最近のラジオのお楽しみは、ラジオ日本の「ゴー・ゴー・ナイアガラ」です。そうです、あの大瀧詠一さんがD.J.をつとめた伝説の音楽番組が、「ラジオ日本開局60周年記念」として再放送されているのです。しかも放送当時そのままのノーカット! デジタルリマスターしての放送でまさにレガシーとしてちゃんと保存していたというのが嬉しいです。日曜日深夜25時からの放送で、昨年の12月23日からスタート、初回は「クリスマス」という季節柄、「ビーチ・ボーイズとフィル・スペクターのクリスマス・アルバム特集」でした。そして、30日の第2回の「キャロル・キング特集」が1975年6月に始まったときの「第1回」でした。年が明けて6日が「エルヴィス・プレスリー特集」、そして昨日(というか日付は今日ですが)が「ビートルズ特集」でした。
いきなり、エンジェルスの「抱きしめたい」で始まった番組は、「ビートルズ特集」といってもさすがは大瀧詠一さん、「ビートルズがかからないビートルズ特集」というヒネリ方です! 続いて、フレディ・キャノンさんの唄う「シー・ラヴズ・ユー」、以上の2曲は全くチャートにも上らなかったのに対し、3曲目にかかった「悲しき街角」(1961年に4週連続1位)で知られるデル・シャノンさんが唄った「フロム・ミー・トゥ・ユー」は1963年にチャートに入るヒットとなったそうで、ビートルズ本体がビルボード誌に登場したのは1964年なので、このデル・シャノン版「フロム・ミー・トゥ・ユー」が初めて全米チャートにのったビートルズ・ソングだということを大瀧さんが話しておられました。たぶん、こういう情報はネットが発達した今では、もっとトリビアなことまでクリックひとつで出てくるのでしょうが、この番組が放送された1975年当時は貴重だったと思います。大瀧さんがいかにポップス、ロック史をよく研究され精通していたかが分かります。
あとはビートルズがカヴァーした曲の原曲が何曲かかかりました。チャック・ベリーさん「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」「ロックン・ロール・ミュージック」、シュレルズ「ベイビー・イッツ・ユー」、カール・パーキンスさん「ハニー・ドント」などです。その中で、リトル・リチャードさんのヴァージョンの「カンサス・シティ」がかかったのですが、「これ、ビートルズのと違うとお思いでしょう」と大瀧さんがおっしゃり、もう一曲リチャードさんの「ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!」をかけて、ポール・マッカートニーさんがこの曲を「カンサス・シティ」にミックスしたことを紹介しました。このエピソードは僕も知っていましたが、実際に元の2曲を聴くと「なるほど!」と感じるのでした。ちなみに、昔は「カンサス・シティ」と曲名表記されていました(僕の持っている古いレコード「ビートルズ・フォー・セール」も「カンサス・シティ」)が、いつからか「カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!」となって今売っているCDはこの表記で統一されてます。
この再放送では、毎回、放送後に音楽評論家の宮治淳一さんのコメントが入りますが、今回は追加として本編と逆にロック創成期のスターがビートルズ・ナンバーをカヴァーした曲として、ファッツ・ドミノさんの唄う「レディ・マドンナ」をかけ、これもナイスな選曲でした。
テレビではよく再放送ってあるけれど、ラジオでもこういう企画もっとあっていいと思います。この「ゴー・ゴー・ナイアガラ」再放送は3月までの14回放送だそうですが、せっかくだから全部、蔵出ししてほしいなあ! 次回は「ロイ・オービソン特集」だそうです。 (ジャッピー!編集長)

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