11月3日(日)の文化の日は、NHK-FMで「今日は一日、音楽映画の音楽三昧」を放送するというので、楽しみにしていました。昼の1215分にラジオをつけ、とうとう夜の9時まで聴き通してしまいました! 休日に放送されるこの長時間特集番組はよく聴くのです。先日も「今日は一日、井上陽水三昧」を聴いた話を当ブログ10月3日に書きました。

今回は一人のアーティストの特集でなく、ジャンル特集ですが「音楽映画」とは何かというと、作品の中で音楽が印象的に使われているものというザックリした定義をされていました。いわゆるサントラに拘らず(サントラだと「映画音楽」になりますね)、既成の曲を使っているものが中心ですから、明らかに『ボヘミアン・ラプソディ』(2018 ブライアン・シンガー監督)を意識したジャンルでしょう。番組の冒頭でも、『ボヘミアン・ラプソディ』、『アリー/スター誕生』(2018 ブラッドリー・クーパー監督)、『ロケットマン』(2019 デクスター・フレッチャー監督)の名前をあげて番組のコンセプトを説明していました。1曲目が「ツァラトゥストラはかく語りき」がかかりました。確かに、これを聴くと自動的に『2001年宇宙の旅』(1968 スタンリー・キューブリック監督)を思い出します。そういう「音楽」ということです。

主に洋画の「音楽」がかかったわけですが、聴いているうちにその「音楽」が流れた映画が次々に思い出されて、自分でも驚くほどでした。このブログをお読みの方ならお気づきと思いますが、僕は自他ともに認める「日本映画ファン」で、頭の中は邦画の記憶でいっぱいで洋画の容量はそんなにないと思っていました。それが、かけられる名曲群を聴いているうちにフツフツと記憶が蘇り、思い出に浸ってしまったのです。いかに、「音楽」の映画に対する効果が強いかということをあらためて感じました。

中でも、「音楽」を聴いていて無性にもう一度観たい!と思った作品をあげると、『華麗なる賭け』(1968 ノーマン・ジュイソン監督)、『追憶』(1973 シドニー・ポラック監督)、『おもいでの夏』(1971 ロバート・マリガン監督)、『がんばれ!ベアーズ』(1976 マイケル・リッチー監督)などです。1970年代によく名画座で観た作品たちで、この頃に観た洋画が思った以上に、自分のコアな部分を形作っていることに気づかされたのでした。ああ、この辺の映画が観たいなあ、映画館で。

番組は、ロック系、ジャズ系、クラシック系……と「音楽」ジャンル別に紹介したり、昨年から今年初めにかけて奇しくも同じ年齢で亡くなったフランシス・レイさん、ミシェル・ルグランさんの追悼コーナーを設けたり、楽しく聴けました。レイさんが今でいう「引きこもり」気味の人であるのに対し、ルグランさんがけっこう短気なところがあったなどの話も興味深く、珍しくお二人が音楽を担当された『愛と哀しみのボレロ』(1981 クロード・ルルーシュ監督)の曲ももちろんかかりました。

そして、番組終了時間が近づき、エンリオ・モリコーネさんの『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988 ジュゼッペ・トルナトーレ監督)がかかり、これが最後の曲かなと思っていると、何と、最後にかかったのはニニ・ロッソさんの「水曜日の夜」でした! そうです、日本テレビの「水曜ロードショー」のエンディング曲です。この「水曜ロードショー」で洋画を観て、水野晴郎さんの解説を聞き、この哀愁をおびたトランペットが流れる、これは完全にセットになっていました。NHKさん、よく分かってらっしゃる、なかなか洒落たことやるなあと思いました。  (ジャッピー!編集長)

 

 

 

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