映画「ボヘミアン・ラプソディ」(2018 ブライアン・シンガー監督)で圧巻だったのはもちろんラストの「ライヴ・エイド」を再現したシーンです。「ボヘミアン・ラプソディ」に始まり4曲をメドレーで歌唱する21分に及ぶシーンは、当ブログ昨年11月22日にきたかたさんが書いておられますように、いったいどうやって撮ったんだ!と思わせる「再現」ぶりであります。いやあ、すごいものです。
昨年、この映画を観たとき、始めのうち、フレディ・マーキュリーさんが似てないなあと思っていたのです。他のメンバーの方が似ていたような……(ロジャー・テイラーさんは似ているのに微妙に違う妙な感じがしましたが) しかし、ストーリーが進むうちに違和感は薄まり、この「ライヴ・エイド」のシーンに至ってはまるで本物のフレディが憑依しているかのように感じたのです。これは何なのだろうと考えたのですが、何より「歌の力」なんだと思います。「歌の力」というと、まるでNHKがよく言う「紅白歌合戦」のコンセプトみたいですが、ひとつの歌にこめられた思いやパフォーマンスに注ぎ込む熱量といったものが、ただの歌というものを超えた「何か」を生み出し、それまでのストーリーを補完し、さらに観る者、聴く者それぞれのストーリーを喚起するのだと思います。特にフレディさんのファンというわけでもない僕ですら感動したのですから、フレディさんや「クイーン」のファンの方々にとっては感涙もののライヴ・シーンだったと思います。
昨日の当ブログで書いたように、アイドル的な「クイーン」に興味がなく、「ミュージック・ライフ」誌の購読もやめてしまった僕でしたが、1976年に「ボヘミアン・ラプソディ」を聴いたときにはすぐに気に入りアルバム「オペラ座の夜」を購入しました。同時に、唯一僕が知っていた「キラー・クイーン」のキャッチ―なポップとは全く違うサウンドにビックリし、遡って「クイーン」の過去アルバムを聴くと既にフレディさんのカラーは濃厚に出ており、「ボヘミアン・ラプソディ」が突然変異的に生まれた曲でないことが分かりました。(ファンの方には周知のことでしょうが)特に「クイーンII」はB面(レコードの時代です)が「ブラック・サイド」と称され、ブライアン・メイさん主導のA面「ホワイト・サイド」とは全く別のバンドのようです。B面全編フレディさんの曲で「完全にプログレじゃん!」と思ったものです。中でも「マーチ・オブ・ブラッククイーン」なんか「ボヘミアン・ラプソディ」の原型みたいな所がありました。
なるほど、映画の中にあったように「ボヘミアン・ラプソディ」をシングルとして出すのは会社としては危惧しただろうなと思います。ちなみにプロデューサーが代わりにシングルとして推した、ジョン・ディーコンさん作の「マイ・ベスト・フレンド」も僕は好きな曲でした。 (ジャッピー!編集長)
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