一昨日の当ブログ「予定調和的日本アカデミー賞」で、ノミネートが大手映画会社の作品が優先され、インディーズ系作品にはハードルが高くなっているように感じると書きました。今までの「日本アカデミー賞」の歴史をひも解いていくらでも「?」と思えるノミネートがあります。今回も「菊とギロチン」(2018 瀬々敬久監督)や「寝ても覚めても」(2018 濱口竜介監督)といった傑作が全く無視されていました。「日本アカデミー賞」のテレビ中継をどれぐらいの人が視聴しているか知りませんが、せっかく放映しているわけですから、こういった単館系の優れた作品こそノミネートするべきです。映画ファンではない一般の人には知名度がない作品ですが、ここで「へえ、知らなかったけど、良い作品なんだな」と興味を持ってもらえる可能性があります。映画界全体のことを考えれば、自社の作品ファーストというようなセコイこと言ってないで、良い作品をどんどんアピールして観客の裾野を広げた方がいいのにねえ。
たしか、最初に「日本アカデミー賞」の制定を提案したのは、水野晴郎さんだったと記憶しています。水野さんが解説していた「水曜ロードショー」の決め台詞「いやあ~映画って本当にいいものですね」を思い出してほしいです。そういう風に「映画って面白い、素晴らしい」と思ってくれる人が増えてく映画界全体の観客動員だって上がるのに。大手会社は自分たちのシェアとかプライドとか言ってるのだとしたらあまりにも旧弊です。朝ドラ「まんぷく」の萬平(長谷川博己さん)だって、次々に現れた類似ラーメン会社に「製造法」を公開、業界全体の信用をあげたじゃないですか! 
また、今回、「キネマ旬報ベストテン」や「毎日映画コンクール」のように安藤サクラさんと柄本佑さんの夫婦ダブル受賞があるかと思いきや、柄本さんは主演男優賞のノミネートにも入っていなかったのです! これも、主演した「きみの鳥はうたえる」(2018 三宅唱監督)が完全無視されたせいです。キネマ旬報3位に入ったこの作品も単館系でしたからね。
主演男優賞は役所広司さんでしたが3回目の受賞。これは4回受賞の高倉健さんに次いで歴代2位、同じ3回受賞に緒形拳さん、三國連太郎さんがいます。2回受賞となると、西田敏行さん、山﨑努さん(他に助演男優賞も2回受賞)、寺尾聰さん、本木雅弘さん、佐藤浩市さん、渡辺謙さん、吉岡秀隆さんとズラズラいます。今回で第42回でしたが「主演男優賞」受賞者は26人。いかに複数回受賞した人が多いか分かるでしょう。「主演女優賞」の方も吉永小百合さんの4回受賞を筆頭に松坂慶子さん、宮沢りえさんの3回など複数回受賞された人は多数おります。今回「助演女優賞」を受賞された樹木希林さんは2回目ですが、過去に「主演女優賞」も2回獲ってます。何だか、これではいつも決まった人ばかりで、映画界って俳優の人材が少ないんじゃないかと思われてしまわないかなあ。良い役者は他にもたくさんいるし、やはりノミネートをもっと広げて色んな役者を評価するようにしてほしいです。
(ジャッピー!編集長)
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