『宮本から君へ』(2019 真利子哲也監督)に対する文化庁からの助成金取り消しに関しては、一昨日の当ブログで疑問を投げかけました。ピエール瀧さんが麻薬取締法違反で逮捕されたのは撮影の後なのに……実はこの案件はさらに権力のどす黒い部分が関与しているという噂もあります。

それはともかく、ピエール瀧さんは売れっ子だっただけに出演していた映画も多く、公開に関わった人たちは大変なご苦労だったと思います。『麻雀放浪記2020』(2019 白石和彌監督)、『引っ越し大名!』(2019 犬童一心監督)そして『宮本から君へ』と、何とか公開できて良かったです。『居眠り磐音』(2019 本木克英監督)だけは瀧さんの出演場面をカットして、奥田瑛二さんが代役となり、撮り直したようです。僕も観ましたが、奥田さん、ヒロイン(芳根京子さん)に「妾になれ」といやらしく迫る場面とかさすがはベテラン、違和感なく画面に馴染んでいました。結果的には、柄本佑さん、柄本明さん(怪演でした!)と親戚共演になりました。(絡みの場面はなかったかな)同じく、逮捕された新井浩文さんの出演作『台風家族』(2019 市井昌秀監督)の方は、事件が事件なだけさらに公開が危ぶまれていました。6月に公開される予定だったのが延期になり、一時はオクラ入りかと思われましたが、9月になってようやく公開されましたが、本当にひっそりという感じで上映館も少なく、1週間限定とか書かれていたので、僕も慌てて観に行きました。その後、上映期間は延びたようなので、ある程度の集客があったのでしょう。ただ、ドラマの核となる家族が並んでいるポスター、チラシに新井さんは写っていませんし、名前も書かれていません。公式サイトにも新井さんのアの字もありません。この映画に出ていないことになっているかのようです。映画にはしっかり出ていますが、宣伝媒体からは徹底的に排除です。

これって誰のための措置なんでしょう。薬物使用とは違って、被害者のいる事件だし、不愉快になる人がいらっしゃることも分かります。裁判も始まるところという事情もあったのでしょう。でも、逆にそういう人にとって「あの新井浩文が出ているのか、じゃあ観るのよそう」という判断になるので、名前を出した方が親切ではないかね。だって、仮にポスター見て「新井さんが出てないんだ。カットされたのかな」と思って劇場に入った人が、映画を観たら新井さんが出て来て不快な時間を過ごすことになった……ということになったら、これは一種の詐欺にならないかなあ。ちゃんと隠さず出演者として示して、それで観たいかどうかお客さんに判断してもらう方がいいと思います。お金を出すお客さんにちゃんと情報を出す方がフェアなのでは? カットして出演してないならともかく「出ている」という事実があるんだから。

映画は、銀行強盗をしたまま姿を消した父親が時効になったので、その子どもたちが実家に集まってくるところから始まります。その4人兄弟が残った財産(家と土地)を分けようとそれぞれのエゴがぶつかるというストーリーです。長男が草彅剛さん、次男が新井浩文さん、長女がMEGUMIさん、三男が中村倫也さんです。草彅剛さんの奥さんが尾野真千子さん、娘が甲田まひるさん。この親族一同がタイトルの「台風家族」なのに新井さんを「除いた」5人がポスターヴィジュアルなのです。内容からいっても不自然ですよねえ。不祥事を起こした俳優の名前を消すのは誰のためなのか、ネットなどで叩かれるのが怖いのか、とりあえず「削除」しておけばいいという応急措置なのか、よく分かりません。  (ジャッピー!編集長)

 

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