昨日の当ブログ「『なつぞら』と佐久間良子さん」に書いたように、日本のアニメの礎となった東映動画初の長篇カラー動画『白蛇伝』(1958 藪下泰司監督)で、「ライブ・アクション」を演じた佐久間良子さん、その後、次々に青春映画などに出演、主演スターとなっていきます。
そんな佐久間良子さんも三國連太郎さんの「本気」演技でひどい目にあいます。水上勉さん原作の文芸映画『越後つついし親不知』(1964 今井正監督)でのことです。三國連太郎さんの「本気」演技については、当ブログ6月20日、21日に書きました。『約束』(1972 斎藤耕一監督)で本気でボコボコにされた萩原健一さん、『夜の鼓』(1958 今井正監督)では、テストの段階から全力で頬を殴られた有馬稲子さん、真剣で襲いかかられた森雅之さんなど、共演者は大変な思いを味わってきました。この『越後つついし親不知』で、人妻役の佐久間良子さんは雪の上で夫(小沢昭一さん)の仲間・三國連太郎さんに犯される場面があります。雪に閉ざされた風景の中、壮絶なシーンですが、もちろん三國さんは役に入りこみ「本気」の演技です。佐久間さんを本当に犯そうとする勢いだったと言います。佐久間さんは怒って、撮影を止めたといわれるほどです。後になって、佐久間さんは「この映画の撮影で私は2度殺されかけました。一度は三國連太郎さんに犯される場面。2度目は小沢昭一さんにで泥田に顔を沈められる場面。『死ぬかもしれない』と本気で思いました」と回想しています。三國さんに犯され子どもを宿してしまい、事実を知った夫役の小沢さんに責められ殺されてしまうのですが、小沢さんにも三國さんの「本気」モードが感染したのかもしれません。ともあれ、迫力ある映画になったことは間違いありません。
三國さんはその後、『飢餓海峡』(1965 内田吐夢監督)で、殺人犯を演じたとき、逃亡中に出会った娼婦(左幸子さん)と情交するシーンでも「本気」を見せたそうです。映画をご覧になった方は分かると思いますが、このシーンは三國さんは布団にもぐっていて映りません。左さんの表情や手、足だけで表現するわけですが、三國さん、映らない布団の中で左さんの体を「本気」で愛撫していたといいます。女優さんも大変です。
『約束』で三國さんに本気で殴られながらも、そのやり方に共感したというショーケン。『極道の妻たち 三代目姐』(1989 降旗康男監督)で、三田佳子さんと長廻しのラヴシーンがあり、ショーケンは三田さんのスカートの中に思い切り手を突っ込んだのです。この辺、ショーケンは三國さんの本気演技の継承者のようです。しかし、三田さん、長い毛糸のパンツをはいてて、ショーケン「そりゃないだろ」と思ったというオチがつきます。『極道の妻たち 三代目姐』、今日、新文芸坐で上映です。『渋滞』(1991 黒土三男監督)との二本立てです。(←当ブログ5月3日「ショーケン主演のロードムービーの傑作『渋滞』」ご参照ください) (ジャッピー!編集長)
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