噂の真相 2000.9 表紙

噂の真相 絶対安全Dランキング

このところ、当ブログで岡留安則さんのことを取り上げています。岡留さんが編集発行人だった「噂の眞相」は2004年月3月をもって休刊となりました。(ちなみに2000年9月号の「絶対安全Dランキング」にはハピイさんの名前が載ったことがありました) 
25年間、スキャンダル雑誌として一貫した姿勢でのぞみ、どんな相手に対しても筆をゆるめたことはありませんでした。そのため、雑誌にはつきものの「広告」がほとんどありませんでした。特に、創刊2年目には皇室関係の記事に対して右翼団体が大々的に抗議行動を起こし、それまで「噂の眞相」の誌面に出していた大手広告主は一斉に手を引いたのでした。広告を出している自分たちにも抗議の火の粉が飛んでくることを怖れたのです。収入的には大きな痛手ですが、岡留さんは「このことが結果的にタブーなき雑誌づくりの原動力になった」と語っています。これで、かえって何にも気にせずスキャンダルを追えるし、「噂の眞相」のスタンスが確立できたというわけです。多くの雑誌は、多額の広告料をもらっている代わりに、その広告主にとって都合の悪いことは書けないし、書いても上の方でストップがかかってしまうのです。スキャンダリズムが売りの週刊誌なども、そういった「資本の論理」の中で作られているのです。しかし、「噂の眞相」は、以後、マイナーな出版社とか風俗関係などの広告だけで、全収入のほとんど(9割以上といわれています)が販売収入でまかなえたといいます。本当に「売れて」いた雑誌なのでした。
CMに頼って経営しているテレビは言うまでもなく、昨今の映画が面白くなくなっているのも、大手雑誌のケースと同じですね。。映画というのは、とにかく金がかかりますから「製作委員会」方式がほとんどで、多くの企業が資金を出していますから、作る方はあっちにもこっちにも気をつかわなければなりません。かくして、当たり障りのない作品が続々と生み出されていくわけです。観客よりスポンサーの顔色をうかがって作っているなんてこともあるでしょう。
不祥事を起こした俳優が出ていれば、ともかく「出さない」ことに即決。本当に対応を考えてというよりは、自動的に「お蔵入り」「出演シーンをカット」とスポンサー様対応のマニュアル通り。こうして「横並び」が当たり前になっていきます。本当は、観る選択はお客さんの方にあるのにねえ。観たくない人は観なければいいし、観たい人がいるのに公開中止とかって誰のため?と思えてしまいます。
今回、「麻雀放浪記2020」(2019 白石和彌監督)が、ピエール瀧さんの出演シーンもそのままで公開したのは、そういった風潮に一石を投じたと思います。先日、僕は観に行きました(ごく普通の観客動員でした)が、売り場でパンフレットを立ち読みしたら、ピエール瀧さんの名前はどこにも載っていませんでした。見事なくらいに。急遽、編集し直したのかなあ。パンフレットって基本的にはその映画を観た人が購入して、映画の思い出を反芻するものだと思いますが……せっかく公開するのなら、パンフレットをここまですることないのではと思いました。 (ジャッピー!編集長)
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