昨日の当ブログで『それゆけ! アンパンマン』の「アンパンチ」は子どもに良くないという親御さんがいるという話を書きました。「過剰反応」のように思えますが、そういえば、最近、こんなニュースもありました。
中日ドラゴンズが、球場に来る応援団の唄う応援歌「サウスポー」を自粛してくれないかと要請したというのです。歌詞にある、♪お前が打たなきゃ誰が打つ~ の「お前」が良くないのだというのです。何でも、今年から采配を振るう与田剛監督が、「“お前”という人に対して尊敬の念のない言葉を使うのは教育上いかがなものか」と言ったのだそうです。ちょっと信じられないですねえ。相手チームが使うんではなく、自分たちを応援する人たちが使う「お前」は選手を下に見ているとか、軽蔑しているわけではないでしょう。どんな文脈で使われているか分からないなんて、「アンパンチ」だけを切り取って「不適切」と非難するのと同じ、いや、もっと重症かもしれません。いわゆる「言葉狩り」を助長するような主張ではないかと思います。
「お前」は「御前」ですから、元々は「神仏や貴人を敬っていいう言い方」です。言葉は生き物ですから、意味は変化していき、そういった意味は失われて、むしろ目下の人に使うものになっています。しかし、辞書にも「対等もしくは下位者に対して用いる」とありますが、続けて「親愛の意をこめて用いる場合もある」って辞書にも載っています。与田監督には、自分たちのチームの応援団がどういう意味で「お前」を使っているか読み取れないんですかねえ。では、何と唄えば満足なんでしょう。♪君が打たなきゃ誰が打つ~ ですか、それとも ♪あなたが打たなきゃ誰が打つ~ でしょうか。
沢田研二さんの曲に「お前がパラダイス」という名曲があります。これを聴いて「女性を下に見ている」と思う人はいないでしょう。演歌にも ♪なあ~お前~ という歌詞が出てくることがありますが、そこには恋女房に対する深い情愛を感じます。それが普通の感覚ではないかなあ。そう思いませんか、与田監督。 (ジャッピー!編集長)
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