今月4日の朝、アフガニスタンで支援活動をしていらした中村哲さんが銃撃を受けて亡くなりました。73歳の命を奪った暴力に怒りを禁じ得ません。医師の中村哲さんはもう35年以上にわたって各地で農業・医療支援をなさっている方です。アフガニスタンでは、アフガン紛争後に貧困層や難民のために無医村で医療活動を始め、干ばつが深刻化する現地で、用水路建設を立案し多くの人と農地に水をもたらしたことで知られています。そういう貢献をされた方が、こんな形で突然、死を迎えるというのはあまりに理不尽です。

人道支援こそ重要ということを行動で示した中村さんは、かつて海外のNGOのための自衛隊任務の拡大をすすめようとした首相・アベ晋ゾーに、「NGOを道具にしている。外交努力で不必要な敵を作らないことこそ内閣の責任だ」と苦言を呈したことがあります。また、中村さんは「憲法は我々の理想です。理想は守るものじゃない。実行すべきものです。この国は憲法を常にないがしろにしてきた。国益のためなら武力行使もやむなし、それが正常な国家だなどと政治家は言うが、私はこの国に言いたい。憲法を実行せよ、と」という言葉も残しています。

本当にそうだと思います。現実に合わせて「憲法」があるのではなく、「憲法」という理想に向けて、現実を変えようと努力することが大事なことではないでしょうか。今日、12月8日はジョン・レノンさんが亡くなった日です。やはり銃弾に倒れたレノンさんの「イマジン」を今、聴き返しています。その歌詞には「僕を夢想家だと思うかもしれない。だけど僕ひとりじゃないはずさ」とあります。中村哲さんも、かつてパキスタンに建った病院に、あえて対立する民族をスタッフに起用し、その開院式で「世界は闘争、対立、貧困に満ちている。だからこそ、この病院が平和と協調の場所となり、国境や民族を超えた人間共通の心を思い起こさせるよう祈ります」とスピーチをしています。「イマジン」に共通するものがありますね。

戦乱や貧困に苦しむ人々のために尽力された中村哲さんのご冥福を心よりお祈りいたします。  (ジャッピー!編集長)

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