昨日の当ブログ「追悼・佐々木すみ江さん」で書いたように、僕は「飛び出せ!青春」の最終回で生徒たちにいじわるをする(のちに反省)女教師が印象に残っています。佐々木すみ江さんは、お顔立ちがちょっとキツイ感じなので、この教師のような「かたい」役が似合います。映画では藤田敏八さんの監督デビュー作「非行少年 陽の出の叫び」(1967 藤田敏八監督)(←すごい名作です)で、少年院から出所した主人公(平田重四郎さん)を家に置くことになった係官(久米明さん)の妻を演じていたのを思い出します。
その一方、佐々木さんにはちょっと崩れたような色気があり、「かたい」役ばかりではなく幅広い役柄を演じています。鮮烈に覚えているのが「おとし穴」(1962 勅使河原宏監督)です。エネルギー転換期の炭鉱が舞台で、組合活動が激しさを増しています。そんな中、組合の切り崩しを狙って、ひとりの抗夫が殺されてしまいます。と、ここまでは普通なんですが、この殺された男(井川比佐志さん)が幽霊?となって彷徨うのです。彷徨っているうちに、自分が殺された陰謀も分かってきますが、自分は幽霊になっていますからどうにもできない……という話です。安部公房さんの原作のいわゆる「不条理劇」ですが、予習なしで観たので、リアリズムで始まった映画が幽霊もの?に展開していくので驚きました。佐々木すみ江さんは、よろず屋みたいな店の女主人で、井川さんの殺害に関して偽証する役でした。この女も殺され、二人目の幽霊になってしまうのです! 
それはともかく、佐々木さんがうだるような暑さに窓とか開け広げてシミーズ一枚で横たわっているシーンがあって(そこに井川さんが入っていくんだったか……ずいぶん昔に観たので失念)それが妙に色っぽかったのが脳裡に焼き付いています。「スリップ」ということでより「シミーズ」といった方がふさわしく、決して抜群のプロポーションというわけでもないんですが、何だか「女」が匂ってくるようでした。
この映画では下着姿でしたが、佐々木すみ江さんがヌードを見せたのが「ゴンドラ」(1987 伊藤智生監督)です。行き場を失った孤独な少女と一緒にお風呂に入るシーンで豊満な乳房が映ります。このとき、佐々木さん、59歳。予想もしなかったのでビックリしたのを覚えています。封切で観てから32年経っても覚えているのだから相当なインパクトです。この映画、少女の実の母親役の木内みどりさんもヌードを披露していましたが、後半の佐々木さんの印象が強かったなあ。この「ゴンドラ」が「佐々木すみ江さん追悼上映」で今週末4月13日から1週間、「ポレポレ東中野」で上映されます。
(ジャッピー!編集長)
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