昨日の当ブログで、「デス・ウィッシュ」(2018 イーライ・ロス監督)を紹介しました。相変わらず「銃」による無差別乱射事件の絶えないアメリカで「学校の先生が銃を持ち武装すればいいんだ」なんてトランプ政権がとんでもないことを言っていましたが、そういった意見を補完するように作られた映画のようにタイミング的に見えます。
昨日も書いたように、この作品は「狼よさらば」(1974 マイケル・ウィナー監督)のリメイクですが、当時はニューヨークとか治安が悪かった背景もあったと思います。当時の僕はというと、呑気なガキだったせいもあって、何となく「西部劇」の現代版みたいな感覚で観ていました。この「狼よさらば」は好評だったのでしょう。シリーズ化されて、「ポール・カージー」はチャールズ・ブロンソンさんの当たり役となって全部で5本製作されました。この手のシリーズものの宿命で、本数を重ねるごとに武器が派手で大掛かりになり、その分、ストーリーは大味になっていきました。
2作目は「ロサンゼルス」(1982 マイケル・ウィナー監督)です。(原題は”Death WishⅡ”。以後、3、4、5と続きます)ジミー・ペイジさんが音楽を担当したのでちょっと話題になりました。邦題通り、カージーはロサンゼルスに移住しています。第1作で妻を殺された辛い過去がありますが、もう新しい恋人がいたりします。ただ、娘さんは暴漢に襲われたことがトラウマになっていて精神的に不安定です。そんなロスでの新生活ですが、またまた自宅が暴漢に襲われて家政婦さんが殺され、娘さんは拉致されてしまいます。再びの災難にカージーはまた銃を持って立ち上がります。2度目の「自警団ひとり」ですからもう慣れたものです。悪玉を撃ちまくって退治しますが、娘さんは命を落としてしまいます。それにしても、引っ越した先でも暴漢に襲われるとは何と不運な……。
と思っていると、3作目、4作目、5作目とほとんど同じ展開が繰り返されます。もう題名もすぐに出てきませんが、またニューヨークに戻って悪人退治に励みます。武器はどんどん強力なものになっていき、もうこの人が元々、暴力と無縁の建築家だったことが信じられません。何より、新作ごとに新しい恋人ができていて、モテモテなのもちょっとシラケるところでしたが、その恋人の連れ子が麻薬に溺れたり、前の夫がギャングだったりで結局また銃を持つ羽目になっちゃうので、女運が悪いとも言えますか……。あるいはカージーさん自身に「悪い人」を引き寄せる何かがあるのか。お祓いをした方がいいかもしれませんね。ともかく、シリーズが進むごとに劣化が進んでいき、もはや3~5作目の記憶はゴッチャになっていますが、ブロンソンさんは気持ちよくポール・カージーを演じていました。
(ジャッピー!編集長)

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