昨日の当ブログ「追悼・橋本治さん」で触れましたが、橋本さんの小説を映画化した「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」(1978 小原宏裕監督)はヒット作となり、シリーズ化されました。スリムな竹田さんとポッチャリの亜湖さんのヴィジュアル的な対照に加えて、すでにグラビアなどで活躍していた竹田さんと、高校時代から舞台で一人芝居をしていたという「アングラ」度の高い亜湖さんという異種の組み合わせが見事にハマりました! 活発なレナ(竹田さん)とちょっと鈍くさい裕子(亜湖さん)のキャラクターにピッタリで、この映画の成功の要因は、主演コンビによるところ大です。
一応、当時「日活ロマンポルノ」の枠で公開された作品ですが、それまでの「ロマンポルノ」というと、やはり「大人」のちょっと淫靡な世界というムードでした。作品上、どうしても映画館にひっそり入っていくみたいな感じでした。それが、他の映画会社との差別化になっていたわけですが。女優さんも、若手もいましたが、どうしても白川和子さん、宮下順子さんのようなじっとり濡れたような成熟した「おんな」が主力でした。どこか陰花の匂いがしていた「ロマンポルノ」の女優さんたち、そこに登場して、悲壮感もなく、スッパリと脱いで軽やかに演じる竹田さん&亜湖さんのコンビは本当に新鮮でした。新しい世代の女優という感じがしました。
既にグラビア等でアイドル的人気のあった竹田かほりさんの映画デビューは「ピラニア軍団 ダボシャツの天」(1977 山下耕作監督)で、当時大ブレイクの「ピラニア軍団」の拓ボンこと川谷拓三さん主演のコテコテの東映娯楽作品。奈良の田舎から出て来た娘・ナツの役で、兄貴分(夏八木勲さん。怪演!)に「トルコ風呂に売り飛ばす女を見つけてこい!」と命じられた天(川谷拓三さん)に声をかけられます。しかし、天はあまりに素直で天真爛漫なナツに愛情を感じてしまう……という展開で、いわば「マドンナ」役ですが、本当に可愛い! ラスト近く「わては極道のイロやで!」と啖呵をきるところもキュートでカッコいいのです。
亜湖さんは、ATGの「星空のマリオネット」(1978 橋浦方人監督)が映画デビュー。「桃尻娘」のあともその脱ぎっぷりの良さで何本か「ロマンポルノ」に出ている他、「トラック野郎」シリーズに出演、特に「トラック野郎 突撃一番星」(1978 鈴木則文監督)でのジョナサン(愛川欽也さん)が恋におちるストリッパー役が印象的でした。この「トラック野郎 突撃一番星」は樹木希林さんの怪演で知られますが(←当ブログ2018年9月19日参照)桃次郎(菅原文太さん)のライバルで川谷拓三さんが出ています。奇しくも、東映作品で拓ボン、竹田かほりさん、亜湖さんが繋がりました。この時代の映画の顔だったことが分かりますね。  (ジャッピー!編集長)

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