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リオデジャネイロ・オリンピックが終わり、TV局は「リオの次はサッカーWカップ」とか言ってるけど、オリンピックの次はパラリンピックだろ!と突っ込みたくなります。まあ、TV局にとっては視聴率にしか関心がないんでしょうね。
ともかく4年後は東京五輪です。昭和39年の東京オリンピックの公式記録映画が「東京オリンピック」(1965 市川崑監督)です。images
公開当時、記録か芸術かで賛否両論あった作品です。たしかに、冒頭の鉄球がビルに打ちつけられて、オリンピックのために街を改造(破壊)する様から始まり、けっこう競技と関係ないカットもあります。工事現場の人、会場警備に当たる人や販売員、そして観客……歓喜だけでなく、醒めていたり、所在無げであったり……名もなき庶民の顔、物言わぬ表情がとても印象的。競技シーンも、スポーツ的に決定的瞬間というよりは、スタート前の選手の緊張、試合が終わったあとの孤独感といったものに焦点があたっている感じです。ただひとり参加したチャドの黒人選手へ時間を割いていたり。国家的大イベントを俯瞰によるパノラマとして捉えるのでなく、パノラマの細部に近づいていく視点、僕はけっこう好きですね。市川監督というと、その技巧が強調されることが多いですが、「この映画では人間を描く。スポーツを描くよりも人間を表現する」と語っていたというし、やはり、人間にすごく興味があった監督なのだなあと。あと、個人的なことで言うと、当時、新宿に住んでいた僕は母に連れられて甲州街道の沿道にマラソンを観に行ったのです。だから、この映画に映し出される街の風景、人々の顔に、自分が生きた時代の空気みたいなものを懐かしく感じるのです。 (ジャッピー!編集長)
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