今年の8月15日に漫画家のさくらももこさんが亡くなりました。53歳という若さですから、まったく残念でなりません。西城秀樹さんのファンで知られ、「ちびまる子ちゃん」のエンディング曲「走れ正直者」を歌唱した秀樹さんが亡くなったときにコメントを出しておられたのに……。訃報を聞いたときはまさかと驚きました。
さくらももこさんといえば、その「ちびまる子ちゃん」ですが、アニメ化される前、僕はけっこう早い時期から知っていました。いや、別に「りぼん」を愛読していたわけではなく、当時、教師をやっていた僕に担任しているクラスの女生徒が単行本の第1巻を貸してくれたのです。僕は「いや、少女漫画は読まないから」と断ったんですが、「これ、少女マンガじゃないし、絶対、先生(←僕のこと)だったら面白がるから! だまされたと思って読んで!」と言い張るので、渋々借りて読んでみたら面白かったのです。さくらさんの方が僕より年下ですが、そこに描かれる「昭和」の子供たちのあれこれが自分にも思い当たったり、クスッと笑えるエッセイ風のマンガで、貸してくれたMさんに感謝したのです。そのクラスを担任していたのは1980年代半ばくらいだったから、まだ「昭和」だったかなあ。今振り返ると、あの頃は自分の教師生活でもまだ「昭和」ぽい生徒との関わりができて、僕の人生の黄金時代でもあったかなと思います。その後はどんどん進学校化して「成果主義」とかいろいろ何だか息苦しくなって……。
それはともかく、その後「ちびまる子ちゃん」はアニメ化され大人気となります。「まる子」役のTARAKOさんの声もピッタリはまり、主題歌の「おどるポンポコリン」も大ヒット、作詞されたさくらさんもレコード大賞作詞賞を受賞しました。さくらさんの「歌」に対する思いが炸裂したのが、映画の「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」(1992 須田裕美子、芝山努監督)です。さくらさん脚本の本作、ミュージカル風な場面が時にシュール、時にメルヘンチックで映像的にもインパクトがありました。登場する楽曲も大瀧詠一さんの「1969年のドラッグレース」や細野晴臣さんの「はらいそ」などに加えて、何と笠置シヅ子さんの「買物ブギ」を選ぶセンス!(この「買物ブギ」のシーンは必見です!) 
この映画のテーマは「絶対に忘れない。ずっと忘れない」というものだったと記憶していますが、これはまさに、さくらももこさんの資質だったと思います。子どもの頃の風景や心情を忘れず、出会い別れた人への思いが「ちびまる子ちゃん」の根幹にあると感じます。そんな記憶を大切にし、伝えてくれたさくらももこさんのご冥福を心よりお祈りいたします。 (ジャッピー!編集長)
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