刻を超えてオレたちがハマるアニメ
1990年代、日本のアニメーションが外国人に魅力的なカルチャーとして評価され、海外では“ジャパニメーション”という言葉が浸透し始めた。やがて日本のアニメは世界に誇る文化“クールジャパン”などと呼ばれるようになる。でも、オレたち昭和50年男は、そんな風にカルチャー扱いされるよりずっと前からアニメを享受してきた。キッズ向け、リアルロボット、美少女、映画、OVA、インターネット配信、声優、アニソン…アニメに関するコンテンツが増加し、その楽しみ方が多様化するのに合わせて年齢を重ねてきた世代、それが昭和50年男だ。近年は昭和50年男になじみのあるタイトルが次々に周年を迎え、続編が作られている人気シリーズもある。今号は「刻(とき)をこえてオレたちがハマるアニメ」をテーマに、一冊丸ごと大特集。「オレたちを熱くするリアルロボット」「オレたちを育てたヒーロー」「アニメニューモード」の3つの章で関係者のコメントとともに、昔も今もオレたち昭和50年男がハマり続けるアニメコンテンツの魅力を掘り下げていきたい。
誌面紹介
マクロスを創った男たち
河森正治
1982年10月から83年6月に放送された『超時空要塞マクロス』は、その斬新なデザイン、SF設定、独特のメカニック描写で絶賛された。その初作を含め、シリーズ化されていった『マクロス』シリーズのほとんどの作品で中核を担ってきた河森正治に話をうかがった。
マクロスを彩った歌姫
ランカ・リー=中島愛
『マクロス』シリーズの歴史のなかで屈指の人気を誇る2008年作の『マクロスF』。本作がデビュー作であった超時空シンデレラことランカ・リー役の中島愛に、『マクロスF』での思い出、そして『マクロス』の魅力について語ってもらった。
刻をかけていく“G”の魂
やっぱりガンダムは伊達じゃない!!
今や国民的アニメと言っても過言ではない『機動戦士ガンダム』。ガンダムの映像作品を取り仕切る小形尚弘プロデューサーに、話題の新作から、富野由悠季監督から学んだこと、ガンダムが目指すものについてまで、たっぷり語ってもらった。
オレたちの心を盗んだ
ルパンは燃え続ける
観ているだけでワクワクが止まらない大活劇─国民的アニメシリーズ『ルパン三世』。主人公・ルパンの少年時代が描かれる『LUPIN ZERO』への思いを、酒向大輔監督と、野﨑康次プロデューサーに聞いた。
オレたちを今でも熱くする歌声
串田アキラのアニソン魂
「宇宙刑事ギャバン」「キン肉マン Go Fight!」など、オレたちの心にいつまでも残る数多の名曲を歌い上げ、現在につながるアニソン文化の礎を築いた串田アキラ。デビュー54年、現在も現役バリバリでステージに立ち、衰え知らずの圧巻の歌声を響かせる、アニソンレジェンドに話を聞く。
第3次声優ブームから走り続けるプリティガール
三石琴乃
1992年に始まった『美少女戦士セーラームーン』のヒロイン、月野うさぎ/セーラームーン役で脚光を浴び、やがて訪れる〝第3次声優ブーム〞においても代表格の人気を誇った三石琴乃。現在も第一線で活躍する彼女と、あの頃を振り返る。
昭和50年男のリアル
徳井義実(お笑い芸人)
近年はテレビのみならずYouTubeや雑誌連載などで趣味や興味を活かした活動を展開し、アクティブなキャラクターを光らせている徳井義実。今回は関東近郊のキャンプ場でお楽しみ中のところをキャッチし、その個性を形成した少年時代のお話からいろいろと!
愛と熱気と男気にあふれる二日間
男鹿ナマハゲロックフェスに懸ける
山嵐の情熱
7月29日(土)30日(日)に秋田県男鹿市で開催される「男鹿ナマハゲロックフェスティバルvol.12」は、豪華22組が出演する野外ロックフェス。「男鹿フェス」を立ち上げてから毎年ヘッドライナーとして出演している山嵐・武史に本フェスの歴史や魅力を語ってもらった。
テリーさんと『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』
土屋敏男のテレビの記憶
『進め!電波少年』の総合演出を務めた、Tプロデューサーこと土屋敏男が、テレビ界の歴史を作った伝説のテレビマンと“テレビの記憶”を語る新連載。第1回目のゲストは、土屋が師と仰ぐテリー伊藤! 『電波少年』へと受け継がれる、“ドキュメントバラエティ”の原点、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』について大いに語る。