒った健さんに絞め殺されます。「網走番外地」シリーズ(1965~1967 石井輝男監督)以前なので、健さんもダークなキャラクターでかなり凄惨なシーンだったのもあり強烈に脳に焼きついています。「浅草名画座」のチラシの解説にも「……強欲ババア・赤木春恵はとりあえず死刑!」なんて書いてありました。(←書いたのは「浅名アニキ」こと「川原テツ」さん。「名画座番外地」の著者です)それくらい悪い役でしたので、テレビで観るときは人の好いおばさんというイメージだった赤木さんがこんな役をやっていたのかとちょっと驚いた覚えがあります。
あとは「関東流れ者」(1965 小沢茂弘監督)だったか、山城新伍さんが兄貴分の鶴田浩二さんを「えらい別嬪の芸者がおりますのや!」と連れていくと、出てきた赤木春恵さんに「お前みたいなババアじゃない! 引っこめ!」という場面が何だか記憶にあります。ともかく、映画ではずっとバイプレーヤーだった赤木春恵さん、キネマ旬報ベストテン第1位にも輝いた名作「ペコロスの母に会いに行く」(2013 森崎東監督)で当時88歳で初主演。img_0
ギネスにも「最高齢初主演映画女優」として認定されたのです! ちなみにそれまでの記録は菅井きんさんでした。(やはり今年亡くなった菅井さんについては当ブログ8月27日、28日をご参照ください)
数多くの映画に出演され、最後に主演作で素晴らしい演技をされ(毎日映画コンクール女優主演賞を受賞)感動を与えてくれた赤木春恵さんのご冥福を心よりお祈りいたします。 (ジャッピー!編集長)

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