一昨日、昨日と「ボヘミアン・ラプソディ」(2018 ブライアン・シンガー監督)の話題を書きましたが、やはりひとつの歌が出来る過程というのは興味深いものです。僕は元日の映画サービスデイに「エリック・クラプトン ~12小節の人生~」(2017 リリ・フィニー・ザナック監督)を観てきまして、こちらでは名曲「いとしのレイラ」が生まれる際のエピソードが描かれていました。
よく知られるように、エリック・クラプトンさんは親友であるジョージ・ハリスンさんの妻・パティさんを恋してしまって、その募る思いを歌った曲です。「クリーム」で稼いだお金を初めて使って購入した郊外の家(それまで「家」を持たず友人の所を転々としていたというのも驚き)がジョージさんの家と近くて日常的に交流するようになったのですが、当時のエリックさんの恋人の証言で「ジョージ夫妻と4人で会っていても、エリックはパティを見つめていた」とか、エリックが「まだご主人のことを愛している?」と綴ったラヴレターの現物も映し出されるなど、「ボヘミアン・ラプソディ」と違ってこちらはドキュメンタリーですから生々しいです。中でも、パティさんの肉声による証言で、あるパーティでエリックさんと二人きりで庭に出た時、パーティに来ていないはずのジョージさんが現れて鉢合わせしたという話など、その状況を想像すると緊迫の愛憎ドラマみたいです! ジョージさんは「彼と行くか、それとも一緒に家に帰るか」と静かに言い(パティさんは「ジョージは冷たい感じの人……」と語っています)、結局そのときパティさんはジョージさんと帰ってしまいます。そしてエリックさんの熱い恋情は行き場を失い、狂ったように曲作りに向かいます。それが「いとしのレイラ」であり、「デレク&ドミノス」として発表したアルバム「レイラ」です。「このアルバムはすべて『傷心』を歌った曲。エリックの心の叫びが詰まっている」というドミノスのメンバーの証言も紹介されます。アルバムを完成させたエリックさん、すぐイギリスに帰り、パティさんに真っ先に聞かせたといいますから、完全にパティさんに向けた「音楽のラブレター」なのでした。ちなみに「レイラ」というのは、「レイラとマジュヌーン」というレイラという女性に恋い焦がれる内容のペルシャの昔話?からエリックさんがとったということも紹介されました。
のちにジョージさんと離婚したパティさんと晴れて一緒になれたのに、エリックさんは今度はヘロインやアルコール依存症になってパティさんに辛くあたるようになり別れてしまいますから、うまくいかないものです。映画から帰宅した僕が「レイラ」を聴いたのは言うまでもありません。(ジャッピー!編集長)
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