終戦後進駐軍(GHQ)は将棋に文句をつけます。将棋は奪った駒をこき使って勝負にのぞむ。これは一種の捕虜虐待だと。このいちゃもんを受けて立った升田名人はGHQに堂々乗り込みます。そのまま拘留されてもおかしくない時代にあって、なぜか帰る時は土産のウヰスキーを沢山抱え、将校たちに見送られて出てきました。
中で一体なにがあったのでしょう。
GHQの将校はたしかに厳しく詰問しました。捕虜を虐待する将棋は民主主義にそぐわない。禁止するぞと。しかし、ひるむことなく 一蹴します。
「虐待どこではない。奪った者の権利・才能を認めて再活用すろものぞ!」と、修羅のごとく。
GHQは圧倒されます。で、初めの絵になります。
将棋界の最後の気骨のある無頼漢でした。

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