「スーパー銭湯のアイドル」、ムード歌謡グループの「純烈」が昨日6月12日、渋谷NHKホールでコンサートを開きました。このホールでは初の単独公演だそうで、前川清さんもゲストで登場、激励されたそうです。「純烈」はまだブレイクする前、「前川清座長公演」に参加したりでお世話になったそうです。昨年初めて「紅白歌合戦」出場を果たしたのですが、今年の1月にメンバーの一人のスキャンダルが発覚、脱退し、4人組として再出発となったので、前川さんの激励は嬉しかったでしょう。
その脱退したメンバーは、過去に同棲していた女性の貯金3000万円を使いこんだり、DVもあったそうです。DVのせいで流産してしまったといいます。さらに、他の女性とも浮気していたという話も出ていました。男女のことは当事者にしか分かりませんが、売れない時代を支えてくれていた人にひどい仕打ちです。
このように、芸能人が下積みや売れない時代に苦労を共にした女性を、売れたら邪慳に扱うというのは昔からよく聞く話ですが、いちばん酷いのは克美しげるさんの事件でしょう。殺してしまっているわけですから。克美しげるさんは、ジョン・レイトンさんの「霧の中のジョニー」の日本語カヴァー(訳詞は漣健児さん)でヒットを飛ばしましたから、「カヴァーポップス」の時代が生んだ歌手です。でも、僕たちの世代からいえば、何といっても「エイトマン」の主題歌です! ♪光る海、光る大空、光る大地~ゆこう 無限の地平線~走れエイトマン~弾よりも早く~ と唄える人は多いと思います。(作詞・前田武彦さん、作曲・萩原哲晶さん)
その克美さんの人気も落ち目になった1970年代、奥さんがいることを隠して交際したホステスさんにお金を貢がせ、しまいにはこの女性をソープランドで働かせて金をむしり取っていたといいます。たしか、当時のお金で何千万円も貢がせていたと思います。そして、新曲を出しカムバックが見えてくると、この愛人が邪魔になり殺害、車のトランクに死体を詰めたまま羽田空港の駐車場に置き、自分は北海道にキャンペーンに行っていたのです。さんざん貢がせて、成功の邪魔になるからと殺害、あまりの行状です。殺された女性、どんな思いだったでしょう。
まるで、小説やドラマのような話ですが、この事件、映画にもなっています。『戦後猟奇犯罪史』(1976 牧口雄二監督)です。当時「ウィークエンダー」で大人気の泉ピン子さんをレポーターに犯罪を再現するオムニバス映画です。第1話がのちに『復讐するは我にあり』(1979 今村昌平監督)でも描かれる「西口彰事件」で室田日出男さんが演じました。第3話は「大久保清事件」で川谷拓三さんがベレー帽をかぶって熱演しました。その2本に挟まれた第2話が「克美しげる事件」でした。劇中での「風見のぼる」を演じたのは五十嵐義弘さん。
実は、この映画を撮影中にこの克美さんの事件が起こり、岡田茂社長が「よし、これもぶちこんだれ!」と急遽、シナリオが作られ速攻で撮られたのです。さすがは不良性感度を標榜する東映の大プロデューサーです。お客さんが観たいものにはすぐ動きます。克美さんはかつて人気があった頃に『不良番長』シリーズ(1968~1972)に何本か、梅宮辰夫さんの仲間役で出ていました。栄光を感じたであろう、その同じ東映で今度は「殺人犯」としての惨めな姿が容赦なく映画化されたのでした。
(ジャッピー!編集長)
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