第一特集は「俺たちの相棒物語」。バディなんて言葉がまだ一般的ではなかった時代、昭和40年男は少年時代より、テレビや映画などを通して圧倒的な個性を持った二人組を観て育ちました。ドラマ(主に刑事ドラマ)、特撮ヒーロー、マンガ、アニメといったフィクションからプロ野球やプロレスなどのスポーツ、漫才や音楽などのエンタメといったやリアルを含めて多くの二人組がブラウン管の中を所狭しと動き回っていました。そんな、この世代が、人格形成のうえで、また少年期に友達との人間関係を築くうえで多大な影響を受けてきた昭和のバディを紹介していきます。
コンセプト……共に事件を解決、もしくは野望を達成、もしくはいっしょになって人を笑わせたり、ひとりじゃ越えられない難関を突破したり。助け合い、高めあい、ケンカもしたり、抱きしめあったり。親子や兄弟のそれとはまた違う“絶対的な信頼関係”で結ばれた者同士──“相棒”と言える存在がいたおかげで見ることができる景色…。相棒、もしくはバディという関係が熱かった、今以上に熱く感じさせられた時代があった。それは昭和40年男たちが少年時代だった頃に重なる。テレビで観ていたヒーローたちであったり、ドラマの主人公であったり、アイドル歌手やミュージシャンだったり。チームワークの美が賞賛されることは今でももちろんあるが、ここでは“2人”というミニマルなチームによる美を届けていきたい。私生活のなかで“相棒”と呼べる相手にめぐり会えた人も、めぐり会えなかった人も、熱いなにかを心のなかによみがえらせていただきたい。
インタビュー:松崎しげる&国広富之対談(『噂の刑事トミーとマツ』再会)、石井めぐみ(『噂の刑事トミーとマツ』マドンナが語るトミーとマツ)、井上純一&清水昭対談(『ゆうひが丘総理大臣』悪ガキコンビ)、直江喜一(『3年B組金八先生』加藤と松浦を語る)、千葉治郎(『仮面ライダー』での滝和也と本郷猛、滝和也と一文字隼人)、ザ・コレクターズ(加藤ひさし&古市コータロー対談)、小西康陽(作詞家と作曲家)、おぼんこぼん(漫才コンビの関係)、吉田政美(グレープ)
登場する取り上げる作品:噂の刑事トミーとマツ、仮面ライダー、ゆうひが丘総理大臣、3年B組金八先生、ルパン三世、未来少年コナン、傷だらけの天使、俺たちの勲章、あぶない刑事、真夜中のカーボーイほか
◆第二特集
タイム・トラベル1985
昭和の一年に焦点を当て検証していく連載企画、今回は1985年を振り返ります。
■南野陽子デビュー……この年レコードデビューした南野陽子、当時のことをご本人のインタビューで振り返ります。
■映画『さびしんぼう』……大林宣彦、尾道三部作の名作を実娘・大林千茱萸さんに聞きました。
■阪神タイガース優勝……38年前の歓喜、阪神タイガース優勝を虎キチで知られる作家・島村洋子さんに聞きました。
■マンガ『コージ苑』…当時大ヒットした4コママンガの傑作『コージ苑』を担当編集者だった立川義剛さんに聞きました。
■85年のクルマ事情……新しい時代の到来を予感させたこの年の人気車、RX7やセリカなどについて、中部博さんに聞きました。
◆その他
俺たちのアイドル……小河万以子/『3年B組金八先生』や大林宣彦作品に出演していた女優に当時を伺いました。
兄貴の説教……三宅裕司/日本を代表する喜劇役が語る過去と今。
樋口毅宏の神のみぞ知る……関口宏/日本一の司会者が語る司会業。
◆新連載スタート!
江口寿史&鈴木ダイスケ「回転違いのズル休み」が『昭和45年女』から移籍します。
『 噂の刑事トミーとマツ』ふたたび… 国広富之と松崎しげるワンダフル対談
テレビドラマは、時代の空気を照射しながら、人間の魅力を描き出す。『噂の刑事トミーとマツ』は、1970年代後半という瞬間でしかあり得ない美学と言えるが、国広富之と松崎しげるが演じたトミーとマツのコンビは永遠の輝きを放つ。放送開始から44年経った今、本誌のためにトミーとマツが再会を果たした。
トミーとマツを支えたマドンナ 石井めぐみ
トミマツ対談に続いては、富士見署のマドンナとして花を添えていた森村婦警こと石井めぐみが登場。現在は国立市議会議員として活躍する彼女にとっての原点と言う『噂の刑事トミーとマツ』の思い出話をうかがいました。
旧友再会『ゆうひが丘の総理大臣』悪ガキコンビ・柴田と山川
井上純一&清水昭博
昭和40年男なら誰もが心奪われた青春ドラマの金字塔『ゆうひが丘の総理大臣』。その劇中で、息のあった名コンビぶりを披露して俺たちを魅了したのが柴田良次役の井上純一と山川平作役の清水昭博。そんな二人の対談が40年以上の時を経て今実現した
洋画&外国ドラマで観たソウルメイトの固い絆
『トムとジェリー』ではないが、〝仲よくけんかしな〞がバディの基本。ニューシネマの時代から始まる海外バディムービー&ドラマの数々は、日本の刑事ドラマにも影響を与えた、ここでは1970〜80年代の海外映画&ドラマのバディものをおさらいしてみよう。
作曲家と作詞家の関係性 小西康陽
音楽における盟友関係といえば、作詞家と作曲家。洋楽邦楽を問わず今もスタンダードナンバーとして愛される名曲の数々には、作詞と作曲の絶妙なマッチングから生み出されるものが多い。そんなコンビの魅力を小西康陽が語る。
ベストなビジネスパートナー おぼん・こぼん
昨年、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、解散寸前の不仲なコンビとして取り上げられた、おぼん・こぼんの二人。最終的には仲直りに至り、大きな話題となった。その話題の漫才コンビに結成から現在までのお話をうかがった。
昭和のリングを盛り上げた伝説のタッグチーム史
プロレス独特の試合形式であるタッグマッチ。そこにはパートナー同士の絆やチームワーク、さらには仲間割れなど、数々のドラマが内包されていた。ここでは昭和を彩った名タッグチームの歴史を振り返っていこう。
南野陽子が語る、1985年のナンノ
80年代アイドルブームをけん引した松田聖子が結婚を機に活動を休止した85年、ひとりの美少女がデビューした。レコード、テレビドラマ、グラビア、ラジオなど、あらゆるメディアで注目され、瞬く間にスターへの階段を駆け上がったナンノの軌跡を本人の証言をもとに検証する。
阪神タイガース、悲願の日本一
激動の1985年を象徴する出来事が、阪神タイガースの日本一だった。それはプロ野球界を越えて社会現象になるほどであった。ファンでさえ、信じられなかったというあの年の阪神の快進撃はなんだったのか。生粋の虎キチである作家・島村洋子と、ライター青木優が振り返る。
ガツンとひと言。兄貴の説教 三宅裕司
真打登場と言っていいだろう。『ヤングパラダイス』『テレビ探偵団』『いかすバンド天国』…挙げ始めたらきりがないほど、多くの番組と作品で俺たちを魅了してきた兄貴が、自身のキャリアと今の思いを語ってくれた。
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