今日は「フィルムセンター」もとい「国立映画アーカイブ」(いまだに慣れないなあ……)の7階展示室に行って、「映画イラストレーター・宮崎祐治の仕事」展を観ました。実は、今日、5月18日は「国際博物館の日」ということで、入場無料だったのです。通常料金は250円ですから、我ながらセコイですが……。
元々、「キネマ旬報」の読者欄へのイラスト投稿が始まりだったという宮崎祐治さん、最初に採用されたのが1975年といいますから、今年で44年!も映画のイラストを描き続けているのですから、その一部とはいえ、膨大な数のイラストが展示されていて、時間が足りませんでした! すぐにドーン!と『ダーティハリー』(1971 ドン・シーゲル監督)のクリント・イーストウッドのどでかいパネルがお出迎え。壁面に散りばめられた数々のイラストは、洋画、邦画入り混じって何と117枚! 見ているだけで映画の一場面が蘇ってきますが、これがまだ入り口のディスプレイなのです。
いわば宮崎さんのスタートラインともいうべき「キネマ旬報」への投稿は、和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」をパロディにした「お楽しみはこれだけだ」です。和田さんのイラストが大好きでファンレターも書いたほどだったという宮崎さん、最初の頃は和田さんと同じペンを使って和田さん調の線画で描き始めたので、どうしても似てしまったといいます。「キネマ旬報」ベストテン号から4頁掲載される恒例の「映画街路図」が原画も含めて、展示されていましたが、たしかに初期の頃は和田誠さん風です。僕は「キネマ旬報」ベストテン号は1970年度から買っているので、1976年度決算号から始まった宮崎さんの「映画街路図」はすべて持っていますが、こうして一堂に43年分が並ぶと、次第に「線」が変わっていき、宮崎さんの画風になっていくのが分かります。
「キネマ旬報」では、宮崎さんによる当時の「文芸坐」の広告もありましたので、この展示も懐かしかったです。また、「文芸坐」の「陽のあたらない名画祭」のポスターを見て、「ああ、この日にこの2本立てを観たなあ……」と個人的な映画追憶に浸ってしまいました。そんなこともあり、見てまわるのにすごく時間がかかってしまいました。実は、今日はロビーで宮崎さんと映画評論家の渡辺祥子さんんの対談もあったのですが、あとに予定があったので冒頭だけ見て会場をあとにしました。
珍しいところでは、粘土で作った「立体作品」もあり、イラスト以外にも表現を広げていることを知りました。とにかく、その膨大な作品群のひとつひとつに「映画愛」が溢れているのです。この展覧会、8月25日まで開催されていますから、もう1回行こうかなと思っています。 (ジャッピー!編集長)
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